Fere libenter homines id quod volunt credunt.
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水を得たアヒル達の栄冠・デビスカップ決勝
2009年12月06日 (日) | 編集 |
決勝

Spain 3-0 Czech Republic

スペインが3連勝で優勝です!おめでとう!そして昨年に続く連覇達成ですね。下馬評でも圧倒的にスペイン有利でしたが、No.2のベルダスコを欠いてもこの強さにスペインの層の厚さをひしひしと感じます。

R1. Rafael Nadal 7-5 6-0 6-2 Tomas Berdych

ナダルくんは昨年出られなかった決勝に今回はスペインチームのエースとして初戦に登場。クレーの試合はローランギャロス以来、かな。しかも久しぶりに自分の国でプレーできるとあって、これは最終戦の疲れも吹っ飛ぶモチベーションの高さだったでしょうね。しかし第1セットはかつての天敵ベルディヒに思わぬ苦戦を強いられます。やや神経質になってしまいボールが浅くなってしまったと、自分でも後で話していたようですが、ベルディヒの速い攻めにちょっとてこずっている印象でした。クレーは久しぶりだから少し調子取り戻す時間が必要だったのかもしれません。それでもベルディヒも攻める分ミスも出てなかなか流れを引き寄せられない。そしてセットが煮詰まってくるとここからがナダルくんの本領発揮。プレッシャーがかかる場面になると、やはり強いですね。ナダルくんが重要な第11ゲームでついにブレイク成功!そのあとは、一気にベルディヒを引き離す展開になりました。

R2. David Ferrer 1-6 2-6 6-4 6-4 8-6 Radek Stepanek

すごい試合になりました!チームの勝敗の流れも大きく決めるこの第二戦、フルセットマッチ男の2人の試合はやっぱりフルセット…しかしステパネクは、先日のカルロビッチとの試合もそうだけど、ほんと長い試合多いなー。ただしこの日は2セットアップしてからのフルセット。あまりいい流れではありませんでしたね。
私はこの試合は見てなかったのですが、最初はもうほんとにステパネクペースだったようで、フェレル君は、「相手の弱点が全く見つけられなかった」というほど。ベースラインの打ち合いに加え効果的にネットプレーを混ぜて完全にペースを自分のものにしていたようです。

しかしそんなフェレル君を救ったのが、チームと大勢のお客さんでした。コスタも2セットダウンのあと、もう一度チャンスがくる、と必死で励まします。やはりデ杯は個人大会とは違うこういうチームの要素が大きいね。しかもスペインのホームとあって、簡単には引き下がれません。フェレル君の反撃がはじまりました。動きもだんだんよくなってきて、ステパネクも最初の2セットに比べるとややプレーの調子も落ちてきて、徐々にフェレルくんが追い上げていきました。試合時間が3時間を超えるとステパネクは足にけいれんがくるようになり、さすがにフィジカル的にもきつかったかな。

ファイナルセットはそれでも2人とも決め手に欠いたようで、6-6までもつれました。そして第13ゲームで、フェレル君が値千金のブレイク成功!最後もサービスゲームをしっかり決め、なんともすごい大逆転勝ちをおさめました。

「今までて一番緊張した試合」とフェレルくん。デ杯の決勝で地元の大観衆を前に緊張しないわけがない。そして前半はそれが裏目に出てしまったけど、持ち前の粘りをこの最高の場でみせてくれました。
「最初の2セットが終わったときは泣きそうだった、そして今も泣きそうだよ。とても幸せだ。」。

R3. F.Lopez/F.Verdasco 7-6(7) 7-5 6-2 R.Stepanek/T.Berdych

こちらもスペインが勝ちました!ロペスくんとベルちんのイケメンコンビが、ステパネクとベルディヒペアをストレートで破ってスペイン3連勝で優勝をきめました。

正直力は五分五分かチェコペアのほうが分があるかなーという気もしてましたが、前日のミラクル勝利で完全にスペインに流れが行ってましたね。最初のセットは序盤にブレイク合戦になったあと結局タイブレークになって、スペインチームが6-3とチャンスだったのをチェコチームが追い上げて逆に7-6とセットポイント。しかしそこからまたスペインチームが盛り返して最後も決めました。
第2セットも煮詰まったセットになったけど第11ゲームでベルディヒのサーブが破られ、そのあとは流れは変わらなかったようですね。

チェコチームは残念でしたが、準決勝でクロアチアを破っての決勝進出は見事でした。ステパネク惜しかったなあ~。私はステパネク応援してたのでR2はちと残念でした。あれ勝っていたらまた少しは流れも違っていたかもしんないけどなあー。でも若者に負けないガッツをみせてくれてありがとう。お疲れ様でした。


ところで、デ杯の公式サイトのレポートにベルディヒに圧勝したナダル君について「a duck to water」という表現がされてあった。日本語では「水を得た魚」とよく言うけど、英語ではアヒルなんですね…。クレーではめっぽう強いバモアヒル達。
スペインは2000年に初優勝したそうです。そして2004年、2008年、今年とこの10年で4回も優勝してるんですね~。そりゃあの層の厚さを考えれば当然ともいえる…しかも地元ではほんとに強い。でも去年の決勝はアウェーだったしなあ。サーフェス関係なくつおいですね。こりゃスペイン黄金時代到来?来年スペインを倒すチームが出てくるでしょうか。私は個人的にはデ杯はアメリカとスウェーデンファンなのでこの2チームにぜひがんばってほしいなあ。しかし来年のドローは両方とも厳しいっすね…ううううん。

というわけで、今年のテニスシーズンはこれにて終了!チャレンジャーやITFはまだ残ってるかもしれませんが、とりあえずツアーレベルとデ杯は終わったということで。
今年は諸事情により例のさっち杯アウォードは結局行わないことにしましたが(ゴランさんすいません^^;)、今週からは今年を振り返って特集などをちまちまやっていきたいと思います。

今日の1曲
Heaven/DJ Sammy & Yanou feat. Do



DJ Sammyはスペイン人のテクノ・ハウス系プロデューサー。ヨーロッパではかなり有名な人らしいです。2002年にDoという女の子をフューチャーしたこの曲がヨーロッパとアメリカでバカ売れして一躍人気者に。ちょうど今年のDavid Guettaみたいな感じだったのかな。この曲はブライアン・アダムスのカバーソング。大ネタ使いはリスクも大きいのですが、このメロディーのキャッチーさとオリジナルからはありえないほどのアッパートラックの意外な組み合わせが受けたのかな。あとこの人の大ネタ使いといえばAnnie Lennoxの「why」もありますね。

そういえばナダルくんはブライアン・アダムスを聴くと前いう話をどこかで見たな~。今年はとくに後半あんまいい年じゃなかったけど、終わりよければすべてよし、最後にこうやってみんなで優勝できて、今は天にも昇る心地でしょうね。オフシーズン短いけどゆっくり休んでくださいね。






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デビスカップの結果
2009年09月21日 (月) | 編集 |
先週末、デビスカップの準決勝と、来年のworld groupを決めるプレーオフが行われました。


準決勝

Czech Republic 3-0 Croatia

R1. Radek Stepanek 6-7(5) 7-6(5) 7-6(6) 6-7(2) 16-14 Ivo Karlovic
R2. Tomas Berdych 6-3 6-3 3-6 4-6 6-3 Marin Cilic
R3. T.Berdych/R.Stepanek 6-1 6-3 6-4 M.Cilic/L.Zovko


この2国はともに優勝経験がありますが、今回はチェコがその優勝した80年以来久々に決勝進出を決めました!しかしこんな一方的な結果になるとはなあ…この対戦が決まったときは絶対クロアチア有利だ!と思ったんだけど…。

なんつってもR1、ステパネク!!!すばらしい…ていうかなんなんですかこのスコア(汗)。試合時間5時間59分、カルロビッチはエース78本、大先生はデ杯記録も世界記録も塗り替えちゃいました…そしてステパネクが勝利。すごい試合をやったものだ…2人ともおつかれさまです…。
マッチポイントも4回カルロビッチにありましたが。ステパネクはメンタルの強さでそれを跳ね返しました。
「マッチポイントだと考えないようにしたよ。次のこのポイントが欲しい、ていう感じでいたのさ」。
試合が終わったあと、それらがマッチポイントだったことを改めて思い返し、そういう気持ちのもっていき方がが勝利を生んだのだと、自己分析していました。
「辛抱強くやることが大切だと思っていたから」。

これでチームの勢いもつきました。次のベルディヒもチリッチに粘られて苦しみましたが、ファイナルセットは中盤でブレイクして、突き放し、ダブルスもこのコンビが勝利。
いやしかしまじでステパネクすごいわ…今回のMVPはステパネクで決まり!


Spain 3-0 Israel

R1. David Ferrer 6-1 6-4 6-3 Harel Levy
R2. Juan Carlos Ferrero 6-4 6-2 6-0 Dudi Sela
R3. F.Lopez/T.Robredo 7-6(6) 6-7(7) 6-4 6-2 J.Erlich/A.Ram


こちらも2日目で勝負が決まってしまいました。さすがにクレー王国スペインのホームで初SFのイスラエルは厳しかったか。スペインはNo.1とNo.2を怪我で欠く状況だいうのにこの選手層の厚さはすばらしい。
R1はフェレル君の貫禄勝ちだったよう。31才のLevyはいつもよりやや攻撃的にいったそうですが、クレーコートではなかなかその攻撃がうまくいかない。コートカバーリングと守備力で1枚も2枚も上回るフェレル君につかまってしまったようです。

フェレロとセラの試合はスコアではあっさりぽいけど中身は途中までは白熱したタフなものだったようですね。まず最初の1ゲーム目だけで16分もかかってしかもセラには7回ブレイクチャンスがあったそうな。しかしそこをフェレロがしのいだ。第5ゲームをフェレロがブレイクしたあとセラにも第10ゲームには5-5に戻すチャンスがあったそうですが、わずかにバックのストレートがネットにかかってしまいました。
どんな試合でも相当なワンサイドでない限り、「鍵」となるゲームが存在するものだけど、この試合の場合は第2セットの第4、5ゲームがそうだったみたいですね。セラが5回ブレイクチャンスをつかみましたがとりきれませんでした。そして次のゲームの最初のポイントで、いい形になっていながら攻めきれず逆にフェレロにボレーを決められてしまう。
「あの第4ゲームのあと疲れを感じてしまった。そしてサービスゲームを破られて、すべてが変わってしまったように思う」。
それは精神的な疲れだったのでしょう。そのあとは一気にフェレロに流れが傾き、その後11ゲーム連取でフェレロが会心の勝利をあげました。

セラはそれほどATPで目立った選手ではないけれど、イスラエルをここまで押し上げた立役者でもあるし、実力のある選手。フェレロもそれを感じていたようで、それがさらにフェレロの力を引き出したようですね。
「彼はベースラインからのプレーがとてもよかった、バックハンドも安定していたし、ミスも少ない。でも僕も最後のほうは体調もよかったし序盤よりいいプレーができたね」。

そしてダブルスは、グランドスラムの優勝経験もあるスペシャリストのエルリッヒラムが一矢報いようと健闘し最初の2セットは接戦になりましたが、どうやらエルリッヒラムがチャンスをうまくものにできず逃した部分が大きかったみたいですね。どちらのセットも先にチャンス、あるいはブレイクアップをつかんだのはイスラエルチーム、しかしスペインチームが追いつく。試合が長くなってくるとエルリッヒも肩を痛めて思うようにプレーできなくなってしまったようです。しかし内容的にはイスラエルが3-0で勝っていてもおかしくなかったようなのをスペインチームが2つのタイブレークに持ち込んだのが勝利につながったのではないでしょうか。


というわけで、決勝は、スペインVSチェコ。場所はスペインで、ということになりました。当然クレーなんだろうなあ。どう考えてもスペインが有利ですが、勝負は蓋を開けて見ないとわかりません。12月の決勝戦が、楽しみです。

続きを読む以降ではプレーオフの結果をまとめて。


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デビスカップの結果
2009年07月13日 (月) | 編集 |
先週末デビスカップが行われました。ワールドグループの準々決勝の結果をまとめて。

Czech Republic 3-2 Argentina 

R1. Tomas Berdych 6-4 2-6 2-6 6-3 6-2 Juan Monaco
R2.Ivo Minar 1-6 3-6 3-6 Juan Martin Del Potro
R3. T.Berdych/R.Stepanek 6-1 6-4 6-3 J.Acasuso/L.Mayer
R4. .Tomas Berdych 4-6 4-6 4-6 Juan Martin Del Potro
R5. Radek Stepanek 7-6(3) 6-3 6-2 Juan Monaco

チェコが接戦の末最後にアルゼンチンを退けました。しかし敗れはしましたがデルポの強さが光りました。特にNo.1決戦となったR4はネットでライブ中継を見てましたが、あの強打のベルディヒを一蹴した、という感じでした。そしてよく守ってベルディヒの強打に対して切り返しのショットがまたすごい。全仏以降たくましくなっているのを確実に感じます。これは今年の夏のハードコートシーズンは大注目ですね。

モナコはシングルス2敗と辛い結果となってしまいました。R1は接戦で先に2セットアップしたのですが…。R5で負けたあとすごく辛そうにしている写真をみてこっちまで辛くなってしまいました。
逆にステパネクは怪我で出場も危ぶまれ、実際初日には登場しなかったので、これはチェコ厳しいかと思いきや、2日目から登場して元気いっぱい。…怪我はどこへいったんだ…実際本調子だったのかどうかはわかりませんが、ダブルス、シングルスともストレート勝利と強さをみせました。なんだか相変わらず動きがおもしろいステパネク…。

Croatia 3-1 USA 

R1. Ivo Karlovic 6-7(5) 4-6 6-3 7-6(3) 7-5 James Blake
R2. Marin Cilic 4-6 6-3 6-7(3) 6-1 8-6 Mardy Fish
R3. R.Karanusic/L.Zovko 3-6 1-6 3-6 B.Bryan/M.Bryan
R4. Marin Cilic 6-3 6-3 4-6 6-2 James Blake

アメリカ敗れたり…2005年にクロアチアに敗れたときを思い出します。あのときはアンディもいたし、ホームだったし、アメリカ絶対的有利だったのにルビチッチとアンチッチの2人の前に敗れ去って大番狂わせと言われたものでした。とくにダブルスで負けたのは衝撃でした。今回はそのときとはやや様相は違ってます。ブライアン兄弟は強さをみせましたが、今やクロアチアのエースとして見事に成長したチリッチとウィンブルドンでも活躍し調子を上げているミスターエース製造機カルロビッチ相手にシングルス2勝はきつかったか…・。
でもなあ。やっぱR1につきると思うんだ。ジェームスブレイク2セット先取してたんだよなあ。もちろんそこから逆転することも普通にあるけどさあ、でもさあああ~~(未練がましい)
フィッシュも最後8-6だしなあ。初日のこの2敗はあまりにも大きすぎました。でもチリッチも、ウィンブルドンでのハース戦の惜しい敗戦があったから今回は勝ててよかったですね。これでますますチリッチもたくましくなりそうです。

クロアチアは以前はルビとマリオ君の2人が大車輪の活躍でチームを支えていたのが、数年たってその2人が全く出ていなくてもこうやって若い力が出てきてNo3に甘んじていたカルロビッチも力をつけて新しい力で勝ち進む。世代交代が理想的に行われていますよね~。この2人なんだしカーペットみたいな速いサーフェスにしたほうがよかったような気もするのですが、やはりアンディがくると予想してクレーにしたのかな。アメリカはアウェーになるとたいていこうやってクレーをぶつけられる…。

というわけで、準決勝はチェコVSクロアチアになりました。そして開催地は、クロアチア。
開催地は勝敗の大きな鍵になるわけだけども、やはり選手個人の実力を考えてもややクロアチア有利なのかな…?でも速いコートはベルディヒもステパネクもわりと得意そうだし、簡単にはいきそうにありませんね。とくにダブルスはやはりチェコのこの2人でいままでよく勝っているし少し分があるか。クロアチアがシングルスで3勝というのも結構大変のような気がします。いずれにしても熱戦になりそうですね。

続きのあとボトムハーフを。

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amazingな週末
2008年02月11日 (月) | 編集 |
若いもんにはまだまだ負けません

Jonas Bjorkman

@AP Photo


3日間の熱い戦いがようやくおわりましたね。さて予想はどのくらい当たっているのだろうか。ぴったんこ当たっているものもあり、まる外れもありますが。さっそく結果をみていきましょう。

Russia 3-1 Serbia

R1 Mikhail Youzhny 2-6 6-3 6-2 6-4 Nenad Zimonjic
R2 Nikolay Davydenko 6-1 1-6 6-3 1-6 6-2 Victor Troicki
R3 M.Youzhny/D.Tursunov 3-6 6-7(6) 6-7(5) N.Djokovic/N.Zimonjic
R4 Nikolay Davydenko 4-6 3-6 6-4 Ret. Novak Djokovic

強豪国同士のガチンコ勝負でさぞかし白熱するだろうと思っていたら、なーんとジョコ、ティプのトップ2が病気でメンバー変更!ぎょえ~っ。これにはびっくりした。ドローセレモニーでティプサレビッチが出てなかったのさえびっくりだったのに。。ティプのウィルスがジョコに移っちゃったのかなあ。というわけで残りの2人がシングルスに。しかし当然これはロシアが強い。しかしトロイツキはニコちゃん相手に善戦し、5セットまで粘りました。ん~トロイツキも将来楽しみな選手ですね。全豪のナダル戦をまた思い出した。セルビアは次から次にいい選手がでてくるなあ。

そしてジョコ、ティプのみならずジモンジッチまで土曜日の朝微熱があったとか…チーム内感染か。…ユーズニー大丈夫かな(ジョコに抱きつかれてた)。しかし病気の体をおしてジョコとともに出場、そして1勝をあげて、さあ3日目が楽しみになってきた!そしてジョコがシングルス2セットアップ!…ここまではよかったが…やはり病み上がりで前日のダブルスも堪えたのか、ジョコがリタイアとなってしまいました。試合終わってすぐ病院直行だって…う~かわいそうだ…しかしこれも勝負のひとつの要素である…うーん。厳しいですね。

いくら強い選手でもウィルスには勝てない、か…。健康管理は確かに大切だ。これもツアーを乗り切っていく大切な要素のひとつ。しかし、誰だって風邪のひとつくらいひいたことあるはずだ。彼らは生身の人間であり、ボールを打つロボットではない。みなさんお大事に。。

デビスカップというのはチーム戦だなあと思うのはこういうとこで、たとえある選手が出られない状態になっても代役を立てられる。個人の大会だとそうはいかない。このあたりのメンバー変更もデ杯ならではですね。あくまでチームとしての勝利であり、誰が戦おうが基本的には関係ない。

ジョコビッチは今までも喘息で苦しんだり鼻の手術をしたり、身体的な困難を乗り越えてきました。今回のこともきっとよい教訓として乗り越えてまた元気な姿をみせてくれるでしょう。そしてロシアは思わぬ形ではありましたが準々決勝進出です。


Czech Republic 3-0 Belgium

R1 Tomas Berdych 6-3 6-1 6-4 Kristof Vliegen
R2. Radek Stepanek 6-4 7-6(4) 7-6(5) Steve Darcis
R3 T.Berdych/R.Stepanek 6-7(2) 7-6(6) 7-5 5-7 6-4 O.Rochus/K.Vliegen

チェコが3連勝で勝負をきめました。やはりこの2人は強かったか…ダブルスは当初の予定を変更して初日に勝利したベルディヒとステパネクのペアにしましたね。ここは大きな賭けだったと思いますがあたりました。といっても大接戦でしたね。ベルギーはNo.1のオリビエ君が肩を怪我していてシングルス出場を見送りました。しかし出場してもやはりチェコのこの鉄板2人を崩すのは難しかったかもしれない。ベルディヒはこういうとき強いのになぜ王者戦になると…それはおいといて。ステパネクとベルディヒが抱き合っている姿はなんだか新鮮でした(^^)でもいい光景でしたね。ベルギーは残念でしたが、9月のプレーオフでオリビエ君の元気な姿を見せて欲しいと思います。

Argentina 3-0 Great Britain

R1 David Nalbandian 6-1 6-3 6-3 Jamie Baker
R2. Agustin Calleri 6-3 6-1 6-1Alex Bogdanovic
R3 D.Nalbandian/J.Acasuso 6-2 7-6(11) 6-0 R.Hutchins/J.Murray

こちらも予想通り、アルゼンチンが圧勝でした。シングルスは圧巻でしたね。ナルはともかくカレリもイギリスNo.1のボゴダノビッチ(?)を一蹴。いやはやアルゼンチンのクレーでの層の厚さというか強さを見せ付けられた感じです。ダブルスはマレイ兄がいるからかやや接戦になりました。第2セットのタイブレークをイギリスがとっていたら流れは変わったかもしれませんね。イギリスにとってはせっかくのWG復帰戦だったのですが、厳しい結果になってしまいまたプレーオフ突入決定です。

Israel 2-3 Sweden

R1 Dudi Sela 7-6(8) 6-3 6-1 Jonas Bjorkman
R2 Harel Levy 1-6 1-6 3-6 Thomas Johansson
R3 J.Erlich/A.Ram 6-3 7-6(3) 7-5 S.Aspelin/R.Lindstedt
R4 Dudi Sela 6-7(7) 1-6 5-7 Thomas Johansson
R5 Harel Levy 6-0 4-6 3-6 6-7(6) Jonas Bjorkman

スウェーデン勝ったか!いや~ここは大接戦になりましたね。他のカードが3-0で早々と2日目で決まっていたのに対してここは唯一、R5までもつれました。いやいやビョークマンが最初0-6でとられたときにはどうなることかと思ったが…私は正直スウェーデン応援していたのでちょっとうれしい。でもイスラエルチームはがっかりしているだろうな…もつれたからこそ悔しさもひとしおだろう…セラに注目していましたがやはり!ビョークマン戦はネットでちょっと見たんですが、ビョークマンのネットプレーを見事に切り替えしてましたね。どちらかというと攻めていたのはヨナスおじちゃんのほうだったのだけど、粘りで最後はポイントセラ、という場面が多かったです。

しかしヨナスおじちゃんといいトマスおじちゃんといい…まさにおじちゃん軍団がんばってます。いいよなぁ~スウェーデンチーム好きなんだあ。キャプテンがビランデルっていうのも私的にポイント高し(笑)。なんかあのほのぼのとした雰囲気が癒される(笑)。渋いっ!ヨナスおじちゃんなんて、36才っつーのがもう信じられない。さすがにダブルスとのかけもちは今回はできなかったけども、シングルスでプレッシャーのかかった第5戦、最後のセットなんてタイブレ6-6のときはちょっとドキドキしちゃいました。トーマスもしっかりシングルス2勝。ダブルスはさすがに全豪チャンプのエルリッヒラム組が強さをみせましたが、シングルスの力で粘るイスラエルをねじ伏せました。いやーやはりこういう競った展開がいいな♪イスラエルもスウェーデンもおつかれさまでした。

Germany 3-1 Korea Republic

R1 Philipp Kohlschreiber 6-2 6-2 6-2 Jae-Sung An
R2 Florian Mayer 5-7 3-6 6-1 7-6(7) 3-6 Hyunk-Taik Lee
R3 P.Kohlschreiber/P.Petzschner 6-1 6-3 6-3 W.Jun/J.An
R4 Philipp Kolhschreiber 6-0 4-6 6-1 7-6(1) Hyunk-Taik Lee

コールシュライバーが見事3勝して勝利の立役者となりました。これはうれしい(^^)しかし相当なプレッシャーを感じていたようですね。特に初戦ランキングかなり下の選手相手でホームで期待も相当なものだったようで、自分が3連勝しなければという思いも強かったでしょうから、そこで実際にこうやってしっかり勝つのは本当に大変なことだったでしょう。これでトップ選手になるための壁をひとつ越えましたね。
韓国チームはヒュンタクさんをダブルスに出さずに3日目のシングルスに温存したのが裏目に出てしまったようですね。しかしその作戦は必ずしも悪いものではなかったようで、コール相手にセット1-1まで挽回し、第4セットもタイブレークに持ち込みました。しかし今のコールシュライバーはさすがに強い。なにせ去年クレーであのニコちゃん(ダビデンコ)にフルセットで勝ったんだし。しかし勝負を2日で終わらせず、やはり最強アジア選手の片鱗をみせてくれました。


Peru 0-3 Spain

R1 Matias Silva 3-6 5-7 0-6 Nicolas Almagro
R2 Ivan Miranda 2-6 3-6 3-6 Tommy Robredo
R3 L.Horna/I.Miranda 3-6 4-6 6-7(4) F.Lopez/F.Verdasco

ペルーの中心選手、ホルナが故障により初日のシングルスに出場できませんでした。これでは当然スペインが有利になります。初日2連勝してダブルスも経験のあるロペス/ベルちん組が3セットで勝負を決めました。いやはやここは接戦になるかも~なんて書いてしまったが。。。ナダル&フェレロ&フェレル君がいなくてこの強さなんだからスペインも強い~。ホルナは出場できなかった悔しさもあるんでしょうが、もうとにかく悲しくて仕方がない、という感じです。「しばらくデ杯のことを忘れたい」だって…そんなに落ち込まないでおくれ。。しかも今回ホームだったこともあり敗れてとても辛かったでしょう。そんなペルーチームにロペス君が暖かい言葉をかけています。「彼らは初めてのワールドグループ、すばらしい経験をしただろう。確かに僕らに負けたけど、ここまで来るにはたくさんの予選を勝ち抜いて大変な努力をしたはずだ。。プレーオフではいいドローに恵まれてホームでプレーできてワールドグループを守れるように願ってる」。今回の敗戦が肥やしになっていつか笑顔になれる日がきっとくると思います。

予想のほうはそういうわけでまるはずれですがホルナが予定外の欠場となったから、と言い訳をしておくことにしよう。スペインチームのみなさんすいません。

Romania 0-3 France

R1 Victor Hanescu 6-7(5) 4-6 5-7 Richard Gasquet
R2 Andrei Pavel 7-6(2) 4-6 4-6 4-6 Jo-Wilfried Tsonga
R3 F.Meagea/ H.Tecau 3-6 4-6 7-6(6) 6-3 2-6 M.Llodra/A.Clement

下馬評では断然優位と見られていたフランス、その力をフルに発揮しましたね!ツォンガはこれがデ杯デビュー戦だったのだけども、第1セットとられてから見事に立ち直りました。パワー、勢いだけでなくしぶとさも持ち合わせている。これは今シーズン本当に楽しみだ。文字通り勝利に貢献できて、また新しい経験ができてますます大きく成長してくるんでしょうね~。そしてダブルスはやっぱり接戦になった!ルーマニアが2セットとりかえしたときは去年を思い出しましたが、今回はフランスチームが意地をみせましたね。さすがにここで逆転されたらウィンブルドンチャンピオンとして名がすたる!とばかりに最終セットは突き放しました。これでフランスは準々決勝、早くも次の強豪アメリカ戦に向けて意気揚々といった感じのようです。

Austria 0-3 USA

R1 Jurgen Melzer 4-6 6-4 3-6 7-6(4) 3-6 Andy Roddick
R2 Stefan Koubek 7-5 5-7 2-6 2-6 James Blake
R3 J.Knowle/J.Melzer 1-6 4-6 2-6 B.Bryan/M.Bryan

アメリカもアウェーで3連勝。アンディは苦労しました!とても苦しかったと思うけど、こうやってクレーで勝てたということは今シーズンの励みになるのじゃないかな。もちろん実際のクレーシーズンではもっと強い選手が山ほどいるのだが…しかし、接戦を勝ったというのは大きい。そしてジェームス君も勝ちました。私はアメリカ3-1と予想していたのだが、このジェームス君が負けるのじゃないかと思っていた…すまん。ジェームス君は以前はいけいけがんがんで流れがいいときはいいけど戦況が悪くなるとどうも勝負弱いという印象がありましたが、このところ粘り勝ちというか渋い勝ち方がよくみられるような気がする。全豪のグロージャン戦や、去年の全米のサントロ戦とか。5セットで勝ってから勝負をあきらめない姿勢がよりプレーに出ているような気がする。今年はクレーシーズンもなかなかいい成績を収めるのではなかろうか。ブライアン兄弟はどのサーフェスでも強いので言わずもがなです。



今回は初戦ということもあり、シード国とそれ以外の国との対戦だったので、比較的あっさり2日で終わったカードが多かったですね。シングルスR4までもつれたほうが展開としてはおもしろいんですけどね。おそらく次の準々決勝では先の展望で書いたような熱い戦いがみられることでしょう。

Asia/Oceania Zone Group Ⅰ

Chinese Taipei 0-3 Australia

R1 Ti Chen 4-6 0-6 3-6 Lleyton Hewitt
R2 Yen-Hsun Lu 6-7(5) 4-6 6-7(9) Chris Guccione
R3 Y-H.Lu/Y-T Wang 6-2 7-6(4) 4-6 2-6 2-6 P.Hanley/L.Hewitt

オーストラリアが元WGの実力を見せ付けた格好になりました。さすがにシングルは強かったですね。レイトンはもちろんグッチオーネも全豪直前の好調さをここで出しました。全豪では30-30からなかなかポイントできなかった、と言っていたけど今回はそれができたのではなかろうか。そしてダブルスは、台湾が2セットアップからオーストラリアが3セット連取の逆転勝ち!もちろんダブルス負けても3日目のシングルスでオーストラリアが勝っていた可能性が高いけども、そんなこと関係なくダブルスをあきらめずに戦ってくれたことはすばらしい。レイトンにとっても、3日目のシングルスにもちこすよりここで決めたかったでしょうし。これでプレーオフまであと1戦です。

Philippines 0-3 日本

R1 Patrick-Johe Tierro 1-6 6-4 2-6 6-2 4-6 添田豪
R2 Cecil Mamit 5-7 6-7 6-2 2-6 鈴木貴男
R3 C.Mamit/E.Taino 7-6(5) 6-7(8) 6-7(5) 4-6 添田/鈴木

日本も3連勝で勝利!すばらしい~。添田君はフルセットの接戦でしたが見事最後相手の粘りを振り切りました。貴男くんも最初の2セット厳しいスコアで第3セット少し力が抜けてしまったのかな。でも4セット目で締めてくれました。ダブルスは4セットのうち3つがタイブレークという緊迫した接戦のようでしたが、日本がチャンスをものにしてくれたようですね。これで日本もオーストラリア同様WGプレーオフまであと1つです。

Europe/Africa Zone Group Ⅰ

Switzerland 3-0 Poland

R1 Stephane Bohli 6-4 7-6(3) 6-4 Dawid Olejniczak
R2. Stanislas Wawrinka 6-3 7-6(5) 6-3 Blazej Koniusz
R3 Y.Allegro/M.Lammer 6-4 6-3 2-6 6-3 M.Fyrstenberg/M.Matkowski

スイスも3連勝!ん~3連勝がやけに多いなあ。やはりスイスも元WGだけに強いです。ダブルスはスタン君でなくLammerがアレグロさんと組みました。これでスイスもWGプレーオフまであと1勝です。次はベラルーシとの対戦ですね。ベラルーシもWG常連だったし今度は今回みたいにすんなりとはいかないかもしれません。対戦は4月だから…やっぱロジェ君の出場は…ないのかな…だってクレーシーズンしょっぱなだもんね…うーむ。


今日の1曲
Amazing/Seal


う…ジャケットが恐い…。90年代に大ブレイク、トップアーティストとなったシール。一時充電してたようですが最近また精力的に活動してますね。去年の末新アルバム「system」がリリースされましたが、このほど国内盤が1月末に発売されたということで、このシングルがヒット中です。FMなどでがんがん流れてますね。このハスキーボイスが耳にとっても心地よい。この曲は疾走感あふれるハウスチューン。ドライブにも最適だと思います。ナイスな1曲です。

なんといってもシールといえば、グラミー最優秀レコードと最優秀楽曲に選ばれた「Kiss From A Rose」。あれで一気に有名になりました。最優秀レコードっていえばあの蟹江西でもまだとっていないグラミーの中でもアルバム賞と並んで大変栄誉なもの。楽曲賞も同じく。それをアメリカ人でもなくそれほど本命視されてなかった彼がとったときはびっくり仰天でした。もちろん他にもヒット曲たくさんあります。そういえば今日はいよいよグラミー賞ですねえ。今年はちょうど祝日に当たっていて家でゆっくり生中継をみられるのでうれしい~(^^)。

選手はよく「amazing」という言葉を使います。試合に勝ったとき、優勝したとき、あらゆる場面でこのamazingを何度目にしたことでしょう。このamazingって言葉、日本語に訳すのが難しいんですよね。一般的には「すばらしい」なんだろうけど、すばらしい、ていうのは本当は的確じゃない。もちろんすばらしいという要素もあり、驚きと、感動と、信じられないという要素、いろんな気持ちが入り混じったこの言葉。greatとはまたちょっとニュアンスが違いますね。ん~どう表現したらよいんだろうか。よくわからない。とにかくアメージングなんです、はい。

今回勝てたチームは、さぞかし「amazing」な気持ちを今ごろ味わっていることでしょう。そして敗れたチームは失意と落胆に満ちているのかもしれない。でも、そんなことない。たとえ負けたって、そして勝ったって、こうやって国のために戦うことそのものがamazingなことなのだ。アスリートとは常に戦うことが生きている証であるからだ。

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デビスカップ2008
2008年02月06日 (水) | 編集 |
今年もやってきましたデビスカップ!私はデ杯大好きなので今年も大々的に…というわけにはいきませんが、デ杯は(それなりに)力を入れてお送りする次第です。Time Tableが大変なことになっているが…(- -;)1回戦はどうしても対戦カードが多いからこゆことになるんすよね…開きにくかったらすいません。

毎年(といってもそんなに長いこと見ているわけではないが)デ杯における戦いを見てきて、個人の大会であるATPやITFのトーナメントと違うおもしろさというのが、当然ある。これはあくまで「チーム戦」であり、そのチーム戦ならではの戦いの難しさと、おもしろさがあるといつも思う。

デビスカップにおけるポイントは、次の4つがあると思う。

①開催地およびサーフェス
②シングルス→ダブルス→シングルスの順番、それに伴う出場選手の選択と順番
③オンコートコーチング
④奉仕の精神

① デビスカップはホーム&アウェーで、対戦するたびに交代で互いの国でおこなわれる。ホームの国が開催地とサーフェスを決める権利がある。観客はほとんどその国の人だからホームチームを応援する。だからホームチームが有利であるのは確かであるが、絶対的に有利かというと実はそうでもない。

サーフェス選びで考えすぎて逆に失敗するという可能性もあり、そうなると選んだ側であるがためによりいっそう後悔が残ってしまう。そしてホームで負けてしまった場合、大勢の自国民の前で敗北するという、選手にとっては耐え難い試練にも直面しなければならない。そしてお客さんの声援というのは力にもなるけれどときにプレッシャーと形を変えて選手に襲い掛かってくる。マイペースで黙々とプレーする選手にとってはアウェーでの周りの喧騒はあまり気にならないことも多いだろう。しかし一般的にはやはり声援は力になる場合のほうが多いような気がする。

どの国も得意なサーフェスとそうでないサーフェスがある。スペインやアルゼンチンはクレーが得意。アメリカはハードが得意、逆にクレーは大不得意。フランスやロシアは速いコートも遅いコートも対応できる。オーストラリアは芝が好きである。アメリカと対戦する国がアメリカを迎えるときは必ずといっていいほどクレーを選択する。

自分たちの力を最大限引き出し相手の力を封じ込めてくれるサーフェスをと、ホームの国はあらゆる考えをめぐらせる。しかしなかなかそんなに都合よく見つからないこともある。去年の準決勝、スウェーデン対アメリカで、ホームだったスウェーデンがクレーではなく速いカーペットを選択したことに多くの人が疑問の声をあげた。たしかにスウェーデンの選手はクレーよりカーペットやハードなど速いサーフェスを好む。クレーが明らかに不得意なアメリカチームを迎え撃つのにあえて速いサーフェスを選んだのは、クレーを選ぶことで自分たちの得意な速いスタイルが封じられて力を出せないことを避けたかったのかもしれない。しかし結果論でいえば、失敗に終わってしまった。もっともクレーでやったらスウェーデンが勝っていたという保証はどこにもないけども。

サーフェス選びはとても難しいものだと思う。アウェーで不利な条件であっても選択権がなく与えられた条件で戦うというのは覚悟もできてかえって気持ちが楽な面もあるかもしれない。逆に選ぶ余地があって失敗に終わると、「ああすればよかった」みたいなすっきりしない感情が選手や協会の間に残ってしまうこともあるかもしれない。もちろん勝負には自力の差というのが一番影響するのだけども。いずれにしても、実力が同じくらいかわずかの差である場合、この開催地とサーフェスというのが大きなポイントになるということは言ってもよいと思う。


② これはデ杯の戦略を考える上で最も重要かつ困難を極めるポイントだろう。真ん中にダブルスがあるというのがこのデ杯の最もおもしろいとこなのだ。間にダブルスが入ることによって、シングルスのみで勝負が決まってしまうことが避けられる。つまり勝敗の行方にはダブルスは必要不可欠ということだ。ここが女子のフェドカップと違うところである。どうしてフェドカップはダブルスを最後にもってきているのだろうか。あれではシングルスのトップ選手がいるチームが断然有利になってしまってチーム戦のおもしろさは半減してしまう。女子には何か特殊な事情があるのかもしれないが。

デ杯で多くみられるパターンは、シングルスNo.1の選手がダブルスをかけもちして3日連戦になる、というケース。1日目のシングルスはNo.1とNo.2がぶつかるから、よほど力に差がない限りお互いのNo.1同士が勝ち、2日目のダブルスでどちらかが王手をかけ、3日目のシングルスでNo.1同士の決戦、という流れになることが多く、そのR4というのが3日間の中で一番重要な戦いになる(2日目で決まった場合は別)。シングルスのエース的存在である選手は3連戦になるから体力、スタミナもポイントになる。セルビアのジョコビッチ、オーストラリアのレイトン、スイスのロジェ君などがその例である。

それを考えると、同じ国でダブルススペシャリストがいるイスラエル、アメリカ、フランスはとても有利だ。アメリカのアンディやジェームス君は、ジョコやロジェ君(今はあまり出てないけど)、レイトンのような悩みがなくシングルスに集中できる。だからアメリカは毎年とはいわないけど1年おきくらいに優勝してもいいような気がするのだけども…。もっとも、スペシャリストが揃っている場合、対戦相手としてもダブルスの駒が最初からはっきり決まっているから戦略をたてやすいという側面もある。

出場メンバーのオーダーは、試合当日の約1時間前までなら変更が可能だ。だから木曜日ののドローセレモニーと実際のオーダーが全く違っているということも数多く存在する。むしろ、その戦う選手の選択こそが、キャプテンといわれる監督さんの腕のみせどころでもある。ロシアの監督さん…名前がよく思い出せないが…彼は今まで見事な采配でチームを勝利に導いてきた。もちろんロシアは選手そのものが層が厚いからそれも大きいとは思うのだけども。特に2日目から3日目にかけて、王手をかけて優位な場合、逆にかけられて崖っぷちに立たされた場合、、選手のフィジカル、スタミナ、プレースタイル、相手との対戦成績、あらゆる戦況を見極め、戦いが進行していく中で戦略を臨機応変に変えていかなければならない。ときには厳しい決断も必要になるだろう。選手の怪我といった要素も重要だ。シーズン始まったばかりで選手にムリをさせて後のシーズンに影響が出るのは避けなければならないし。大切なのは、チームの勝利。とにかく、5つのゲームのうち3つ勝てばよい。単純なようで、とても奥が深い。


③ 一般のトーナメントでは試合中のコーチングは厳禁であるが、デビスカップはチーム戦なのでキャプテンがチェンジコートの際にコーチングすることが許されている。デ杯の戦いはランキング関係なくトップ選手とランキング3桁台の選手がときに激しい接戦を繰り広げることがあるけども、これはコーチングの効果も大きいのではないかと個人的には思っている。去年一時期女子のトーナメントで一部セット間のコーチングが試験的に行われたことがあったが(今年からは廃止になったんですかね)、私は個人的にはコーチングはそれほど悪いものではないようにも思う。試合が終わった後でああすればよかった、こうすべきだったとふりかえるのも大切だけども、規模のそれほど大きくない大会であれば、進行中のゲームでリアルタイムにアドバイスを受けるのは、成長期の特に若い選手にとってはかなり実のあることも多いのではなかろうか。もちろんグランドスラムやAMS、ティア1のような大きな大会では必要ないし採用されることも今後100年はないだろうけども。

④ 個人スポーツであるテニスにおいて、このようにチームとして戦うというのは特殊なものである。柔道などでいう団体戦のようなものかな。この大会はプロのテニス大会にはつきもののランキングポイントも一切つかなければ賞金もない(実際には少しはあるのかな)。だけども選手はただ、チームのために、国のために戦う。体力的にもしんどい長いシーズンの中、身を削って参加する。その報酬は、「一体感」。普段はコートをはさんで戦うこともある同国の選手にチームメイトとして声援を送り、監督、協会、お客さんと一体になって、勝利のためにつきすすむ。そこにあるのはまぎれもなく「奉仕」の精神。お金やポイントでは計ることのできない、どっかのCMの言葉を借りるとまさに「priceless」な報酬が選手たちを待っている。もちろん普段の大会でも国を背負っているけども、デビスカップは特別だ。人間の生きるよりどころとして大きな位置を占める「母国」という存在への帰属意識を、この大会はふんだんに再確認し味わい、高めることができる。だからこそ選手は体を惜しまず参加し、デビスカップというイベントが長年人々をひきつけてやまないのであろう。

ま、長々と書いてきましたが(笑)、それでは続きを読む以降では今週おこなわれる各チームについてみていくことにします。


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