Fere libenter homines id quod volunt credunt.
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暗黙のルール
2009年05月30日 (土) | 編集 |
毎日書いてるとだんだんネタがなくなってくる…それに探すのもきつくなってきた…という理由により、今回は、パクリ作戦にでることにした。(まあパクってるのはいつもだけど)WOWOWでダバディさんがレキップの記事を紹介していたときに言っていた内容をヒントに、今回は書いてみます。

スポーツには厳格なルールというものがある。サッカーでは手を使ってはいけない。野球では3回空振りしたらアウト。ラグビーではボールを前に投げてはいけない。スポーツには様々なルールがある。それらのものは、誰が決めたのか知らないが、「理由のない」もの、である。なぜサッカーはGK以外手を使ってはいけないのか?なぜラグビーでは前に投げてはいけないのか?それは、

「そういうスポーツだから」。
のひとことで、片付けられる。理由のない制限をつけることによって、自由が失われ、その制限の中でどうやって勝利を手にしていくか。それがそのスポーツの魅力そのものになる。

その一方、厳格に決められていない「暗黙の」ルール、というのも存在する。ルールブックに書いていない、だからやったとしても減点も罰金も処分もない。自由である。しかし自由というのはときにこのうえなく不便なものになる。なぜなら、そこには「常識」が求められ、その常識というのは個人の価値観によって様々であるからだ。そしてそれはすなわち「理由がある」ルールであるのだ。

(4)Novak Djokovic 6-3 6-4 6-1 Sergiy Stakhovsky
(1)Rafael Nadal 6-1 6-3 6-1 Lleyton Hewitt


ジョコビッチは昨日の試合が日没中断になってしまいましたが、今日は長くかからず試合を終えることができました。今回まだジョコの試合見てないな…WOWOWでは放送やってたのかな。今回ジョコがナダル山になるのかフェデラー山になるのかは男子ドローの最大の関心事でした。どちらになるかによって戦況がずいぶん変わってくる。

ナダルくんは恐いレイトン相手にストレート勝ち。厳しい試合を予想していたので、びくびくしてました。やはりレイトンのような相手だといっそう気持ちも引きしまってプレーも上がってくるのだろう。少しだけ試合見れましたが、調子は上がってきているようなので一安心です。フォアやサーブがよく決まっていた。特に逆クロスは、よかった。バックも最近スライスを多用するようになり、幅が広がりましたよね。最後のほうではサフィンみたいな、というのはいいすぎだけどもストレートも決まっていたし。バックのストレートってあんまり見たことないから、これはいい兆候です。あとはボレーか…。

ナダルくんのオフィシャルサイトで紹介されてましたが、ナダル君は9年前、14才くらいかな?デビスカップでレイトンと遭遇したことがあるようですね。もちろん選手としてではなく旗もち?の役目だったようですが。レイトンがコスタをフルセットで退けるその一挙一動を、目に焼き付けていたようです。レイトンのほうはナダルくんの存在は知らなかったようですが。
でもその会場にいた誰が、いや誰ひとりとして、思っていなかったでしょう。9年後にその少年がこんな怪物お化けになっちまうなんてね…。

閑話休題。このナダル、ジョコビッチの2人は、これまでこの暗黙のルールに、苦しんできた。
テニスのポイント間に選手がタオルを使ったり準備をする時間は、前のポイントが決まってからサーブをするためにボールをつく瞬間まで15秒と決められている。。…そうだったっけ…違ってたらすいません…。とにかくある秒数が決まっている。これは「厳格な」ルールである。これを超えたら警告。明確である。そしてそれを守れるなら、なにをやってもよいということになる。しかしそこに「暗黙の」ルールが存在する。

ジョコビッチはかつて、ボールを異様に長くつくという癖があった。もちろんボールをつきはじめてからは15秒ルールには関係ないので、いくら長くついてもよいのだが、これに対して各方面から批判の声が上がった。サーブ、リターンは、相撲でいう「立ちあい」のようなもの。サーバーと、レシーバーの「阿吽の呼吸」が合って初めて可能になる。しかしかつてのジョコビッチのように、あんなにずーーーーーっと長くつきつづけると、相手はじりじり待たされ、次の瞬間に打ってくるサーブに対処しづらくなる。阿吽の呼吸ができなくなるのだ。

ナダルくんの場合は。彼はポイント間の行動が非常に長く多い。タオルをとって、手や顔をふき、ベースラインの土を払って、パンツを直して、両足の靴下をあげて、そしてポジションに向かい、かまえる。こんなたくさんのことをよく15秒でできるなあと感心というか呆れるくらいである。そのため、15秒ぎりぎりになり、待っている相手選手が不快な思いをする。これも一種の「阿吽の呼吸」の欠如である。

対戦型のスポーツは、常に相手を意識しなければならない。マイペースも必要だけど、相手に合わせるのも必要。そこがレース型の競泳や陸上、演技型の競技にない難しいところだ。それができていなかった2人は、メディアやファン、選手からの格好の批判の対象となった。

そして2人は成長した。ジョコビッチはボールをつく回数が減り、ナダルくんもポイント間を長々ととらなくなった。…今でもちと遅いように思うことはあるが…以前よりは、ましには、なったと、思う。でも今でも見ながら気になったりする。「あんまりもたもたしてるとまた言われるよ~…」とせかしたくなることがある。とくにパリのお客さんはナダルくんに厳しいから。でも最近では2人の以前のこれらの行動のことを言う人は少なくなったように思える。

2人だけじゃない。レイトンもかつてこの暗黙のルールの餌食になったひとりだ。レイトンの代名詞である「カモーン!」が槍玉に上がった。とくにアルゼンチン勢、コリアやナルバンディアンとは一触即発の状況になったこともある。対戦相手がミスをしたときに叫ぶレイトンに対して非難の目が向けられた。もちろんそんなルールはないし、何を叫ぼうが自由である。

そんなレイトンも最近では年をとった?せいか、以前ほど頻繁には叫ばなくなった。もちろん今でも「カモーン!」は健在ですが。相手の神経を逆なでするような叫び声は、聞かれなくなった。

テニスは、相手のあるスポーツ。勝利をめざして頑張る一方で、相手のことを、思いやる気持ちが求められる。それは別にスポーツに限ったことではないけれど。。。相撲の立ち合いでは、なんにも合図もないのに、2人の力士がはかったように同時に飛び出していく。あれはまさに対戦型のスポーツの象徴のように思え、清々しさを感じる。

そして。女子でたびたび問題とされるこの「暗黙のルール」には、深くて根強いものが、ひとつある。




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クレーコートの存在価値
2009年05月29日 (金) | 編集 |
私はふだん、あんまり技術的なこと書けないのでつい精神論とか人生論とかそっちのほうにいってしまうのだけど、今日は趣向を変えて、すこし技術的な話をしてみることにする。といっても受け売りばっかりなんだけど。

ちょっと前、The Wall Street Journalが日本に進出する、という話題をヤフーかなんかで見た。そのTWSJournalにあった記事が、なかなか説得力があっておもしろかったのでご紹介してみることにしよう。


鬼門の場所

USTAのパトリック・マッケンローは言う。「クレーではポイントを作っていかなければいけない。ボールの回転、コース、攻め方守り方、いろんな手段を作って。クレーでのゲームそのものが、選手を育てる」。

クレーコートスペシャリスト。クレーの専門家を称えるこの言葉は、何十年も前からあった。もちろん、手放しで賞賛してたわけではない。他のコートではさっぱりなのに、クレーになると、元気がでる。
そういう揶揄的な意味合いもないわけでない。
ではグラスコートスペシャリスト、ハードコートスペシャリスト、は?いないわけではないだろうけど、あまり言葉としては一般的ではない。グラスはシーズンが短いし。
それはそのまま、クレーというサーフェスがいかに特殊なものであるかを、物語っている。

パワー、スピードより安定性が重視される。ボールに回転をかけ確実にコートに入れ、絶対にミスをしない。そのため延々とポイントが続く。耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶ、場所。南米やスペインの土で育った職人たちによるシコり合戦とされてきたクレーコートは、テニス界の英雄たちに、容赦ない洗礼を浴びせてきた。

去年この時期フェデラーのコーチをしていたJose Higuerasは、クーリエやチャンといった全仏チャンプを育てた。その彼曰く、
「クレーは選手に苦しむ方法を教える」。

偉大なるレジェンドたちもこのクレーに長く苦しめられている。コナーズ、ジョン・マッケンロー、ベッカーにエドバーグ。史上最高のGS14勝を誇るサンプラスも、ついに全仏はとれなかった。そしてオープン化以降、4つのサーフェスすべてを制したのは、ロッド・レーバーとアンドレ・アガシのみ。クレーはまさに、レジェンドたちにとっての鬼門になっているのだ。

サーフェスの変化

しかしこの20年で、テニスは大きく変わった。選手の身体はよりたくましく、強く、速く、なった。ラケット技術の進歩により、とくに新世代の合成ストリングの登場により、少ないパワーでよりボールにパワーや回転をかけることが可能になった。
それに加えて、サーフェス自体が大きく変化した。ボールの性質が大きく違うとされてきた芝、ハード、クレーの差が、縮まって来ている。独特のサーフェスである芝生は、2週間のうちに選手たちに足蹴にされ、決勝になるころはすっかりはげあがってしまう。そこで2001年から、より耐久性のあるものにリニューアルされた。その結果、芝生のコートは、ずっと遅くなった。そしてクレーコートの象徴であるローランギャロスのフィリップ・シャトリエコートは、以前よりずっと速くなったと、言われている。

それを表すのが、Rod Cross of Sydney Universityによる分析だ。2001年、サーブのスピードはクレーで101マイル、ハードで111、芝で113、だった。去年のそれは、全仏117、全米114、全英119。

プレースタイルのトレンド

昔からクレーはストローカー、芝はサーブ&ボレーヤー、というふうに活躍の場はすみわけされていた。ハードはまた別だけど。。しかしサーフェスの差が縮まって道具が進化して恩恵を受けたのは、ボレーヤーではなくストローカーだった。遠くから威力のあるボールを打てるようになった結果、芝やハードでもストロークでビッグサーブ、ボレーに対抗できるようになった。そしてレイトン・ヒューイットの登場によって、ストローカーが反逆ののろしを上げたのだ。彼がウィンブルドンを獲ったことで、ストローカーに自信と希望を与え、彼らが新たな勢力となっていく。

「サーブ&ボレーのスペシャリストはもういないよ」。
こう語るのは、バルセロナテニスアカデミーのエミリオ・サンチェス。
ボレーを打っても、ロブやパスで切り返される。ネットに出るのは、リスクとメリットどちらが大きいか。天秤にかければ、答えはでる。その結果。
「基本的にみんな同じようなプレーをするようになっている」。

それぞれ時代にはトレンドというものがある。90年代はサーブ&ボレーだったそれが、現在ではストローク、ということなんだろう。

クレーコートの地位向上

ストローカーの地位向上は、そのままクレーコートの価値を高めることにつながっている。男子トップ10の大半が、クレーコートでの技術、実績をもっている。もちろんハードとクレーでのストロークのやり方は少し違うけど、とくにクレーではストローカーの真価が問われる。そして強いストローカーが噴出した現在、多くの選手がクレーで成功するチャンスを得、実力者がクレーを重視するようになった。

その結果、現在では、子供の頃からクレーコートが身近にありそれに馴染んで育った選手が、必然的にツアーでも成功を収めるようになっている。

これらのいろいろなことが重なった結果生まれたのが、2008年のラファエル・ナダルー新チャンピオンの誕生だ。全仏と全英を同じ年に連続して獲るのは極めて難しいとされてきた。クレーコートスペシャリストといわれていた彼がウィンブルドンを獲ったことにより、クレーコートスペシャリストの地位も向上した。そして、オールラウンドにツアーで活躍するにはクレーでの成功が必須とまで、されるようになった。
USTAはHiguerasさんの力も借りながら、アメリカテニスのクレーコートの技術の向上に積極的に取り組んでいる。12歳前後の若者をスペインなどに修業に出したりといったこともやっているそうだ。
「もっとクレーコートをたくさん作って、クレーの大会も増やしたい」。

ヒューストンで行われるUSクレー大会。あそこは以前はレッドクレーだったのに、管理がしやすいからとかもろもろの理由で数年前からグリーンクレーに変更された。女子の大会もグリーンクレーが多い。私は個人的には、そのグリーンクレーをレッドクレーに戻してほしいと思う。

そしてHiguerasさん。「クレーコートのプレーはチェスのようなものだ。どんなショットを選択し、組み立てていくか。その時間がたっぷりある」。
「若い選手に学ばせるには、クレーが一番いい」。

ダレン&ブラッドのスペシャル講座

クレーコートで求められる独特の技術の大きなものに、スライディングがある。いかに土の上でうまくすべれるか、それがクレーを制するにはもっとも重要なものといっても言いすぎではないだろう。
んじゃあどうやって滑るのか。
ESPNでいいものをみつけた。ケーヒルさんとギルバートさんが、クレーで必要なスライディングの一部を、わかりやすく説明している。これおもしろいなー。素人の私にもよくわかる。ナダルくんのまねをしているギルバートさんがおちゃめです。
ギルバートさんが名づけたという3つのスライディングパターンを、実演で紹介している。
1.California slide …やってはいけないスライド。カリフォルニアってのが…おもろい。
2.Effective slide…有効なスライド。
3.Power Slide…難易度の高いスライド。ギルバートさん曰く、「おれにはこれはできん」。

そしてケーヒルさん。「ハードでは最初のステップが重要だが、クレーでは2歩目のステップが重要だ」。

百聞は一見に如かず。下の動画をごらんくださいませ。




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ひまわりと月見草
2009年05月28日 (木) | 編集 |
「王や長嶋がひまわりなら、俺はひっそりと日本海に咲く月見草」。

日本人なら誰でも?知ってる、楽天監督、野村克也さんの言葉。野村さんは貧乏だった少年時代、家計を助けるため新聞配達などの仕事中、月の光の中で咲いているこの花を見て不思議に思っていたそうです。そして2500本安打(か600本塁打のどっちか定かではないのですが)を、がらがらの観客席の中で達成したときに、自らの境遇を子供時代に見た月夜に咲く花にたとえたのでした。

月見草は、日暮れから白く花が咲き始め、月の輝くころにピンク色に代わり、朝にはしぼんでしまう。昼に咲くことは、ありません。

4日目 シングルス

Maria Sharapova 6-2 1-6 8-6 (11)Nadia Petrova

21世紀になって、WTAをロシアが席巻するようになって久しいですが、その中でいち早く頭角を表したのが、ペトロワでした。2003年、76位で臨んだ全仏、1回戦で優勝経験者のセレス、4回戦ではカプリアティを撃破しベスト4入り。世界に名乗りをあげたのです。
しかし翌2004年、栄冠をつかんだのは、同じロシアの別の人でした。ウィンブルドンで、新生シャラポワが優勝。スター誕生の瞬間でした。そして全仏でミスキナとデメンティエワが、全米でクズネツォワとデメが決勝進出。ロシア時代の幕開けです。

完全に置いてきぼりを食らったペトロワは、徐々にフェードアウトしていきます。そんな彼女をメディアも神様も見放していく。トップ10選手にも関わらず、タイトルが全くとれません。
そんな彼女に神様が思わぬチャンスをくれました。2005年リンツでの大会、決勝に勝ち進んだペトロワはシュニーダーと対戦、セット1-1になってファイナルセット、シュニーダーが手を怪我をしてしまい、思うようにプレーできなくなりました。そしてペトロワが勝利し、WTA初優勝をついに、勝ち取ったのです。

人生何がきっかけになるかわからない。もちろんペトロワのプレーはよかったんだろうけど相手が手負いになり棚ぼた的要素もあった優勝ではありましたが、この1勝が彼女を変えました。2006年ドーハで優勝。その年のクレーシーズンは、Amelia Island, チャールストン、ベルリンと優勝を重ね前哨戦を制し、気がつけば全仏直前、優勝候補として大きく注目される存在となりました。

やっと彼女にも春がきたか…ところが非情な運命がおそいかかる。ローランギャロスでの練習中に臀部を痛めてしまいました。体が思うように動かないまま迎えた1回戦、日本の森上選手に、敗退しました。

「人の運命は変えられない」。
LOST(ドラマ)で誰かが言っていた。本当にそうなのか。月見草が、ひまわりになることは、許されないのだろうか。

それ以降のペトロワはまた以前に逆戻り。勝てなくなり、やる気を無くし、度重なる怪我、コーチを雇っては解雇の繰り返し。テニスをやめてほかの仕事をすることも考えたそうですが。
しかし、もう一度がんばろうと立ち上がります。徐々に調子を取り戻し、以前のペトロワに近づいてきました。去年はイーストボーンで決勝進出、シンシナティでは優勝。そしてダブルスにも力を入れており、今年はMattek-Sandsと組んでシュトルットガルトと、チャールストンと優勝。そうやってダブルスで得た技術を、シングルスでも生かすこともできる。

実は2009年はアクシデントもありました。髄膜炎にかかってしまい、ニュージーランドの大会を欠場。全豪出場も危ぶまれましたが、なんとかよくなり出場、ベスト16に進出。
神様はどこまでペトロワに試練を与え続ければ気が済むんだろうか。しかし今の彼女には、困難にぶつかっても折れない強い芯がある。

以前はラケットをよくへし折り、かんしゃく持ちとして知られていたペトロワ。最近は精神的に大きく成長したとのことで、感情をコントロールする術を身につけた。同じコーチとじっくり取り組むようになり、古傷の臀部の怪我ともうまくつきあっている。そしてキリスト教関連のNGOハビタット・フォー・ヒューマニティの親善大使としても活動しています。

マイアミかどっかでは地元のフットボール選手と仲良く(イベントです)写ってたりしてましたね。写真だけの印象ですが、以前に比べて表情がとても柔らかくなったような感じがする。テニス人生の酸いも甘いも知り尽くした、経験者だけが持つことを許される深みのあるその表情がとても印象的でした。現在ランキング11位。気がつけばトップ10返り咲き直前。

そして迎えたローランギャロス、2回戦。フルセットの接戦で、ペトロワは敗れました。
怪我からの復活で接戦を制し、まぶしい歓喜の笑顔のシャラポワ。その横をひっそりと去っていくペトロワ。

シャラポワがひまわりなら、ペトロワが月見草、というたとえが正しいのかはわかりません。ONと遜色ない実績を残した野村さんの場合と違い、シャラポワは実績でもずっと上回っているし。でも、プロとして、人生の大部分をテニスに注いできた、その価値は同じであるはずです。

月見草は、またしても、ひまわりにはなれなかった。人は運命から、やっぱり逃れることはできないのだろうか。
でも忘れないでほしい。誰かが必ず、あなたのことを、見ています。月夜に咲く花を見ていた野村少年のように。



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フランス四銃士の過去、現在、未来
2009年05月27日 (水) | 編集 |
昨日は開催して初めて雨になりましたね。2時間ほどでやんで試合が再開されたようで、スケジュールが大幅にずれこまず、まずまず消化されたのはよかった。そういうこともあり、天気予報など貼り付けてみました。去年や一昨年もよく心配になったもんです。とくに2週目になると気になって仕方なく、「明日のパリは雨、曇りか、晴れるのか?温度は暑いのか、寒いのか?湿度はどうなのか?」て、自分の街の天気はそっちのけで地球の裏側を真剣に心配してる。この大会は気象条件が本当に大きな鍵になります。そこがまたおもしろいとこでもあるんだけど。

(9)Jo-Wilflied Tsonga 6-4 3-6 6-3 6-4 Julien Benneteau

Roland Garros。というと、今ではテニスの4大大会としてすっかりおなじみです。このRoland Garrosというのはかつてフランスのスポーツ界で活躍した人、だそうです。自転車やラグビー、そして飛行機の操縦にも長けており地中海横断飛行も成し遂げたとか。
男子の優勝者に与えられるトロフィーは、四銃士(Les Quatre Mousquetaires)の名前がつけられている。

その四銃士とは。Rene Lacoste, Henri Cochet, Jean Borotra ,Jacques Brugnonの4人でです。ローランギャロスの存在は、まさしくこの4人がもたらしたものでした。

四銃士が全盛期をむかえていたフランスが1927年にデビスカップ初優勝を成し遂げた翌年、タイトルディフェンドのために新たにテニスの大きな施設がつくられました。当時のテニス協会会長は、フィリップ・シャトリエ。そのシャトリエの友人でフランススポーツ界で活躍していた彼の名をとって、ローランギャロス、と名づけられました。そしてデ杯では、その4銃士の活躍により、6連覇という偉業を達成することになるのです。ラコステは引退後、ファッションブランド事業で大成功をおさめました。

それから約80年が経ちました。間に1965年からオープン化され、アンリ・ルコントが準優勝、そして、ヤニック・ノアという地元の優勝者も誕生した。そして26年間、フランステニス界の模索はまだ続いています。

現在の「四銃士」と呼ばれる存在ーシモン、ガスケ、モンフィス、ツォンガ。今年は彼らにとって、苦難の年となっています。ガスケくんが薬物疑惑で欠場。シモンは昨年大活躍しマスターズカップへの切符も手にしましたが、今年は不調にあえいでいます。モンフィス、ツォンガの2人は、怪我に苦しみなかなか結果がだせません。モンフィス君は欠場というニュースまで出されるほどでした。

今回男子はフランス人が19人本戦に出場。もちろん自国ということでWCの恩恵もありますが。毎年数多くの選手を送り込むも、その中で2週目にすすめる人は、わずかです。

そして人数が多いと当然フランス同士の対決もある。マチュー君も初日に地元の選手とあたっていました。そして今日は、四銃士の一人、ツォンガがベスト8経験者のベネトーと対戦。クレーのサーフェスに苦しみながらも、なんとかベネトーを退けました。やはりツォンガのボールはパワフルで強い。ストロークの打ち合いになると苦しい場面もあるけど、一発で流れを変えられるのは、とても大きい。そしてネットの技術も高い。久し振りにツォンガの力強さがみれました。

(11)Gael Monfils 6-2 6-3 6-1 Bobby Reynols

モンフィス君はクレーシーズンひざを痛め、満足にプレーできていませんでした。欠場の危機もありましたが、地元のグランドスラムということで、フィジカルに不安をかかえての出場となりましたが、気になる初戦はアメリカのレイノルズにそれほど苦しめられず、モンフィス君にとってはほっとするスタートとなりました。

それでも試合の後半は痛みがでてきていたようです。ラウンドがすすめば相手はどんどん強くなる。身体の負担もどんどん重くなる。
「怪我のことはあまり考えないようにしている」。
去年は誰も予想しなかったベスト4の大活躍。フランス人夢の決勝まであと1歩でしたが、ロジェ君に阻まれました。しかし当時GS12勝の前王者を苦しめ、会場は歓喜の渦につつまれました。この日はランランコートでしたが、次はシャトリエコートに登場することもあるかな。いい思い出のあるこのコートでの、相手と、怪我との戦いは、まだ始まったばかりです。

フランスはテニス大国で、GSもあり、選手にとっては世界で戦うための環境が整っている。それなのに、なかなか地元の選手が活躍できない。イギリスでもアメリカでもオーストラリアでも言われることですが。選手の力になるはずの観客、地元ファンの期待がプレッシャーとなり仇になっているという話もある。いくら環境に恵まれていても、結局は人間がやることだから、そんな簡単にはいかない。世の中、お金で解決される問題はそれほど大変ではない(いやまあ大変なこともありますが)。お金で解決できない問題のほうがもっと深刻で、解決策を見つけるのは、難しい。


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好きこそものの上手なれ
2009年05月26日 (火) | 編集 |
このところ、ウォズニアッキやアザレンカといった若いぴちぴち選手たちが出てきています。この混沌としたWTAでいち早く抜け出すのは誰か、と注目が高まっています。そんな彼女らの陰にやや隠れている感がありますが、彼女の存在も忘れてはいけません。注目したい若手ぴちぴち選手、スロバキアのチブルコワ(で発音はよいのかな)。今日は彼女から。

シングルス 1回戦

�Dominika Cibulkova 6-4 2-6 6-4 Alona Bondarenko

ランキング20位のチブルコワが28位のボンダレンコ姉と対戦ってチブルコワかなり不運…しかし別の見方をすれば、実力伯仲ということで、1回戦の中ではかなりの好カードといえるのではないだろうか。実際ローランギャロスサイトでもmatch of the dayとして紹介されていた。いい試合だっただろうなあ~この試合が見られなくて残念。第2セット0-5とかなってたときにはどうなることかと思いましたが。強敵ボンダレンコを見事下しての2回戦進出です。
クレーシーズンは怪我でリタイアということもあったようで、シュトゥットガルト初戦敗退の後は試合に出てませんね。初戦が難敵ということもありフィジカルがすこし心配でしたが、しっかり休養をとっての今回の全仏、いいスタートがきれました。


今月初めに20才を迎えたばかりの彼女ですが、昨年は飛躍の年になりました。なんといっても金星の多さが光ります。去年の2月のドーハで、シュニーダー、そしてビーナス・ウィリアムス相手に勝利。自身にとっても初めてといっていい大金星をあげました。その後もチェクや、日にちは前後しますがモスクワではイバノビッチにも勝利。
8月のモントリオール大会では、デメにヤンコビッチといったトップ選手を連続撃破し決勝へ。サフィーナに最後敗れましたが、強豪集う大舞台で存在感を示してくれました。
2008年はランキング20位か19位かどっちかわかんないんだけどそこらへんでフィニッシュ。

チブルコワの力は今年も健在です。1月の全豪前哨戦、ホップマンカップはハーバティと組んで見事スロバキアに優勝をもたらしました。この大会ではシングルスは全部勝ち、しかもサフィーナ相手の勝利も含まれています。
今年はこれまで、全豪で4回戦進出、そのほかは1回戦負けやベスト8など、ランキングは16~20位の間で安定していますが。ここらでもうひとブレイクが欲しいところですね~。

結果が出せるようになった秘訣はなんですか?
「たぶん、一生懸命練習してきた、それだけだと思うのよ。ほんとに、本当にテニスをするのが大好きで、こんなに好きになると、(きついはずの)練習も楽しく思えちゃう!」
びっくりマークがなんかかわいい。ほんとにインタビューでこういう調子でしゃべってたんだろうね。

チブルコワは身長が160cm程度と、日本の女性の平均くらいしかありません。
「だから、サーブやネットプレーの技術をもっと磨かなければならない。でも練習を積むことでいろんなことが改善できているし、ランキングにもつながっている。」
そんな彼女は、フィジカル面だけでなく、試合を「read」する技術も訓練中とのこと。「read」の訳は、「読む」かな、それとも「分析する」かな。これはとても大切なことだと思います。メンタルというとつい、忍耐とか根性とか意志の強さとか、気の強さとか、そっち方面ばっかり考えてしまうけど、的確な状況分析や判断もメンタル力の一部であると思います。

とまあ人生テニス色一色、という感じのチブルコワだけど、やっぱり、故郷を長く離れるという点では、つらさも感じています。「今はブラチスラバにすんでて、地元に帰ったときは友達と話したり映画に行ったりしてる」。そしてハリーポッターが大好きとのこと。
「一度読み出したら止まらないのよ~!」
だそうです。

プロフィールの写真を見ると、なかなかの色っぽい美人さんですね。得意なショットがスウィングボレー…って、珍しくない?普通はフォアハンド!とかサーブ!とかバックハンド!とかいうものだけども…このストローク全盛時代に、ボレー、しかもスウィングボレーっていうあたりがなんか変わってておもしろい。あー見たい見たい。がぜんチブルコワの試合が見たくなってきた。そのためにも上位進出しておくれ。

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ゆずれないもの
2009年05月25日 (月) | 編集 |
待ちに待ったローランギャロスが、ついに開幕しました!この日曜開催というスケジュールは4大大会でもここだけだけども、最初は違和感ありましたがもう慣れましたね。クレーは試合時間が長いし、屋根もないし、日程がずれこむと大変なことになるから、やはり1日早く開催、というのはいいことのように思う。
ATPのドローチャレンジの入力も無事に終わり…今回はグランドスラムだからドローが多い。ということは得点もでかくなる…ローマ、マドリッドがおさむい結果だったのですがまだ全体での順位は一応半分より上にはなっている。ここでがっぽり稼いで上位進出しなくては。いっぱい当たるといいなあ。

それではさっそく本日行われた試合をいくつか振り返ってみます。

シングルス1回戦
Lleyton Hewitt 6-7(1) 6-7(4) 7-6(4) 6-4 6-3 Ivo Karlovic

いきなり最初からこんな壮絶な…。これぞクレー。レイトンが2セットダウンからの逆転勝ち~!
しかしスコアだけ見てもすごいな…第3セットはハラハラドキドキだっただろうなあ。そこはやはりメンタルで強いレイトン、劣勢をひっくり返しての見事な勝利です。試合終わった後のレイトンの表情が、かっこいい…
レイトンVSカルロビッチ、といえば忘れもしない2003年…あまり思い出したくない感じだけども、ウィンブルドン前年優勝者として乗り込んだレイトンがまさかの1回戦での敗北。たしかにビッグサーバーのカルロビッチと当たったのも不運極まりなかったけども。んで6年経ってまた1回戦で対戦、なんて。なんかよっぽど縁があるのかしらんこの2人。

レイトンは、この1年は困難の年でしたね。去年はこの時期怪我をしてて大会に出られるかどうかも定かではなかった。そして夏にはとうとう手術し、数ヶ月ツアーを離れなければならなくなりました。ランキングは108位まで落ちてしまいましたが、今年初旬よりツアーに復帰、徐々に調子を取り戻し、今年はヒューストンのUSクレーで見事優勝。こうやってこつこつ毎年タイトルを獲り続けるあたり、さすがだなあと、思います。

ランキングは50位まで回復してきました。

コーチの言葉:「彼はとても調子がいいし、年をとるごとに以前よりクレーをより楽しめるようになっているよ」。

体調もよくフィジカルにも大きな問題はないとのこと。

そういえばレイトンはついこの間ツアー500勝を達成しました。去年苦しんだ分、今年は元気な姿を見せてくれそうです。

そんな頼もしいレイトンですが、自国のオーストラリアテニス界にとっては、今年は厳しい事態となっています。

オーストラリアチームは、今年行われる予定のデビスカップの対インド戦を、ボイコットすることをきめました。
理由は、インドの治安悪化だそうです。国内のイスラム過激派の暴動で、昨年3日間で150人以上が亡くなっています。クリケットの試合は南アフリカに土地を移しての開催となりました。それをうけてのことです。

選手やスタッフの身の安全が保証できない、との理由です。開催地の変更をITFに主張していましたが、受け入れられませんでした。そして罰金処分となってしまいました。

こういうケースって過去にあったのかなー。極めて稀なケースではあると思いますが、試合をボイコットするくらいだから、よほどの危機感を感じていたのでしょう。たとえ大切な大会であっても、命には、代えられない。スポーツと政治は無関係、と以前どこかの首相が言っていたけど、無関係なんて、とんでもありません。

Dudi Sela 6-4 6-3 4-6 6-3 Jean-Rene Lisnard

イスラエスのエース、セラは、地元のリスナール(?)に、快勝、といってもいいのかな。1セットはとられましたが、順当に勝ち進みました。

セラのプレーはあまり見たことないけど、以前デ杯かなんかの試合をネットでちょっと見た記憶がある。ストロークプレーヤーで、なかなか強いショットを打つ、力強い選手ですね。トップ選手にとっても、けっこう手ごわい相手です。デ杯ではもう常連で、イスラエルの最近の活躍はこの人の力がかなり大きい。ランキングも、つい最近自己最高の56位まで上がっています。

イスラエルはデ杯のワールドグループに去年久々に返り咲きり、今年は見事1回戦勝利を挙げたわけだけども、次のロシアとの対戦は、ホームで迎え撃つことが決まっています。強敵ロシア相手にどう挑むのか大変楽しみだけども、セラが開催地についてちょっと気になる発言をして、波紋をよんでいます。

初戦のスウェーデン戦で勝利をおさめたRamat Hasharon centerではなく、協会側は、テルアビブのNokia arenaというところでの開催を考えているとのこと。6月の中東という気候の厳しさを考えるとアウトドアコートのRamat Hasharon centerよりはNokia arenaのほうが適しているとか、地元のバスケのチームが大規模な試合を開催したりもしており施設もより豪華で快適、とか、お客さんがよりたくさん(4000人ほど多く)入る、とかもろもろの理由で。

しかしセラはこれに猛反発。もし開催地をNokia arenaにするなら自分は試合をボイコットする、とまで主張し関係者を悩ませています。
Ramat Hasharon centerはイスラエルでもっとも大きなテニスセンターで、国の選手の多くはここのコートで練習し、腕を磨いてきたそうです。現在でも政治的に微妙な立場にあるイスラエルという国に生まれた彼らにとっての国で一番大きな施設は、コートも道具も、よその先進国に比べると粗末なものでした。そんな中で修練を重ねてきた。だからこそ愛着がある。思い出のいっぱいつまったこの場所で、ロシアというテニス大国と堂々と渡り合いたい。

…でもなあー。こういう主張ってたいてい却下されちゃうのよね。だいたいは儲かるからとかそんな理由で。実際デ杯のHPの開催地のとこにはNokiaと書いてある。もっともお金は大切だし、イスラエルはそんなに裕福というわけでもなかろうから、協会側の気持ちもわからんではないけど。これはプロスポーツの悲しい性というやつなのか…。


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シンプル・イズ・ベスト
2009年05月21日 (木) | 編集 |
私はナダルくんが大好きだけども、ある時期からあまりナダル君のことを書かないようにしている。それは、…あまりに思い入れが強すぎるから、書いてるとなんだか気が狂ってきてはちゃめちゃなひどい文章になってしまうからだ(それはいつものことだけど)。実際過去に自分が書いたものを見返すととんでもなく無様で全部消去してなかったことにしたくなる。。。そんなアホな自分に嫌気がさして書くのをやめたりしたのだが。でもまあ全仏直前でもあるし、たまにはいいか。
というわけで、今回は久々にナダルくんの話。

このところウィンブルドン、五輪、全豪など土以外のサーフェスでの活躍が目立つようになり、クレーコートスペシャリストからオールサーフェスプレーヤー(造語)への脱皮に成功したといっていいわけだけど、その分クレーでのプレーが少なくなり、もともと得意なクレーコートでのプレーが今ひとつしっくりいっていない、と以前語っていた。たしかにモンテカルロはちょっとまだしっくり馴染んでない感じがありましたかね。それでも、クレーキングの実力は健在で、今年も、いつもと同じ大活躍してくれています。

ナダル君が勝つと当たり前みたいに思えてしまうけど、よく考えたらとんでもない記録なんだよね…モンテカルロ5連覇にバルセロナ5連覇、ローマも4回優勝、全仏も4連覇中…さすがのブラッド・ギルバートさんも自身のサイトで、「こんな奴みたことねぇ~」とあきれている。

なんでこんなに強いのか?フェデラーもジョコビッチもなんであんなにがんばっても勝てないのか?
ナダルくんのこのクレーでの強さについて、今まで様々な分析がなされてきた。トップスピンの回転の多さ、左利きであること、強靭な体力、筋力、フットワーク、そして鋼のように強い精神力、などなど。

…そしてたどりついた結論:人間ではない。

おそらくそれらのいろんな要素の積み重なりなんだろうけども、私が思うにナダル君のクレーでの強さのもっとも大きな要因は、もっと単純な、シンプルなところにあるような気がする。
そしてその答えは、いつもこのナダルくんに悩まされ続けている前王者のフェデラーことロジェ君が思わずもらした一言に、凝縮されているように思うのだ。


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ローランギャロスの光と影
2009年05月18日 (月) | 編集 |
あまり長くならないように、がんばって短く書こう!と宣言したのもつかのま…あぁあいかんまた長くなっている…すんません。どうしても短くできん。今後努力していきます。

テニス選手は年間数十近くの試合をこなし、生涯に何百という試合を行う。そのひとつひとつにドラマがありその積み重ねなんだろうと思うけども、たったひとつの試合が、その人の選手人生を大きく変えてしまうことが、ある。

2006 全仏 準決勝
Svetrana Kuznetsova 5-7 7-6(5) 6-2 Nicole Vaidisova


14歳でプロ入りしたバイディソバは、順調にトップへの階段を上がっていました。翌年にはトップ100入りし、15歳でツアー初優勝、16才で東京を含むアジア3大会連続優勝も果たしました。ニックボロテリー仕込みの強力なフォアハンドとサーブを武器に、ランキングはうなぎのぼり。当時東京で勝ったときは「シャラポワ2世」なんていうトンデモな形容もされましたが、180cmを越える長身にブロンドの端正な顔立ちという年齢を感じさせない容姿も手伝って、一気にスター選手の仲間入りを果たします。人気だけでなく、実力でも、その年15位まで上昇、次世代を担う若手として期待は高まるばかりでした。

そして迎えた2006年、彼女は全仏で新たなステージへ踏み出しました。4回戦では当時女王のモレスモを破り、QFではヴィーナス・ウィリアムスを撃破しGS初の準決勝進出。そしてその準決勝も、クズネツォワを相手に第1セットを先取し、第2セットも先にブレイク、5-4で自分のサーブを迎えます。バイディソバの勢いはもう誰にもとめられないように思われました。初めてのグランドスラム決勝が、彼女にもっとも大きく近づいた瞬間でした。

…しかし、その第10ゲーム、人が変わったように、ミスを連発してしまいます。今まではちゃんと打てていたフォアが、どうしてできないのか…そして最後はダブルフォルトで、ゲームを落としました。
その後はタイブレに持ち込みましたがやはりミスがたたってそのセットを落としてしまいます。最終セット、最初のサービスをブレイクされ0-3となり、流れは完全にクジーにいってしまいました。

その後のバイディソワのキャリアには影が差し始め、大きな舞台や接戦でなかなか勝てなくなっていきます。翌年の全豪もSF進出しましたがセレナにこちらはストレートで敗れました。同年のウィンブルドンではイバノビッチと、全米ではペールと大熱戦となりましたが、いずれもファイナル5-7で敗れました。最近では、ステパネクの恋人ということくらいしか話題にならず、テニスサイトでも彼女の名前を見かけるのが難しくなっています。現在のランキングは、58位です。

2007 全米 準決勝
Svetrana Kuznetsova 3-6-6-1 6-1 Anna Chakvetadze


チェクもプロ入りして順調にキャリアを積み重ねていました。年を経るごとにランキングは上昇し、2007年には20才にして初のトップ10入り。この当時の女子テニス界の傾向であったハードヒット一辺倒の中で、パワーでの劣勢をカバーする「クレバーテニス」がヒンギスを彷彿とさせる、と評価されていました。同年代で同国のスター、シャラポワとよく対比されていたように思います。そしてその2007年、注目のチェクはシーズンの勢いを持続し、全米ではGS初の準決勝進出。序盤クジーのミスにも助けられなんなくセット先取し、夢のGS決勝進出まであと1歩と迫りました。

しかし第2セット、クジーのミスが減ったのと同時に、チェクにミスが出始めます。第1セットの流れはどこへやら、残りの試合はいいところなく、敗退してしまいました。ファナルセットは試合中涙を流す場面もあったようです。

その年は全米の躍進もあってツアーチャンピオンシップへの出場も決めたチェクでしたが、翌年以降はなかなか大会でも上位進出できなくなることが多く、もともとパワーが弱い彼女はその勢いを徐々に失っていきます。今年に入って、まだ3連勝できていません。ランキングは、22位。順位自体は決して悪いものではありませんが、かつての活躍を考えると、物足りないと感じるのは、私だけではないと思います。

奇しくも両方とも相手がクジーというのは偶然でしょうが…もちろんこれはクジーのがんばりが立派だということもできるし、第1セットとって逆転なんてふつうにあること。しかし、それ以前と、それ以降の2人のキャリアを考えると、どうもこの試合が、彼らの人生を狂わせたポイントになっているように、思えるのです。

でも、この2試合よりもっと悲惨な、切なくなるような逆転負けが、以前にありました。それは5年前のローランギャロスでの出来事でした。


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祝200000カウンター達成
2009年05月18日 (月) | 編集 |
ふと気が付くと…おおっ!かかかカウンターが…すでに20万超えている…

実際ちょっと前から、あーあとちょっとだなあとは思っていたのですよ。でもまあ、そんなにアクセスがあるブログでもないし、まだしばらくあるかなと余裕かましていたら。このところまた書くようになって少しずつアクセスが増えたおかげで、いつのまにか突破しちゃってました。

20万か…いつ設置したんだっけ?よくおぼえてないけど、3年くらいは経っているかな。自分であけてる分もあるけど、まあユニークカウンターなので、せいぜい1000くらいか。残りの19万なんぼは、他の人が来てくださったおかげです。ありがとうございます次は30万目指して、またほそぼそとやって行きたいと、思います。

マドリッドはサフィーナとロジェ君が優勝して無事に終了。サフィーナ強いね!こりゃ楽しみ~。
ロジェ君はこれが今年初優勝、かな?モンテカルロのときは絶不調っぽかったけど、調子をあげてきていますね。
ナダル君は決勝は残念でしたが、まあ仕方ないかなー。手負い(足負い?)だったのもあるけど、準決勝であんなすごい試合をした後すぐまた翌日同じことをやれっていっても、精神が持たないよ。。限界を知るのも、長い目でみれば、よいことかもしれない。
ロジェ君においしいとこもっていかれた感のジョコはなんだか不憫な感じだけど…まあ去年のローマではジョコがおいしいとこもってったわけだし…ジョコはまだ先が長い。めげずにこれからもがんばってほしいと、思います。

すすんだり、立ち止まったり
2009年05月14日 (木) | 編集 |
アンディ・マレイ、フレッド・ペリー以来のイギリス人としてNo.3に

今週の大きなニュースはまずはこれかな。先週の時点ですでに3位は決定していたけど、正式なATPの公式として発表されたのは今週月曜日でした。リニューアルされたATPランキングサイトを見て、うっとり…と悦に入っているイギリスの人達の姿が目に浮かぶ(笑)。

実際地元イギリスメディアはこの話題しきりで、調子こいて「2位ももうすぐ」とお次は前王者のフェデラーを射程圏にすえようといきまいているけども…それはどうかな?たしかにマレイ君はロジェ君にたくさん勝っているけど、そんな簡単に追い抜くのは難しいのじゃないかな?もちろん将来はそうなるだろうけど、少なくとも今年のうちにというのはないように感じる。ナダルVSフェデラーの牙城を崩すのは、簡単ではないぞよ。

フレッドペリーっていえば、イギリス制作ドラマの「ポワロ」(デビッド・スーシェ主演)で、フレッドペリーの話がよく出てくる。とくに殺人事件の本筋には関係ないんだけども(笑)。
ウィンブルドンのある地方が舞台の話のときに、そこに住んでるおばさんが、

「以前は静かな街だったのに、大きなテニスコート(ウィンブルドンのこと)ができてから騒がしくなったのよね~」と愚痴っていたセリフがあった。
「とくに地元のフレッド・ペリーが優勝したもんだからさらにひどくなって、もううんざりよ~」
てな感じで(笑)。
ポワロは舞台が1920年代くらい(?)戦前なので。

なるほどなあフレッドペリーの頃はすごかっただろうなあ。今のマレイ君への熱狂ぶりを考えるとそれは容易に想像できる(^^)。


モンタネス、エストリル大会優勝

やったーモンタネス優勝だあ。うれしいなっ♪先週のポルトガルの大会でした。決勝ではジェームスブレイクにマッチポイントを握られながらの逆転勝ち…。ジェームス君にとっては少し不運もありましたね。準決勝が雨&日没で順延になって、最終日に準決勝、決勝と連チャンになってしまいました。
ジェームス君としては、苦手にしているクレーの、しかもヨーロッパの大会での優勝は、是が非でも欲しかったところでしょう…。
なのでやや複雑な気持ちもしましたが、やはりモンタネスが勝ってうれしい。

私はなんでモンタネスがこんな好きなのかよくわからん。特にプレーに特徴があるわけでもなく、キャラも地味だし、顔もそれほどイケメンでもなく(ごめん)…
モンタネスは去年あたりからなかなか好調のようですね。去年はめでたくツアー初タイトルを獲得し、これが2つめ。…今年もタイトルがとれて、よかったです…。

去年か一昨年か、おととしかな、モンタネスが全仏でナダル君と対戦したときのWOWOWのVTR,まだ持ってます。だってモンタネスがテレビで見れるなんてそう機会ないからねえ。柳さんがモンタネスをめっちゃ誉めてくれていたのがとても嬉しかった(*^^*)。あーまた全仏かなんかで誰かトップ選手と対戦してくんないかなー。ナダル君じゃなくて別の人と…んでWOWOWでまた放送されないかな…んでもって勝っちゃったりしてくれちゃったりし…ない…か…なあ。
ナダルくんともまた対戦してほしいな。できたらクレーで。でも全仏はちょっと…。

個性派ぞろいのスペイン選手の中でも際立って地味ーくんなモンタネスは今28才ですが、今週のランキングはなんと自己最高!の28位。これなら全仏もシードもらえるかな。25才すぎてキャリアのベストを迎える選手も、こうやって、います。ルビチッチやステパネクも、そうでしたね。蓄積された豊富な経験は、若さに優るとも劣らない、強力な武器であると、証明してくれています。

↓につづく
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