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七転び八起き
2008年02月26日 (火) | 編集 |

Michael Llodra

@AP Photo




2005年、イバン・ルビチッチがマイアミの大会で自分のロッカーを開けたとき、すごく変わったものが入っていました。それはなんでしょう?


この質問に答えられる人は、結構マニアックなテニスファンですかね(笑)。でもこのブログを初期から見てくださっている人ならきっと即答できるでしょう。

フランス人のミハエル・ロドラは、ATP一のひょうきん者として知られていました。他人のロッカーに忍び込むいたずらもしてしまう明るい性格の彼ですが、これまでのキャリアは大きな波がありました。

ロドラは長くダブルスプレーヤーとして知られてきました。2000年に最初のATPダブルスタイトルを獲得した彼は、のちに同国のサントロと組むようになり、ダブルスで様々な栄冠に輝きました。2002年には全豪で初のダブルス決勝進出、翌2003年にはその全豪で初のGSタイトルを獲得。年末のマスターズカップダブルスに初出場、2004年には全豪2連覇と地元ローランギャロス準優勝、その他にもAMS、ATPツアータイトルを次々に獲得し、ダブルス巧者として世界的に有名になりました。

しかし彼は決してダブルススペシャリストではありませんでした。サントロ同様シングルスもしっかりプレーします。そして彼がシングルス選手としても成功し始めるようになったのが2004年。得意のグラスで当時トップ選手だったコリアを決勝で破りATPツアーシングルス初優勝。直前のローランギャロスや全米では自身最高の4回戦進出を果たします。

ロドラはビッグサーブとネットプレーを得意とする、今では珍しくなったサーブ&ボレープレーヤーです。ダブルス巧者らしくネットの技術はぴかいち。最も得意とするのはグラス。そしてシングルスとしてのキャリアを積みたいと考えるようになった彼は、2005年のマスターズカップを最後にサントロとのペアを解消し、シングルスに力を入れることを決意したのでした。奇しくもその年のTMC、サントロとの最後のコンビとなったビッグな大会で優勝し、黄金ペアの有終の美を飾りました。

シングルス上位プレーヤーがダブルスで活躍するというのはたまにありますが、ダブルスプレーヤーがシングルスで結果を出していくというのはこれまた大変だと思います。ボレーの技術など応用できる部分はあるとはいえ、守備範囲も使う状況も全然違うし、使う筋肉も微妙に違うかもしれない。なにより運動量が桁違い。ロドラのシングルスプレーヤーとしての道は暗礁に乗り上げてしまうことになります。翌2006年はチャレンジャーとATPツアーをいったりきたり、AMSは2回戦が最高で本戦インできないこともありました。ランキングは167位まで下がってしまいました。2007年はトップ100に復帰しましたが、やはりツアーレベルに常に参加することができずチャレンジャーの大会にも数多く出場しポイントを稼ぐ日が続きました。

かつてのパートナーだったサントロもシングルスプレーヤーですが、サントロはランキングこそ高くないものの、その奇抜で変化に富むプレーでサフィンやロディックを苦しめ、世界No.1ロジャー・フェデラーとも名勝負を繰り広げる。全豪でベスト8進出も果たし、テニスファンの間ではシングルスでも十分存在感を示していました。それに比べるとロドラのほうは、シングルスで注目されることはあまりありませんでした。

そんなロドラにある栄冠が訪れます。しかしそれはシングルスではなく、かつて栄華をほしいままにしたダブルスでした。クレメンと組んで、なんとウィンブルドンで優勝。シングルスに重きを置くためにダブルスを控えたつもりがそのシングルスは不振でまたもやダブルスで栄冠というなんともいえない展開でしたが、約70年ぶりというフランス選手によるこの快挙は大いに励みになったことでしょう。その後ランキングも少しずつもちなおしトップ50まであと一息というところでしたが最後は93位で終了しました。

そんなシングルス大変苦労したロドラの2008年ですが、その苦労が報われたのか、今までとはちょっと様相が違っています。年明けいきなりアデレードでツアー2回目の優勝を果たしました。喜びのあまり勢いあまって川に飛び込んでしまうというまたまたひょうきんな一面を見せてくれましたね。そして、先週のロッテルダム、そうそうたるビッグネームが揃う豪華なこの大会で、次々とシード選手が敗退するなか見事優勝。準決勝ではあの巨人カルロビッチを破り、決勝ではソダーリングとの息詰まるファイナルタイブレの熱戦を1セットダウンから制しました。

「1年前ならきっと勝てなかっただろう。」

かつてはフェデラー、ヒューイット、カフェルニコフ、クライチェック、イバニセビッチ、偉大な選手たちが栄冠に輝いた由緒あるこのロッテルダムの大会に、そしてフランス人としてピオリーン、エスクードに続く形で、名前を連ねることになり、今年早くも14勝、去年のトータルのATPツアー以上レベルでの勝利数をすでに上回りました。


ロドラが優勝の喜びをかみしめたこのロッテルダムで2年前、同じように栄冠に輝き感慨ひとしおだったのが、ラデック・ステパネクでした。彼にとってはロッテルダムは初めてのツアーシングルス優勝でした。しかしそこにたどりつくまでの、そしてそこから先も、ステパネクのテニス人生はロドラ以上に紆余曲折でした。


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世界に名前をとどろかせた「Nishikori Kei」
2008年02月20日 (水) | 編集 |
リアルテニプリ?

錦織圭




先週末のテニス界は、日本人にとってとっても嬉しいことがありましたね!そうです、もうすっかりメディアなどで言われている通りですが、昨年ジャパンオープンの時期にプロ宣言をしたばかりの18才、錦織圭くんが、なんとなんとATPツアー優勝~!!いやはやこれはびっくりしました。もちろん勝ち上がりをずっと見ていて、あーがんばってるなあ~もういっこ勝たないかな、もいっこ、もいっこ、…と毎日みてたらとうとう日曜まで来てしまいました。さすがに決勝は相手が相手だけにな…と思ったらついに最後まで勝ってしまった。

「ブレイクに勝ったなんて信じられない。」テレビで見たことしかなかったトップスター選手に、決勝という大舞台で、1セットダウンからの逆転勝ち。第2セットは5-0でリードしました。最後のセットも、序盤で3つのブレイクピンチをしのぐと、すぐ後のゲームで40-15からポイントを重ねて一気にブレイク。そのままサーブキープして最後も締めくくったそうです。

18才1ヶ月でのツアー優勝という若さは、レイトンが16才でアデレード優勝したとき以来の快挙だそうです。ロジェ君やナダル君、ジョコビッチもツアー初優勝はもちっと遅かった。

彼の生い立ちやこれまでの経歴はあらゆるメディアで語られているので(笑)ここではあまり詳しくは書かないけども。14才からニックボロテリーアカデミーで修業していたそうですね。単身アメリカに息子を行かせることになったとき、ご両親の気持ちは本当に大変なものだったでしょうね。「親には邪魔できませんよ」とクールに語ってらっしゃるけど、実際のところはそんなもんじゃなかったでしょう。こういうときは本人よりも親のほうが辛いものです。ここで子供を谷底につきおとしたご両親の勇気に本当に感服します。

もちろん本人も大変だったでしょう。英語はほとんどしゃべれなかったらしいから。でも今はもう英語はすらすらと話せるに違いない。言葉、文化、食べ物、習慣、あらゆる違いによる困難を乗り越えさせたのは、プロになって活躍したい、トップになりたい、という、夢。その思いと家族が彼を支え続けているのでしょう。もちろんそこには才能がなければ成り立たない。しかし才能だけでも、成り立たない。

話はそれますが、映画監督の山田洋次さんが、「頑張ったって夢が叶うなんて普通はないから」とかなんとかいってネット上で物議を醸しているけども、正しいか間違ってるかは別にして、私はやっぱあの発言には真っ向から反対だ。夢が簡単に叶わないなんて、誰だって最初っからわかってるさ、言われなくたって。それでも夢を見たいのさ。じゃなきゃ人生楽しくないじゃないか?そして夢に向かって「努力」することが大切なのであって、夢が叶うか叶わないかは重要なことではあるが重大ではない。もし叶わず終わっても、努力したことは必ず次の人生のステップの糧になる。奇跡というのはそういうとこから生まれるのじゃないか?最初からあきらめてたらなんにも達成できないさ。夢を売る商売の人がなんてああいうこと言うのだろう。

閑話休題。夢のひとつを叶えた錦織くんだけども、彼は身長もそれほど高くないしビッグサーブがあるわけでもない。だけども早くから日本だけでなく世界のテニス関係者から注目されていた。それはなぜか。そしてこうやって実際に活躍できている理由とは。

実際ボレーヤーという感じでもなさそうだけども…今主流のストロークプレーヤーのようですね。少ないパワーを最大限ボールに乗せて、適材適所にショットを打つ。トップスピンを多用し、ジョコビッチにスタイルが似ている、とボドさんは書いてますね。そして今のテニスにおいて最も重要な鍵となる「スピード」を身につけている。Tennis Weekのリチャード・エバンスさんの言葉を借りれば、コート上でのその動きは「真のアスリートが持つシルクのように滑らかな」んだそうな。ん~。

決勝で敗れたジェームス君が言ってました。
「予測もしていないようなウィナーがいくつもあった」。

よく、相手のウィナーでポイントをとられるときは仕方ないと気持ちを切り替えられる、という。しかし本当にそうだろうか。ウィナーといってもいろいろある。攻め込まれてロブの打ちそこないのゴディバのチョコレートのようにあま~いチャンスボールをガチーンと決められるウィナーと、お互い拮抗したストローク戦の中から一瞬、時が止まったような空気の中からしゅっっっと静かに決まるウィナー。相手にとってよりダメージを与えるのはどっちか。当然後者だ。まさかそんなとこからそんなボールがくるんか!という予測を超えたウィナーは、相手に大きなダメージを与え、徐々に戦意をそぎ取っていく。そこにはパワーや球速は必ずしも必要ない。王者ロジェ君のこういうウィナーを今まで何度見たことだろうか。

圧巻だったのは準決勝のクエリー戦ですね。ファイナルセットもタイブレークまでもつれて、3-6でリードされてクエリー君に3回連続マッチポイント。それを跳ね返してしまう大ミラクル勝利。これも、「あきらめない」気持ちがなければ生まれなかったはずだ。そしてそのピンチでは、すばらしいバックのダウンザラインのウィナーもあったという。勝利が目の前にぶらさがったクエリー君の心の隙をみごとに突いたショットは、勝利の女神を振り向かせるに十分なものでした。


いやあ~それにしても、ATPトップページやランキングホームページに錦織くんがででーんと出ている今日この頃…もう至福のひとときだわ(^^)今までテニスブログやってきて、本当によかったわ(笑)。この瞬間をどれほど待っていたことか。海外でも彼のことは大いに話題になっているけど、日本での報道はどうなんでしょうね。最近地上波のテレビあんまり見ないし興味ないのでよく知りませんが。ワイドショーなどでは比較的取り上げていたようですが。みのさんや小倉さんも祝福していたようだ。しかしスポーツ新聞、スポーツニュースでは…。ハニカミやサッカー、フィギュアはまあよいとしても、いまの日本のスポーツ界はプロ野球キャンプ一色。だいたいなんであんなキャンプの取材に時間と金をさくのだろうか。実際世界で日本人がこれだけの活躍をしているのに、あるいは世界でいま行われている超一流のスポーツを報じるよりも、単なる練習とか雑談ばっかり報じている日本のスポーツ報道のレベルの低さに改めてがっくりする。いまはネットが発達しこうやってブログで一般人が自分で発信するようになって、ますますテレビ離れに拍車がかかるのは当たり前だ。まあ既存メディアがつまらんのはスポーツ報道だけじゃないが、最近。その点BSやCS放送はがんばってくれているので救われる。もう地上波いらね~。次携帯機種変するときはワンセグもういらんな。

松岡修造さんのコメントがいいですね。「正直、これだけの結果を日本の方々はまだまだ理解できないでしょう。どれだけすごいことなのかということを・・・。しかし、今は我慢していましょう!」 めちゃくちゃ同感です。松岡さんは普段バカみたいなことばっかりやってるけど、やっぱりちゃんとした人だった(すいません)。

というわけで優勝した錦織くんをめぐってお祭り騒ぎだけども、もちろんこれはひとつの通過点です。まだまだこれからが大変です。むしろこれでさらに注目され結果を求められ、さらにいばらの道となるでしょう。ランキングは上がっていけばいくほどなかなか上がらなくなる。急上昇したけどまだいまの段階ではグランドスラム本戦ストレートインはできない。ウィンブルドンベスト8の松岡さん、そしてジョコビッチ、ナダル君、マレイ君、いまのトップ選手はまだまだはるかかなた遠くにいる。これからどこまで近づけるのか、近づくことが、そして到達することができるのか、いやきっとできると、私たちは信じたい。今回の優勝は間違いなくその夢を持ち続ける大きな力になったことは間違いありません。
全豪後にあらゆる方面から(笑)叩かれたジョコビッチのお母さんの発言をパクらせてもらうと、こういうことになる。

「この優勝はこれから彼がたくさん獲るタイトルの最初のひとつにすぎない。それをよく覚えておくことだな、世界のテニス関係者よ!がはははは!」

…日本語で言っても意味ないか…それにジョコのお母さんがはははとか言ってないし(雰囲気はそんな感じだったけど^^)…。

もちろん本人の夢もより鮮明に形になっていることでしょう。これからもっと華やかで厳しいツアー生活が待っているだろうけども、がんばれ、にしこりくん!優勝おめでとうございます。


“テニスの王子様”錦織圭、父・清志さんに聞く育成法(夕刊フジ)
The Evans Report: Kei Comes Of Age In Delray(Tennis Week)
松岡修造オフィシャルサイト


今日の1曲
Remember The Name/Fort Minor



超人気バンドLinkin Parkのラッパー、Mike Shinodaさんこと篠田さんのソロプロジェクト。去年かな、出たアルバムの中に入ってます。篠田さんもそういえば元日本人…というか日系人。でも日本語は全然しゃべれなさそうです(未確認)。Kenjiってミドルネームがついてます。重厚なトラックにストリングスがいい感じで効いてますね~。それに乗せて歌い上げる歯切れのよい篠田さんのフロウは気持ちが奮い立つ感じでとても勇ましい感じの曲になってます。

錦織を「にしこり」とはなかなか読めませんよね。どうしても少年隊のニッキ(懐かしい)のイメージが…あっそれよか錦織健がいたか。すんません古くて。日本人でもにしこりって読める人はなかなかいなかったでしょう。私も最初は知りませんでした。世界のテニスファンの間でも、相当通な人か関係者以外知られていなかったであろうこのNishikori Keiという名前が一気に世界にとどろきました。名前を覚えられるというのはとても大切なことだと思います。お願いだからにっこり王子と言うのだけはやめてね、笠井さん。


This is ten percent luck, twenty percent skill
Fifteen percent concentrated power of will
Five percent pleasure, fifty percent pain
And a hundred percent reason to remember the name!

Who the hell is he anyway?
He never really talks much
Never concerned with status but still leavin them star struck

He's not your everyday on the block
He knows how to work with what he's got
Makin his way to the top


-これは運が10%、スキルが20%、意思の凝縮されたパワーが15% 喜びが5%、痛みが50%、
そして名前を覚えておく理由が100%だ

彼は一体どこの誰なんだ?あまりしゃべらず地位も気にせずしかし人を夢中にさせてしまう

彼はそこらへんにいるような奴じゃない 自分が持ってるものを使う術を知っていて
上まで昇っていくんだ-


聴いてみる




amazingな週末
2008年02月11日 (月) | 編集 |
若いもんにはまだまだ負けません

Jonas Bjorkman

@AP Photo


3日間の熱い戦いがようやくおわりましたね。さて予想はどのくらい当たっているのだろうか。ぴったんこ当たっているものもあり、まる外れもありますが。さっそく結果をみていきましょう。

Russia 3-1 Serbia

R1 Mikhail Youzhny 2-6 6-3 6-2 6-4 Nenad Zimonjic
R2 Nikolay Davydenko 6-1 1-6 6-3 1-6 6-2 Victor Troicki
R3 M.Youzhny/D.Tursunov 3-6 6-7(6) 6-7(5) N.Djokovic/N.Zimonjic
R4 Nikolay Davydenko 4-6 3-6 6-4 Ret. Novak Djokovic

強豪国同士のガチンコ勝負でさぞかし白熱するだろうと思っていたら、なーんとジョコ、ティプのトップ2が病気でメンバー変更!ぎょえ~っ。これにはびっくりした。ドローセレモニーでティプサレビッチが出てなかったのさえびっくりだったのに。。ティプのウィルスがジョコに移っちゃったのかなあ。というわけで残りの2人がシングルスに。しかし当然これはロシアが強い。しかしトロイツキはニコちゃん相手に善戦し、5セットまで粘りました。ん~トロイツキも将来楽しみな選手ですね。全豪のナダル戦をまた思い出した。セルビアは次から次にいい選手がでてくるなあ。

そしてジョコ、ティプのみならずジモンジッチまで土曜日の朝微熱があったとか…チーム内感染か。…ユーズニー大丈夫かな(ジョコに抱きつかれてた)。しかし病気の体をおしてジョコとともに出場、そして1勝をあげて、さあ3日目が楽しみになってきた!そしてジョコがシングルス2セットアップ!…ここまではよかったが…やはり病み上がりで前日のダブルスも堪えたのか、ジョコがリタイアとなってしまいました。試合終わってすぐ病院直行だって…う~かわいそうだ…しかしこれも勝負のひとつの要素である…うーん。厳しいですね。

いくら強い選手でもウィルスには勝てない、か…。健康管理は確かに大切だ。これもツアーを乗り切っていく大切な要素のひとつ。しかし、誰だって風邪のひとつくらいひいたことあるはずだ。彼らは生身の人間であり、ボールを打つロボットではない。みなさんお大事に。。

デビスカップというのはチーム戦だなあと思うのはこういうとこで、たとえある選手が出られない状態になっても代役を立てられる。個人の大会だとそうはいかない。このあたりのメンバー変更もデ杯ならではですね。あくまでチームとしての勝利であり、誰が戦おうが基本的には関係ない。

ジョコビッチは今までも喘息で苦しんだり鼻の手術をしたり、身体的な困難を乗り越えてきました。今回のこともきっとよい教訓として乗り越えてまた元気な姿をみせてくれるでしょう。そしてロシアは思わぬ形ではありましたが準々決勝進出です。


Czech Republic 3-0 Belgium

R1 Tomas Berdych 6-3 6-1 6-4 Kristof Vliegen
R2. Radek Stepanek 6-4 7-6(4) 7-6(5) Steve Darcis
R3 T.Berdych/R.Stepanek 6-7(2) 7-6(6) 7-5 5-7 6-4 O.Rochus/K.Vliegen

チェコが3連勝で勝負をきめました。やはりこの2人は強かったか…ダブルスは当初の予定を変更して初日に勝利したベルディヒとステパネクのペアにしましたね。ここは大きな賭けだったと思いますがあたりました。といっても大接戦でしたね。ベルギーはNo.1のオリビエ君が肩を怪我していてシングルス出場を見送りました。しかし出場してもやはりチェコのこの鉄板2人を崩すのは難しかったかもしれない。ベルディヒはこういうとき強いのになぜ王者戦になると…それはおいといて。ステパネクとベルディヒが抱き合っている姿はなんだか新鮮でした(^^)でもいい光景でしたね。ベルギーは残念でしたが、9月のプレーオフでオリビエ君の元気な姿を見せて欲しいと思います。

Argentina 3-0 Great Britain

R1 David Nalbandian 6-1 6-3 6-3 Jamie Baker
R2. Agustin Calleri 6-3 6-1 6-1Alex Bogdanovic
R3 D.Nalbandian/J.Acasuso 6-2 7-6(11) 6-0 R.Hutchins/J.Murray

こちらも予想通り、アルゼンチンが圧勝でした。シングルスは圧巻でしたね。ナルはともかくカレリもイギリスNo.1のボゴダノビッチ(?)を一蹴。いやはやアルゼンチンのクレーでの層の厚さというか強さを見せ付けられた感じです。ダブルスはマレイ兄がいるからかやや接戦になりました。第2セットのタイブレークをイギリスがとっていたら流れは変わったかもしれませんね。イギリスにとってはせっかくのWG復帰戦だったのですが、厳しい結果になってしまいまたプレーオフ突入決定です。

Israel 2-3 Sweden

R1 Dudi Sela 7-6(8) 6-3 6-1 Jonas Bjorkman
R2 Harel Levy 1-6 1-6 3-6 Thomas Johansson
R3 J.Erlich/A.Ram 6-3 7-6(3) 7-5 S.Aspelin/R.Lindstedt
R4 Dudi Sela 6-7(7) 1-6 5-7 Thomas Johansson
R5 Harel Levy 6-0 4-6 3-6 6-7(6) Jonas Bjorkman

スウェーデン勝ったか!いや~ここは大接戦になりましたね。他のカードが3-0で早々と2日目で決まっていたのに対してここは唯一、R5までもつれました。いやいやビョークマンが最初0-6でとられたときにはどうなることかと思ったが…私は正直スウェーデン応援していたのでちょっとうれしい。でもイスラエルチームはがっかりしているだろうな…もつれたからこそ悔しさもひとしおだろう…セラに注目していましたがやはり!ビョークマン戦はネットでちょっと見たんですが、ビョークマンのネットプレーを見事に切り替えしてましたね。どちらかというと攻めていたのはヨナスおじちゃんのほうだったのだけど、粘りで最後はポイントセラ、という場面が多かったです。

しかしヨナスおじちゃんといいトマスおじちゃんといい…まさにおじちゃん軍団がんばってます。いいよなぁ~スウェーデンチーム好きなんだあ。キャプテンがビランデルっていうのも私的にポイント高し(笑)。なんかあのほのぼのとした雰囲気が癒される(笑)。渋いっ!ヨナスおじちゃんなんて、36才っつーのがもう信じられない。さすがにダブルスとのかけもちは今回はできなかったけども、シングルスでプレッシャーのかかった第5戦、最後のセットなんてタイブレ6-6のときはちょっとドキドキしちゃいました。トーマスもしっかりシングルス2勝。ダブルスはさすがに全豪チャンプのエルリッヒラム組が強さをみせましたが、シングルスの力で粘るイスラエルをねじ伏せました。いやーやはりこういう競った展開がいいな♪イスラエルもスウェーデンもおつかれさまでした。

Germany 3-1 Korea Republic

R1 Philipp Kohlschreiber 6-2 6-2 6-2 Jae-Sung An
R2 Florian Mayer 5-7 3-6 6-1 7-6(7) 3-6 Hyunk-Taik Lee
R3 P.Kohlschreiber/P.Petzschner 6-1 6-3 6-3 W.Jun/J.An
R4 Philipp Kolhschreiber 6-0 4-6 6-1 7-6(1) Hyunk-Taik Lee

コールシュライバーが見事3勝して勝利の立役者となりました。これはうれしい(^^)しかし相当なプレッシャーを感じていたようですね。特に初戦ランキングかなり下の選手相手でホームで期待も相当なものだったようで、自分が3連勝しなければという思いも強かったでしょうから、そこで実際にこうやってしっかり勝つのは本当に大変なことだったでしょう。これでトップ選手になるための壁をひとつ越えましたね。
韓国チームはヒュンタクさんをダブルスに出さずに3日目のシングルスに温存したのが裏目に出てしまったようですね。しかしその作戦は必ずしも悪いものではなかったようで、コール相手にセット1-1まで挽回し、第4セットもタイブレークに持ち込みました。しかし今のコールシュライバーはさすがに強い。なにせ去年クレーであのニコちゃん(ダビデンコ)にフルセットで勝ったんだし。しかし勝負を2日で終わらせず、やはり最強アジア選手の片鱗をみせてくれました。


Peru 0-3 Spain

R1 Matias Silva 3-6 5-7 0-6 Nicolas Almagro
R2 Ivan Miranda 2-6 3-6 3-6 Tommy Robredo
R3 L.Horna/I.Miranda 3-6 4-6 6-7(4) F.Lopez/F.Verdasco

ペルーの中心選手、ホルナが故障により初日のシングルスに出場できませんでした。これでは当然スペインが有利になります。初日2連勝してダブルスも経験のあるロペス/ベルちん組が3セットで勝負を決めました。いやはやここは接戦になるかも~なんて書いてしまったが。。。ナダル&フェレロ&フェレル君がいなくてこの強さなんだからスペインも強い~。ホルナは出場できなかった悔しさもあるんでしょうが、もうとにかく悲しくて仕方がない、という感じです。「しばらくデ杯のことを忘れたい」だって…そんなに落ち込まないでおくれ。。しかも今回ホームだったこともあり敗れてとても辛かったでしょう。そんなペルーチームにロペス君が暖かい言葉をかけています。「彼らは初めてのワールドグループ、すばらしい経験をしただろう。確かに僕らに負けたけど、ここまで来るにはたくさんの予選を勝ち抜いて大変な努力をしたはずだ。。プレーオフではいいドローに恵まれてホームでプレーできてワールドグループを守れるように願ってる」。今回の敗戦が肥やしになっていつか笑顔になれる日がきっとくると思います。

予想のほうはそういうわけでまるはずれですがホルナが予定外の欠場となったから、と言い訳をしておくことにしよう。スペインチームのみなさんすいません。

Romania 0-3 France

R1 Victor Hanescu 6-7(5) 4-6 5-7 Richard Gasquet
R2 Andrei Pavel 7-6(2) 4-6 4-6 4-6 Jo-Wilfried Tsonga
R3 F.Meagea/ H.Tecau 3-6 4-6 7-6(6) 6-3 2-6 M.Llodra/A.Clement

下馬評では断然優位と見られていたフランス、その力をフルに発揮しましたね!ツォンガはこれがデ杯デビュー戦だったのだけども、第1セットとられてから見事に立ち直りました。パワー、勢いだけでなくしぶとさも持ち合わせている。これは今シーズン本当に楽しみだ。文字通り勝利に貢献できて、また新しい経験ができてますます大きく成長してくるんでしょうね~。そしてダブルスはやっぱり接戦になった!ルーマニアが2セットとりかえしたときは去年を思い出しましたが、今回はフランスチームが意地をみせましたね。さすがにここで逆転されたらウィンブルドンチャンピオンとして名がすたる!とばかりに最終セットは突き放しました。これでフランスは準々決勝、早くも次の強豪アメリカ戦に向けて意気揚々といった感じのようです。

Austria 0-3 USA

R1 Jurgen Melzer 4-6 6-4 3-6 7-6(4) 3-6 Andy Roddick
R2 Stefan Koubek 7-5 5-7 2-6 2-6 James Blake
R3 J.Knowle/J.Melzer 1-6 4-6 2-6 B.Bryan/M.Bryan

アメリカもアウェーで3連勝。アンディは苦労しました!とても苦しかったと思うけど、こうやってクレーで勝てたということは今シーズンの励みになるのじゃないかな。もちろん実際のクレーシーズンではもっと強い選手が山ほどいるのだが…しかし、接戦を勝ったというのは大きい。そしてジェームス君も勝ちました。私はアメリカ3-1と予想していたのだが、このジェームス君が負けるのじゃないかと思っていた…すまん。ジェームス君は以前はいけいけがんがんで流れがいいときはいいけど戦況が悪くなるとどうも勝負弱いという印象がありましたが、このところ粘り勝ちというか渋い勝ち方がよくみられるような気がする。全豪のグロージャン戦や、去年の全米のサントロ戦とか。5セットで勝ってから勝負をあきらめない姿勢がよりプレーに出ているような気がする。今年はクレーシーズンもなかなかいい成績を収めるのではなかろうか。ブライアン兄弟はどのサーフェスでも強いので言わずもがなです。



今回は初戦ということもあり、シード国とそれ以外の国との対戦だったので、比較的あっさり2日で終わったカードが多かったですね。シングルスR4までもつれたほうが展開としてはおもしろいんですけどね。おそらく次の準々決勝では先の展望で書いたような熱い戦いがみられることでしょう。

Asia/Oceania Zone Group Ⅰ

Chinese Taipei 0-3 Australia

R1 Ti Chen 4-6 0-6 3-6 Lleyton Hewitt
R2 Yen-Hsun Lu 6-7(5) 4-6 6-7(9) Chris Guccione
R3 Y-H.Lu/Y-T Wang 6-2 7-6(4) 4-6 2-6 2-6 P.Hanley/L.Hewitt

オーストラリアが元WGの実力を見せ付けた格好になりました。さすがにシングルは強かったですね。レイトンはもちろんグッチオーネも全豪直前の好調さをここで出しました。全豪では30-30からなかなかポイントできなかった、と言っていたけど今回はそれができたのではなかろうか。そしてダブルスは、台湾が2セットアップからオーストラリアが3セット連取の逆転勝ち!もちろんダブルス負けても3日目のシングルスでオーストラリアが勝っていた可能性が高いけども、そんなこと関係なくダブルスをあきらめずに戦ってくれたことはすばらしい。レイトンにとっても、3日目のシングルスにもちこすよりここで決めたかったでしょうし。これでプレーオフまであと1戦です。

Philippines 0-3 日本

R1 Patrick-Johe Tierro 1-6 6-4 2-6 6-2 4-6 添田豪
R2 Cecil Mamit 5-7 6-7 6-2 2-6 鈴木貴男
R3 C.Mamit/E.Taino 7-6(5) 6-7(8) 6-7(5) 4-6 添田/鈴木

日本も3連勝で勝利!すばらしい~。添田君はフルセットの接戦でしたが見事最後相手の粘りを振り切りました。貴男くんも最初の2セット厳しいスコアで第3セット少し力が抜けてしまったのかな。でも4セット目で締めてくれました。ダブルスは4セットのうち3つがタイブレークという緊迫した接戦のようでしたが、日本がチャンスをものにしてくれたようですね。これで日本もオーストラリア同様WGプレーオフまであと1つです。

Europe/Africa Zone Group Ⅰ

Switzerland 3-0 Poland

R1 Stephane Bohli 6-4 7-6(3) 6-4 Dawid Olejniczak
R2. Stanislas Wawrinka 6-3 7-6(5) 6-3 Blazej Koniusz
R3 Y.Allegro/M.Lammer 6-4 6-3 2-6 6-3 M.Fyrstenberg/M.Matkowski

スイスも3連勝!ん~3連勝がやけに多いなあ。やはりスイスも元WGだけに強いです。ダブルスはスタン君でなくLammerがアレグロさんと組みました。これでスイスもWGプレーオフまであと1勝です。次はベラルーシとの対戦ですね。ベラルーシもWG常連だったし今度は今回みたいにすんなりとはいかないかもしれません。対戦は4月だから…やっぱロジェ君の出場は…ないのかな…だってクレーシーズンしょっぱなだもんね…うーむ。


今日の1曲
Amazing/Seal


う…ジャケットが恐い…。90年代に大ブレイク、トップアーティストとなったシール。一時充電してたようですが最近また精力的に活動してますね。去年の末新アルバム「system」がリリースされましたが、このほど国内盤が1月末に発売されたということで、このシングルがヒット中です。FMなどでがんがん流れてますね。このハスキーボイスが耳にとっても心地よい。この曲は疾走感あふれるハウスチューン。ドライブにも最適だと思います。ナイスな1曲です。

なんといってもシールといえば、グラミー最優秀レコードと最優秀楽曲に選ばれた「Kiss From A Rose」。あれで一気に有名になりました。最優秀レコードっていえばあの蟹江西でもまだとっていないグラミーの中でもアルバム賞と並んで大変栄誉なもの。楽曲賞も同じく。それをアメリカ人でもなくそれほど本命視されてなかった彼がとったときはびっくり仰天でした。もちろん他にもヒット曲たくさんあります。そういえば今日はいよいよグラミー賞ですねえ。今年はちょうど祝日に当たっていて家でゆっくり生中継をみられるのでうれしい~(^^)。

選手はよく「amazing」という言葉を使います。試合に勝ったとき、優勝したとき、あらゆる場面でこのamazingを何度目にしたことでしょう。このamazingって言葉、日本語に訳すのが難しいんですよね。一般的には「すばらしい」なんだろうけど、すばらしい、ていうのは本当は的確じゃない。もちろんすばらしいという要素もあり、驚きと、感動と、信じられないという要素、いろんな気持ちが入り混じったこの言葉。greatとはまたちょっとニュアンスが違いますね。ん~どう表現したらよいんだろうか。よくわからない。とにかくアメージングなんです、はい。

今回勝てたチームは、さぞかし「amazing」な気持ちを今ごろ味わっていることでしょう。そして敗れたチームは失意と落胆に満ちているのかもしれない。でも、そんなことない。たとえ負けたって、そして勝ったって、こうやって国のために戦うことそのものがamazingなことなのだ。アスリートとは常に戦うことが生きている証であるからだ。

聴いてみる(ミュージックビデオ)
聴いてみる(MySpace)



デビスカップ2008
2008年02月06日 (水) | 編集 |
今年もやってきましたデビスカップ!私はデ杯大好きなので今年も大々的に…というわけにはいきませんが、デ杯は(それなりに)力を入れてお送りする次第です。Time Tableが大変なことになっているが…(- -;)1回戦はどうしても対戦カードが多いからこゆことになるんすよね…開きにくかったらすいません。

毎年(といってもそんなに長いこと見ているわけではないが)デ杯における戦いを見てきて、個人の大会であるATPやITFのトーナメントと違うおもしろさというのが、当然ある。これはあくまで「チーム戦」であり、そのチーム戦ならではの戦いの難しさと、おもしろさがあるといつも思う。

デビスカップにおけるポイントは、次の4つがあると思う。

①開催地およびサーフェス
②シングルス→ダブルス→シングルスの順番、それに伴う出場選手の選択と順番
③オンコートコーチング
④奉仕の精神

① デビスカップはホーム&アウェーで、対戦するたびに交代で互いの国でおこなわれる。ホームの国が開催地とサーフェスを決める権利がある。観客はほとんどその国の人だからホームチームを応援する。だからホームチームが有利であるのは確かであるが、絶対的に有利かというと実はそうでもない。

サーフェス選びで考えすぎて逆に失敗するという可能性もあり、そうなると選んだ側であるがためによりいっそう後悔が残ってしまう。そしてホームで負けてしまった場合、大勢の自国民の前で敗北するという、選手にとっては耐え難い試練にも直面しなければならない。そしてお客さんの声援というのは力にもなるけれどときにプレッシャーと形を変えて選手に襲い掛かってくる。マイペースで黙々とプレーする選手にとってはアウェーでの周りの喧騒はあまり気にならないことも多いだろう。しかし一般的にはやはり声援は力になる場合のほうが多いような気がする。

どの国も得意なサーフェスとそうでないサーフェスがある。スペインやアルゼンチンはクレーが得意。アメリカはハードが得意、逆にクレーは大不得意。フランスやロシアは速いコートも遅いコートも対応できる。オーストラリアは芝が好きである。アメリカと対戦する国がアメリカを迎えるときは必ずといっていいほどクレーを選択する。

自分たちの力を最大限引き出し相手の力を封じ込めてくれるサーフェスをと、ホームの国はあらゆる考えをめぐらせる。しかしなかなかそんなに都合よく見つからないこともある。去年の準決勝、スウェーデン対アメリカで、ホームだったスウェーデンがクレーではなく速いカーペットを選択したことに多くの人が疑問の声をあげた。たしかにスウェーデンの選手はクレーよりカーペットやハードなど速いサーフェスを好む。クレーが明らかに不得意なアメリカチームを迎え撃つのにあえて速いサーフェスを選んだのは、クレーを選ぶことで自分たちの得意な速いスタイルが封じられて力を出せないことを避けたかったのかもしれない。しかし結果論でいえば、失敗に終わってしまった。もっともクレーでやったらスウェーデンが勝っていたという保証はどこにもないけども。

サーフェス選びはとても難しいものだと思う。アウェーで不利な条件であっても選択権がなく与えられた条件で戦うというのは覚悟もできてかえって気持ちが楽な面もあるかもしれない。逆に選ぶ余地があって失敗に終わると、「ああすればよかった」みたいなすっきりしない感情が選手や協会の間に残ってしまうこともあるかもしれない。もちろん勝負には自力の差というのが一番影響するのだけども。いずれにしても、実力が同じくらいかわずかの差である場合、この開催地とサーフェスというのが大きなポイントになるということは言ってもよいと思う。


② これはデ杯の戦略を考える上で最も重要かつ困難を極めるポイントだろう。真ん中にダブルスがあるというのがこのデ杯の最もおもしろいとこなのだ。間にダブルスが入ることによって、シングルスのみで勝負が決まってしまうことが避けられる。つまり勝敗の行方にはダブルスは必要不可欠ということだ。ここが女子のフェドカップと違うところである。どうしてフェドカップはダブルスを最後にもってきているのだろうか。あれではシングルスのトップ選手がいるチームが断然有利になってしまってチーム戦のおもしろさは半減してしまう。女子には何か特殊な事情があるのかもしれないが。

デ杯で多くみられるパターンは、シングルスNo.1の選手がダブルスをかけもちして3日連戦になる、というケース。1日目のシングルスはNo.1とNo.2がぶつかるから、よほど力に差がない限りお互いのNo.1同士が勝ち、2日目のダブルスでどちらかが王手をかけ、3日目のシングルスでNo.1同士の決戦、という流れになることが多く、そのR4というのが3日間の中で一番重要な戦いになる(2日目で決まった場合は別)。シングルスのエース的存在である選手は3連戦になるから体力、スタミナもポイントになる。セルビアのジョコビッチ、オーストラリアのレイトン、スイスのロジェ君などがその例である。

それを考えると、同じ国でダブルススペシャリストがいるイスラエル、アメリカ、フランスはとても有利だ。アメリカのアンディやジェームス君は、ジョコやロジェ君(今はあまり出てないけど)、レイトンのような悩みがなくシングルスに集中できる。だからアメリカは毎年とはいわないけど1年おきくらいに優勝してもいいような気がするのだけども…。もっとも、スペシャリストが揃っている場合、対戦相手としてもダブルスの駒が最初からはっきり決まっているから戦略をたてやすいという側面もある。

出場メンバーのオーダーは、試合当日の約1時間前までなら変更が可能だ。だから木曜日ののドローセレモニーと実際のオーダーが全く違っているということも数多く存在する。むしろ、その戦う選手の選択こそが、キャプテンといわれる監督さんの腕のみせどころでもある。ロシアの監督さん…名前がよく思い出せないが…彼は今まで見事な采配でチームを勝利に導いてきた。もちろんロシアは選手そのものが層が厚いからそれも大きいとは思うのだけども。特に2日目から3日目にかけて、王手をかけて優位な場合、逆にかけられて崖っぷちに立たされた場合、、選手のフィジカル、スタミナ、プレースタイル、相手との対戦成績、あらゆる戦況を見極め、戦いが進行していく中で戦略を臨機応変に変えていかなければならない。ときには厳しい決断も必要になるだろう。選手の怪我といった要素も重要だ。シーズン始まったばかりで選手にムリをさせて後のシーズンに影響が出るのは避けなければならないし。大切なのは、チームの勝利。とにかく、5つのゲームのうち3つ勝てばよい。単純なようで、とても奥が深い。


③ 一般のトーナメントでは試合中のコーチングは厳禁であるが、デビスカップはチーム戦なのでキャプテンがチェンジコートの際にコーチングすることが許されている。デ杯の戦いはランキング関係なくトップ選手とランキング3桁台の選手がときに激しい接戦を繰り広げることがあるけども、これはコーチングの効果も大きいのではないかと個人的には思っている。去年一時期女子のトーナメントで一部セット間のコーチングが試験的に行われたことがあったが(今年からは廃止になったんですかね)、私は個人的にはコーチングはそれほど悪いものではないようにも思う。試合が終わった後でああすればよかった、こうすべきだったとふりかえるのも大切だけども、規模のそれほど大きくない大会であれば、進行中のゲームでリアルタイムにアドバイスを受けるのは、成長期の特に若い選手にとってはかなり実のあることも多いのではなかろうか。もちろんグランドスラムやAMS、ティア1のような大きな大会では必要ないし採用されることも今後100年はないだろうけども。

④ 個人スポーツであるテニスにおいて、このようにチームとして戦うというのは特殊なものである。柔道などでいう団体戦のようなものかな。この大会はプロのテニス大会にはつきもののランキングポイントも一切つかなければ賞金もない(実際には少しはあるのかな)。だけども選手はただ、チームのために、国のために戦う。体力的にもしんどい長いシーズンの中、身を削って参加する。その報酬は、「一体感」。普段はコートをはさんで戦うこともある同国の選手にチームメイトとして声援を送り、監督、協会、お客さんと一体になって、勝利のためにつきすすむ。そこにあるのはまぎれもなく「奉仕」の精神。お金やポイントでは計ることのできない、どっかのCMの言葉を借りるとまさに「priceless」な報酬が選手たちを待っている。もちろん普段の大会でも国を背負っているけども、デビスカップは特別だ。人間の生きるよりどころとして大きな位置を占める「母国」という存在への帰属意識を、この大会はふんだんに再確認し味わい、高めることができる。だからこそ選手は体を惜しまず参加し、デビスカップというイベントが長年人々をひきつけてやまないのであろう。

ま、長々と書いてきましたが(笑)、それでは続きを読む以降では今週おこなわれる各チームについてみていくことにします。


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