Fere libenter homines id quod volunt credunt.
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真の女王決定戦
2010年01月31日 (日) | 編集 |
(1)Serena Williams 6-4 3-6 6-2 Justine Henin

女王セレナが2連覇しました!セレナおめでとう!これで全豪だけで5回目の優勝だそうです。グランドスラム全体では12回目、ビリージーンキングの記録に並ぶそうですね。そしてエナンは復帰後2戦目のグランドスラムで準優勝おめでとう!思えば2回戦でデメに負けてもおかしくなかったのを勝ち上がりここまでこれたのは、すばらしい結果だと思います。

グランドスラム女子決勝としては、実に2006年のウィンブルドン以来のフルセットでした。2006年って…それはもしやエナンVSモレスモ?そんなに昔だったとは…昨年も大熱戦続きだった男子と比べてどうしてもあっさり感の強かった女子決勝でしたが、今回はさすがにこの2人だけに、魅せてくれました。

私は土曜日から用事があって試合は生では見れておらず録画してはいるもののまだ見ていないので実際どんなだったかよくわかりませんが、スクリプトを見ると、お互いに序盤からサーブの調子がいまいちでブレイクが比較的多かったみたいですね。もつれて結局4-4になったとこからセレナがキープのあと最後にエナンをブレイクして6-4。

エナンは引退する直前からサーブに苦しんでいましたし、復帰してだいぶトレーニングを積んでいたとはいえ難しい面があるのでしょう。背が低いといういかんともしがたい状況もあるでしょうね。トミッチくんの身長を5cmほどエナンに分けてやってほしいでつ…。(トミッチは背がもうあまり高くならないで欲しいと願っている)

第2セットも同じような展開だったみたいですが今度は先にエナンがブレイクしてセレナが追いつく、そして最後にまたエナンが突き放すといった感じでエナンがとり、ファイナルセット突入。
2セット目後半から3セット目にかけてはエナンが流れをつかんでいたようですが、ピンチになるとセレナを救ったのが自らの強力サーブだったようで、そこらへんが勝敗を分けたのかな。エナンは終盤ダブルフォルトしていたのをちょっと見ました。サーブがうまくいかないと他のショットにも影響でてくるのかな。セレナの2ndサーブのリターンで攻めてミスってしまう場面などもみられました。

敗北してのがっかり感と、準優勝まで勝ちあがってこれたという達成感とが入り混じった複雑な気持ちだったような試合直後のインタビューでしたが、エナンは、復帰の道を選んでよかったと、言い切っていますね。
「自分のプレーレベルがどういう場所にあるのか、そして(現役選手として)コートの中や外のこの雰囲気にどう対応できるのか、自分でも知りたかった。そして(復帰という)決断が正しかったと感じることができた。それで十分よ」。

もちろん、目指しているところに到達するにはまだやるべきことがある、と今後もトレーニングや試合への強い意気込みを語ってくれました。
エナンとしては、ウィンブルドンが最大の目標だから、今回は、いい手ごたえを掴んでオーストラリアを去ることができるのではないでしょうか。そしてスピーチでは、「来年も戻ってくる」と約束してくれました。
エナンがツアーに戻ってきてくれて、本当にうれしい。もう…いなくなって超さみしかったから…ありがとう!ジュスティーヌ、愛してます(笑)ウィンブルドン、大変な道のりだけど、いつか必ず優勝できることを信じてますよ!

セレナは全週のシドニーで足を痛め、この大会テーピングをして臨みましたが途中で足首や腕も痛みを感じ、満身創痍だったようですね。それでもテーピングをしていたことがプレーの助けになったようです。安心感があるみたいですね。
「どんなアスリートだって、どこかに痛みを感じないでプレーしている人など見たことがないわ。ジュスティーヌも、リーナもテーピングをしていた。100%の状態でなくともプレーする、それがアスリートというものだろうし、だから特別なものなのよ」。

そして心から尊敬するキングさんのグランドスラム優勝記録に並べたことがとてもうれしいと、語っていました。


セレナは昨年グランドスラム優勝しないままNo.1になったサフィーナに対して「真の女王は私」発言でテニス界を大いに盛り上げました(^^;)。そして女王として今大会臨んだセレナがここでエナンに負けてしまうようなことがあれば、その言葉をそのままそっくり自分に返される。それだけに、ほっとしているというのはあるでしょうね。

「今日の試合では、彼女は私を以前のレベルに引き上げた。彼女は引退してから全く衰えていなかった。」
「私たちは2人とも、何かを証明するためにコートに立った。そして今日最後にそれをやった」。

セレナにとっても、エナンやキムのカムバックは大きなモチベーションになっていくと思います。エナンという存在の光を受けてトロフィーを満面の笑みで掲げるセレナはさらに後光がさして見えましたとさ…。


それにしても、今年は久しぶりに女子決勝でフルセットの試合の熱戦がこのカードで見られたし、年初めにはいきなりキムVSエナンが見られたし、今年のWTAはなんだかおもしろいことになりそうですね。しかしやはりウィリアムス姉妹VSベルギー、という構図はちょっと昔に逆戻り…?そう言われないためには、新しいスターの誕生も待ち遠しいところですね。姉妹もベルギーも25才すぎてるし、いつ辞めるかわかんないし(苦笑)、やっぱり、これからの女子テニスをひっぱっていく若い力もがんばってほしいところ。サフィーナやシャラポワといったロシア勢の復活も待ち遠しいところですが。彼らの誰がこの姉妹とベルギーの戦いに割って入るのか、首を長くして待っていたいと思います。



今日の1曲
halo/Beyonce
グラミー最優秀レコード&アルバム賞とれるかな?

Beyonce - Halo from Andrew Mf on Vimeo.


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歴史への挑戦
2010年01月29日 (金) | 編集 |
(5)Andy Murray 3-6 6-4 6-4 6-2 (14)Marin Cilic

マレーくんがチリッチに逆転勝ち~!今大会初めてこの試合でセットを、それも最初のセットをおとして一時は窮地に立たされたマレーくんですが、すばらしいカムバックでした。しかし私の予想はまたも外れたなあ…。
2人のこれまでの試合時間の長さとフィジカルが、やはり勝敗のひとつの要因でした。

最初に試合の主導権をつかんだんはチリチリのほうでしたね。マレーくんは普段の安定したプレーぶりがややみられずミスもあり、チリチリがブレイク、そして次のゲームにマレーくんはブレイクチャンスがありながらとりきれず、さらにチリチリに2つめのサービスゲーム献上を許してしまいました。
そして第2セットもマレーくんのサーブで0-30、どんどん流れはチリチリにいってしまいます。あぁまた全米みたいなことになってしまうのか。

しかしここからマレーくんの底力が発揮されました。このゲームをなんとかキープすると、第5ゲーム、試合の流れを大きく変えるマレーくんのスーパーショットがありました。ネットに出てきたチリチリが放ったラインぎりぎりの絶妙なアプローチショットに対しての信じられないウィナー!去年全米決勝でも同じようなシーンがあったような。
「あれにはがっくりしてしまった。オープンコートができていたのに…」
マレーくんはアドサイドに寄っていてフォアサイドが大きく開いてましたものね。そこでマレーくんがいる方向へ打ってしまった。少し体力的な疲れもあり、普段はできるようなショットの選択ができなかった、とチリチリは言っている。

第3、4セットは疲れの見えるチリチリにダブルフォルトなどミスが少し出てしまい、逆に息を吹き返したマレーくんは元気いっぱい。フェデンコ戦ほどではないとはいえ、流れは完全に最初と逆になってしまいました。

疲れを敗北の言い訳にはしたくない、彼が勝利に値するプレーをしたのだ、とチリチリは強調してはいましたが、やはりフィジカルはひとつの大きな要因であったと思います。
「ここまでくるにはそれぞれの勝ち上がりの過程がある。今日は僕は100%とはいえなかったけど、もてるすべてを出し切った。それが一番大事なことだと思う」。

今大会は4回戦でデルポトロと対戦というタフなドローもあり、1回戦から魔術師とやったり2回戦ではトミッチに苦戦を強いられ、ここまでこられたのはすばらしい結果だった、と自身の今大会を振り返っていました。3つフルセットで勝利したわけだしね。その中でもデルポトロに勝てたのは、これからの2人の関係を考えても重要なものだったと思います。手負いのアンディに2セットリードから追いつかれて長引いたのが少しこの試合に響いてしまったかな。でもそれもひとつの経験だよね。
チリチリは来週のランキングで自身初のトップ10いりですね。来年はチリッチがトップ10くるなーと去年思っていたら早速そうなった^^。今年の活躍が本当に楽しみです。あまり感情を表に出さないクールなチリチリはすでにお気に入り選手として登録させていただきました。ほんとお疲れ様でした。

マレーくんは、チリチリが疲れているとみんなが言っていたこともあり、まず第1セットをとって相手の出鼻をくじこうと考えてたらそれが逆にとられてしまってシナリオが大幅に狂って相当精神的に負担を強いられてしまったみたいですね。そういうこともあって、あの第2セット第5ゲームのブレイク、とくにあのスーパーショットは大きかった、と振り返っています。

「あそこから流れを変えられてよかったよ。彼が試合を支配しつつあったからね」。


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カンフーテニスに立ちはだかった女王達
2010年01月29日 (金) | 編集 |
女子と一緒に行われた男子の準決勝は、準決勝2戦目が終わってからまとめてアップします。本日は女子準決勝の2試合を。


(1)Serena Williams 7-6(4) 7-6(1) Na Li(16)

セレナが昨年に続いての決勝進出~!しかしそれに至るまでのこの準決勝は、本当に大変な戦いでした。リーナすごかった…。昨日のビーナス戦に続き、今日もウィリアムス姉妹をいじめぬく(?)リーナ。惜しかったなあ~勝つチャンスいっぱいあったんだけど、現No.1がなんとか正念場で押しとどめました。

最初からセレナは動きも表情もいまひとつな感じでした。それはいろいろなところにテーピングをしていたからフィジカルが万全でないというのもあったろうし、ひょっとしたら前日のアザレンカ戦で疲れはててしまったのかもしれません。それでも先にセレナがブレイクすることに成功しましたが、リーナもすぐにブレイクバック。

リーナの気迫とストロークの攻めの強さと速さは迫力満点。豪快さはそれほど感じないけどスピードとキレがすごかった。セレナを完全に内容では圧倒していたように思います。ただしアグレッシブにいくだけあってミスも結構出てしまい、いい流れになってきたときもセレナにしのがれてしまう場面もありましたっけ。とくに第2セットの前半はいつリーナがブレイクしてもおかしくない感じだったですが、セレナよく我慢しました。

今日のセレナはサーブもいまひとつな感じだったかなあ。特に最初のほうや2セット目の中盤あたりまでは、DFもあったし1stがあんまり入っていないという印象がある。セレナのサービスゲームはリーナが最初にポイントをとる場合が結構あっててセレナかなり苦しみましたが、ほんとよくキープしていったなあと思います。
昨日のビーナス戦とは大違いでキープ合戦になっていたこの試合、第2セット先にサービス先行のセレナが5-4で迎えた第10ゲーム、15-40とマッチポイントを迎えますが…そこをリーナがおいつき、その後も1度くらいMPあったかなー、でも結局リーナがしのいでしまいました。あそこもすごい場面だった…。

大チャンスを逃した感じのセレナだったけど、このころになってようやく、本来のセレナらしさが感じられるようになりました。それまでは今ひとつ冴えない表情だったのが、本来の、あまりそばに近寄りたくないような燃えたぎる闘志が顔にも現れるようになり、力強いガッツポーズもとびだす。そして、タイブレークに入るとこれまたやっとサーブがよくなり、エースやフリーポイントで一気に試合を決めることができました。

リーナは、自分がチャンスをものにできなかったことで、あることを強く感じたようです。
「もっとサーブの練習をしなくちゃいけない。ブレイクチャンスのとき、エースを打たれてデュースに戻された。(中略)ポイントが欲しいときに、セレナはいいサーブを打てばよかった」。
ブレイクチャンスになってやる気まんまんでいたところにエースであっさり持っていかれると、がくっとなるよね…。

「彼女はほんとうにすごいファイターだった」とリーナを称えるセレナ。「あまりそう思われていないようだけどとてもいいサーブを持ってるし、バックもフォアもとてもいいものを持ってるわ」。

そんな相手に女王としての意地を見せることができて、ほっとしているかもしれませんね。





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青天の霹靂
2010年01月28日 (木) | 編集 |
(16)Na Li 2-6 7-6 7-5 (6)Venus Williams

姉妹対決は実現しませんでした~!中国のリーナ、逆転勝ち!いやはやこれはすごい試合だった。ビーナス以上のものすごい攻撃的なショットをリーナが見せてくれました。

第1セットはビーナスがリーナのショットをしっかりブロックして、ビーナスペースですすみました。リーナはミスが多くなってしまったようです。
「1セット目はナーバスになってた。ビーナスがアグレッシブだったし、あまりミスがなかった。私のほうがプレッシャーを感じてた」。
しかし2セット目にはいってようやくリーナの攻撃力が徐々にビーナスの壁を破り始めます。コーナーに、そして鋭い角度に強いショットを連発、ビーナスのお株を奪う攻めっぷりは圧巻でした。「ただボールを返すだけだった」といっていますが、いやいやすばらしい攻めのショットでビーナスを左右に走らせていました。

ビーナスはサーブがよくなかったですね。第2セットでもサービス・フォー・ザ・マッチのチャンスだったのに…男子88年組病がビーナスに感染してしまったようです。タイブレークでも大事なとこでダブルフォルトを2回くらいやってしまい、リーナを助けてしまいました。
ファイナルセットは先にブレイクしていてサービスも先行していたはずのビーナスですが、やはりぴりっとせず。しかしサービス不調だったのはリーナも一緒で、ファイナルセットはブレイク合戦、なんかリターンゲームのほうが2人とものびのびやっているような印象さえありました。ふつうはどっちが先にブレイクするか?でセットの行方が決まるのに、なんだか、どっちが先にキープできるかで試合が決まってしまうような感じでした。

しかしようやくリーナが第9ゲームキープして、次がさあサービス・フォー・ザ・セット、5-4の場面でしたが、今度はこの88年組病がリーナにも感染しちゃった!…サービスゲームおとしました…これはエンドレスモード突入かと思いきや、ビーナスがまたもやブレイクされて、最後はリーナがしっかりキープして、試合終了となりました。

「テニスでは最後のポイントまでしっかりやり抜かなくてはならない。時間制限もないし、突然試合終了になるなんてこともない。ただ最後のポイントまでしっかりプレーしきることだけ。今日はそれができなかった」。

ビーナスはどのセットもリードしていながら、2、3セットは持続できなかった。しかし同時に、リーナの素晴らしさに感嘆しきり、というコメントもみられました。あんなに相手が攻めて、いいプレーをして逆転するとはビーナスもびっくりしてるかもしれませんね。そのくらい今日のリーナは諦めない姿勢と攻めの鋭さが光りました。

(1)Serena Williams 4-6 7-6(4) 6-2 (7)Victoria Azarenka

セレナがこちらもすごい大逆転勝ち~!こちらは前の試合以上に、すごい逆転でしたね。アザレンカ、あと少しで勝ちだったのに…勝ちびびりしてしまったのかなあ。

序盤は両者ともミスやエラーが多くやや緊迫感に欠ける感じになってしまいましたが、その中でペースをつかんだのはアザレンカのほうでしたね。第2ゲーム9回のデュースの末キープに成功すると、鋭いショットがセレナを追い詰め、セレナのミスが増えていく。一球で会場全体の空気さえ支配するセレナのあの圧倒的なショットもこの時点ではまだ不発でした。
両者ともブレイクの多いセットでしたが、アザレンカがなんとか序盤の優位を保ってセット先取。

やはりミスが多くてもアザレンカのほうが勢いがありましたしね。それが第2セット一気に4-0リードという絶対的優位をもたらしました。
さすがのセレナも、第2セット0-4になったときは、あー今回はもうだめだこりゃ、とちらっと負けを覚悟したそうです。
「少なくともダブルスが残ってるし、て考えてた」。
それほどアザレンカがよかったということですね。それがどうしてこうなっちゃったんだろうなあ。

「4ー0から、セレナは信じられないテニスをしてきた。だから本当にそんなこと考えてたのかどうかわからないわね。だってすごかったから」。
「私はただなんんとかこの状況を乗り越えてアグレッシブでいようと考えてた。でも実際できたことは、セレナの後押しをしただけだと思う」。
「セレナはあのときゾーンに入っていたのだと思う。自分自身をコントロールする方法を彼女はわかってるし、経験もある。学ぶべきことは多い」。

それでも、今日はハイレベルはプレーができたと、アザレンカは言っていました。

それにしても惜しかったなあ。あそこまで追い詰めておきながら…裏を返せばセレナのカムバックが素晴らしかった、ということになるのだけどね。アザレンカには前々から次世代のトップとしてかなり期待をかけていただけに、今日大きなチャンスを逃したのが残念です。

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一難去ってまた一難
2010年01月27日 (水) | 編集 |
(5)Andy Murray 6-3 7-6(2) 3-0 ret. (2)Rafael Nadal

私がこのブログで、「運命を変えた出会い」とかなんとかいうタイトルでナダルくんとマレーくんの出会いについて書いたことがありましたっけ。それは、ちょうど今から3年前、2007年のこの全豪オープンの4回戦。ナダルくんとマレーくんがATPの公式戦で初めて対戦したときのことでした。その試合ではフルセットの大熱戦になって、ナダルくんが競り勝ったのでしたね。

そして3年が経過し、いろんなことがあったけど、2人とも男子テニス界をリードする存在同士として、3年ぶりにこのロッドレーバーアリーナで対戦することになりました。あのときのような大熱戦を、テニスファンすべてが期待していたことでしょう。しかし、今回は、予想もしなかった結末で終わることとなってしまいました。

私は1、2セットはほとんど見ていないのだけど、第1セットは先にナダルくんがブレイクしてたんですね。マレーくんは相手がナダルくんとあって、挑戦者として普段以上に攻撃的なプレーをしていたとか。それが功を奏したのかな。そして、第2セットも先にナダルくんがブレイクして、マレーくんが追いつく。第11ゲームではナダル君に15-40と大ブレイクチャンスが来ましたが、今日のマレーくんはとにかくサーブがよかった。いいサーブでしのいで、ショットでも攻めのボールが厳しくてナダルくんを押し切ってしまう。この流れがタイブレークも続きましたね。

2セットダウンからでも、昨日のダビデンコベルダスコ戦のように盛り返すこともある。昼間のアンディチリッチ戦もそうだった。だから、「これからナダルくんの逆襲が始まる!」と期待してみていたのですが、…逆の展開になってしまいました。前のセットで転んだ拍子に膝を痛めてしまったのか、ナダルくんの右ひざが悲鳴を上げてしまいました。
昨年痛めて、ウィンブルドン欠場に追い込まれていた、あの膝です。
途中でやめるということはしたくなかったはずですが、
「去年と同じ間違いを繰り返したくなかった。限界まで行ったけど、超えなかったよね」。

ナダルくんは、結果は残念なことだけど、ロンドンの最終戦のときの惨敗に比べれば、手ごたえをつかんで前向きにオーストラリアを離れることができるみたいです。
「マレーは今日とてもすばらしいプレーだったよね。おそらく僕もだった。今日はとてもいいプレーができてたよ。最初の2つのセットは両方ともとれるチャンスがあった。自分より上のレベルでプレーしている相手と、互角に近い戦いができた。」
ブレイクチャンスのときに、少し落ち着きが足りなかったと、言っています。やはりマレーくんの攻めとプレーの質の高さに気持ちでも少しおされていたんでしょうね。

そんなにひどくならないと思うよ、と推測ながら語ってくれていた。やはり少し気持ちが動揺していたのかインタビュー記事では記者に対して苛立ってるようなコメントも随所にもありました。んもうほっといてくれよ!という気持ちになってたとしても当然だ。。そんな中でも「マレーは優勝に値すると思うよ。」と、ライバルにエールを送っていました。

はあ。優勝は厳しいかなとは覚悟していたけど、まーさーかー棄権だなんてね…。あーやっぱ去年ブログ続けときゃよかったな。そしたら優勝おめでとう~!て書けたのに…がく。まあ仕方ないよね。もうナダルファンを何年もやってるとたくましくなりました。これくらいで落ち込んだりはしませんよ!いやこれくらいって大きなことだけど…欠場とかではなかったし。そういえば全豪は欠場したこともあったなあ。
この膝とはこれからもずっとお付き合いしていくことになりそうですね。悪くならないうちに棄権したのが、後でよかったということになると信じてます。お疲れ様でした。

マレーくんはナダルくんの怪我には気が付いていなかったみたいですね。あんだけ試合中あきらめないナダルくんが、まさか試合まで中止するひどい故障に見舞われていたとは直前までわからなかったようですね。それだけ自分のプレーに集中していたということでしょうね。
「残念ながらこういうことはコートではときどき起こってしまう。もちろん本来の終わり方がよかったけどね」。





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ベスト8決定!
2010年01月26日 (火) | 編集 |
(6)Nikolay Davydenko 6-2 7-5 4-6 6-7(5) 6-3 (9)Fernando Verdasco

4回戦の大一番、すばらしい大熱戦になりました!…といっても私は昼間は見られないので、帰ってきてから終わりのほうをちょこっと見ただけなんですが…。最初の2セットはとにかくニコちゃん3号の圧勝ペースだったみたいですね。

ニコちゃんはベルちんのバックハンドを攻めて、ベルちんは持ち前の豪快なショットがあまり出なかったのか、ミスしてしまったのか、とにかくニコちゃんの例の精密機械ストロークに封じ込められてしまったようです。第1セットは2つサービスブレイクを許してしまいました。しかし徐々にここからベルダスコが追い上げてくる。第2セットは先にブレイク、セットはとられましたが流れはこのころから徐々にベルダスコのほうに傾きかけていたようです。

「こういう状況から挽回していくのは本当に難しい。でもそのことを考える必要はないんだ。考えてしまったら、もっと難しくなる。ただトライして、プレーし続けるしかないんだ。」
無心で自分のプレーを続けるベルちん。第3セットでようやく1セットかえし、第4セットも2、3セット目同様先にブレイクして追いつかれる嫌な展開で、タイブレークも一時はニコちゃん5-3となり絶体絶命のピンチでしたが、ニコちゃんにとっても、ファイナルセットに持ち込みたくないという思いがプレッシャーになってしまったのか、この有利な状況でミスを連発、あっさりセットを献上してしまいます。大事なところで精密機械が故障してしまいました。

第4セット後半からファイナル序盤にかけては流れは完全にベルちんでしたね。本来の破壊力のあるショットが戻ってきて、サーブもよく、楽にポイントもとれるようになる。逆にニコちゃんは、前の日のアンディみたいに、拾って拾って拾いまくる。
勝負の鍵は、第1ゲームにあったように思います。3回のブレイクチャンスを、ベルダスコがすべて逃してしまった。とくに、どこかのブレイクポイントの場面での、ネットぽろり、それがベルちんのサイドに浅く落ちてしまって処理がうまくいかずニコちゃんのポイントになった。あれがネットぽろりじゃなければ、ネットの向こう側に落ちていれば…太字の名前は逆になっていたかもしれない。

「彼(ベル)はフィジカルはとても強いけど、メンタルはそうではない。たしかに体は強いし、5、6セットでもやれるだろう。でも集中力はずっとは続かない。5セットマッチはみんなそうだ。ファイナルセットも力強かったけど、ミスることもありえる(と思った)」。
我慢して食いついていけば自分に流れがくると信じていたのかな、それが実って第6ゲームニコちゃんブレイク成功!あんなに劣勢だったのに。わからんもんだ。そしてそのままの流れで試合終了となりました。

ニコちゃんからフィジカルは強いと評価されているベルちんも、やはり最後のセットは疲れてしまっていたようです。そしてやはりファイナルセットの序盤でのニコちゃんの踏ん張りが勝負の鍵だったという風に語っています。
「ファイナルセットの最初、彼はそれまでより疲れているように見えた。だけど彼は本当によく持ちこたえたよ。どこかのゲームで30-30のとき、彼がいいサーブを打って、僕がすごくいいリターンをして、彼がラケットを当ててうまくラインのほんの内側に返してきた」。
「ファイナルセットでブレイクして先手をとるチャンスがあった。そしたら彼がもっとミスが増えたかもしれないよね。でもそこで彼のほうが踏みとどまった、疲れててミスが増えていても」。
ベルちんお疲れ様でした!いやはやこの挽回劇には参りました。

勝ったニコちゃんですが、いつもはほとんどものにできるはずのタイブレークを落としたことに自分でもびっくりしたらしい。
「あのとき何が起こったのかよくわからないよ。本当にまずいタイブレークをしたよ。(自嘲気味に笑う)。5-4でサーブ2本だったのにわかってなかったんだ。がっかりしたよ、終わって椅子に座っているときは、これからどーすりゃいいんだ?て思ったよ。」
そしてファイナル序盤のあのかつかつキープ。本当に苦しかったと、思います。
この日は昼間の試合で、気温が高くボールがより速く、そういう気象条件もプレーを難しくした、と言っている。あとは、初めての(涙)センターコートだったから適応しきれなかった部分もあるかもしれない、と…。どちらかと夜の試合のほうが、気温が下がって少しボールが遅く飛んでくるからやりやすいかも、とも言っている。

いやはや、昨日のアンディ戦といい今日のニコ戦といい、流れが悪くなっていても勝負は終わってみるまで全くわからないものだなあと、改めて紙一重の勝負の怖さと楽しさを実感しました。


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ベスト8の壁
2010年01月25日 (月) | 編集 |
Justine Henin 7-6(3) 1-6 6-3 Yanina Wickmayer

エナンがベスト8まで駒をすすめてきました!今日は、クレイバノワ戦に続いての、苦しい試合内容でした。
今日の相手は、同じベルギー人のウィックマイヤー、昨年の全米でブレイクしてから一気にツアーでも活躍するようになりましたね。年末年始には処分を受けて1年間ツアーに出られないのではないかという心配がありましたが、無事に出場できるようになって、予選からの参加ではありましたがほぼ順当に、といっていいでしょう、ここまですすんできました。

全米のときからアグレッシブなプレーをみせてくれていたウィックマイヤーだけど、この日の試合もエナンをよく攻めていました。フォアもバックも、エナンと真っ向勝負、どちらかというとウィックマイヤーのほうが安定感があったように思います。特に第1セットの後半は、ウィックマイヤーがポイント先行して、エナンが必死で追いすがる、そんな状況が続いたような気がします。ウィックマイヤーはフォアもバックも本当に厳しいアグレッシブなショットが多かった。エナンたじたじ、という感じでした。しかしそこは試合巧者のエナン、サービスの調子も今日はよかったんじゃないかな?ウィックマイヤーのストロークにおされる場面も多くありましたが、守るだけじゃなく攻め返していたのがよかった。フォア、バックともショートクロスのウィナーがよく決まっていました。

第1セットはウィックマイヤーがおしていたのになかなかサービスブレイクできなくて、何度もセットポイントのチャンスを逃していたら、タイブレークで逆にエナンがポイント先行、あのあたりはさすがエナン、勝負どころをよくわかっているなあという感じがしました。

「第1セットはとてもエネルギーの要る激しいものだった。だから2セット目に入って、少しスローダウンしてしまった。そしてそのときポイントがあまりできなかった」。
形勢が不利と見るやエナンは明らかに、ファイナルセットにむけて体力やメンタルを温存していましたね。

そしてファイナルセットに入って一気にギアを挙げてくる。いきなり最初のウィックマイヤーのサービスゲームをブレイク成功!先行して試合の主導権を握れたのがポイントだったかなと思います。ややウィックマイヤーの攻めにミスが出始めたところを見逃しませんでした。そして最後のポイントは、今回もまた、ネットプレーでした!最高の形で締めくくることができました。

この数試合で、いろんなことが改善されてきている、と。「よりアグレッシブに、ネットにこれるようになってるわ。以前よりずっとネットプレーはよくなっている。あとは勇気が必要ね」。

さすがにウィックマイヤーもアグレッシブにやってきて少し疲れもあったかなと思います。しかし最後まで攻め続けるあのファイティングスピリットはすばらしかった。この経験は大きな財産になるでしょう。
「今日のプレーや自分ができたことにはとても満足しているしすばらしい経験になった。いい試合ができたと思う。これからのためにもね。これから何をすべきか、どこをよくしていけばいいのかもわかった」。
これからのツアーでの活躍もさらに楽しみです。

Jie Zheng 7-6(5) 6-4 (31)Alona Bondarenko
(19)Nadia Petrova 6-3 3-6 6-1 (3)Svetlana Kuznetsova
Maria Kirilenko 5-4 ret. (2)Dinara Safina


ジェン・ジーは静かに勝ち上がってきています。ノーシードだったんだ。しかし実力は十分。ウィンブルドンベスト4の経験もあります。それに続くべく、ヤンコビッチを破ったボンダレンコ姉に、競った内容ながらストレート勝利。
ペトロワはクジーをフルセットで破りました!ペトロワのサーブとショットは強いなあ。さすがキムを破っただけある。今回はさすがに3位のクジーにかなり走らされ苦しめられましたが、やはりここは勢いのあるペトロワをとめることはできませんでした。

そして、なんとなんとサフィーナが、途中棄権…第1セット途中までキリちゃん激しい打ち合いをしていたのですが、いきなり動きがおかしくなって、途中薬を飲んだりしましたが、第10ゲーム途中で、つづけられないと判断しました。なんだか歩き方もおかしかったし、自分でバックを持つこともできない。立っているのもやっとという感じでとても心配です。

第6ゲーム、だったか、サフィーナのゲームでデュース8回というとても長いゲームがありました。その後から痛みが激しくなったようです。原因はやはり、年末から痛めていた背中の脊椎のようです。試合前も少し違和感はあったけども痛み止めを飲んでしばらくはよかったが、長いゲームで無理をしたことで、なんらかのきっかけで脊椎に異変が起きてしまったのかもしれません。
とにかくできるだけ早くドイツへ行って先生の診察を受けたい、とのこと。サフィーナの今後が心配ですが、まずは背中がよくなることを、願うばかりです。

そしてキリちゃんはこれが自身初のグランドスラムベスト8!これはめでたいことです。キリちゃんとしては思いがけない形での勝利となりやや複雑な思いもあるでしょうが、これまでのがんばりは十分ベスト8に値するものです。
そしてジェン・ジーと対戦します。このブロックはヤンコビッチとサフィーナが負け、ノーシード対決となりました。これは両者とも譲れませんねー。

グランドスラムベスト8、は近くて遠い壁。男子でも何度もこの4回戦の壁に阻まれてしまっている人がいます(コーリー、スタン君…)。やはりシード選手を2人倒さないといけないし。上位シード選手としても、9-16シードを破らなくてはならない。9-16シードの選手にとっては、トップ8の誰かを破らなくちゃならない。この大きな壁を突き破るには、実力はもちろん勢いや、ドローを含めた運も必要です。


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攻撃は最大の防御なり
2010年01月24日 (日) | 編集 |
(3)Novak Djokovic 6-1 6-1 6-2 Denis Istomin

ジョコビッチはイストミンに快勝でした。ジョコがよかったのもあるだろうけど、相手のミスがかなりあったようですね。前の試合かなり激しかったけど、今日みたいな試合があると、いろんな意味で弾みがつくと思います。

ジョコビッチが自身初めてのグラドスラム優勝を達成したのが2年前のこの大会でした。それから2年経ちました。いろいろな試行錯誤をし、さらなる進化をすべく模索をつづけています。
昨年1月よりラケットメーカーをヘッドに変えました。しかしこの大会は準々決勝で途中棄権。その後も大きな大会でなかなか優勝や決勝進出ができず、シーズン序盤はややスランプ気味な感じがありましたね。

そして昨年の春より、チームに新たなメンバーが加わりました。以前トーマス・ムスターのトレーナーをしていたGebhald Phil-Gritsch、そして、夏ごろより、今までのVajdaさんに加えて第2のコーチとして、アメリカ人のTodd Martinを迎えました。強いサーブとボレーで攻撃性の強いテニスをしていたMartinの教えを請うことにより、自身もそのような攻撃的なプレーを身に着けたいと考えたからです。

安定したストローク力とミスの少ない固い守備、フォアもバックも強いショットを打てるし、サーブもそこそこよい。オールマイティなスタイルは、逆に際立った強力な武器や一発に欠けるいう批判がある中で、「すべてが優れているということそのものが彼の武器なんだ」とVajdaさんは説明します。

「彼に武器がないというわけではなく、それを発揮する機会をいかに作れるかということ」とMartinはいいます。
「ベースラインから1m下がっているのか、50cm内側にいるのか、武器があるかどうかはその違いなのさ」。

ジョコについて優れた身体能力を持っていると評価してはいますが、サーブについてはまだ改善の余地がある、とMartinはいいます。そして、
「いつ攻撃するべきかしないべきなのかを見極め、攻撃するべき時にチャンスをうまくものにするための修練が必要だ」。

攻撃するということは、当然リスクもある。
「ネットに詰めてきてボールが体の横をすり抜けていくとき、ついおびえてしまうのさ、”6m下がっていたら取れててたのに”て考えるからね。そういう感情に苦しまないように冷静にならなくてはならないね」。
ネットプレーヤーはパッシングで抜かれても、あまり落ち込んだり気にしたりしない、と聞いたことがあります。でもストロークプレーヤーは、違う気持ちになってしまうのかもしれません。

「トッドは僕にネットプレーの改善と、チャンスを得るためにネットに出ることの必要性を教えようとしてくれている。僕はボレーはそこそこできると思うから、もっと使っていくようにしたいよ」。

Martinは、ジョコにネットプレーを教えるだけでなく、守備的なプレースタイルそのものを変えたいと思っているようです。
「もしボールが短くなったとき、そこまで前に動いていくのか、ボールがくるのを待つのか?」
「相手のボールが深く入ってきたとき、ライジングで打ち返すのか、後ろに下がって打つのか?」
「そこが一番重要なところなんだ」。

前の2回戦ではスイスのチウジネリさんの攻撃的なプレーに第1セットは後手後手に回ってセットをとられてしまいました。今日はスコアだけ見れば快勝だけど、内容的にはどうだったのかな。よくわかりませんが。
しかし次の4回戦のKubotは、アグレッシブなプレーヤーだそうです。そいえば以前アンディを北京の大会で破っていましたね。下位選手は失うものがない状態で普段以上に思い切り攻撃してくるでしょう。ジョコがKubotに負けない攻撃をできるかどうか、注目です。


昨今はボレーヤーが減りストロークプレーヤーがほんとに増えました。そして最近ナダルくんやマレーくんなど、やや守備的なスタイルの選手が成功していますが、ナダルくんは守備的なプレースタイルで体を壊し、マレーくんはなかなかグランドスラム優勝に手が届かない。
トミー・ハースが、ちょっと前にこんなことを言っていたそうです。トッププレーヤーの多くは、最近ボレーに積極的に取り組んでいる、それは、長く体力的な負担の強くなったシーズンをみすえ、早めにポイントをとりにいってベースラインでの長い打ち合いによる体の消耗を少なくするためだろう、と。

フェデラーが長く活躍できており大きな怪我も少ないのは、彼の努力や才能もあるのでしょうが、強いフォアハンドとネットプレーも交えた組み立ての妙と効率よい攻撃性があり、省エネテニスができている、というのは大きな一因であると思います。だからこそ、5セットマッチのタフなグランドスラムでこのようなすばらしい成績を上げ続けているのではないでしょうか。そしてそのフェデラーを全米で破ったデルポトロも、効率がいいのかどうかはわからないけど、長身を生かした攻撃性の強いテニス。これからの男子テニスは、ストローク力だけでなく、ネットも交えた攻撃性をいかに身に着けるか、がポイントになってくるのかもしれませんね。

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歩き続ける旅人たち
2010年01月23日 (土) | 編集 |
(2)Dinara Safina 6-1 6-2 Elena Baltacha

サフィーナはイギリス期待のBaltachaを危なげなく退けました。昨年サフィーナはランキング下位の選手によく負けていたので、イギリスメディアは今回も、と金星を期待していたかもしれませんが、新しい年になってサフィーナ自身も何かが変わってきたようです。サフィーナのパワーに圧倒されてしまいました。

サフィーナは昨年はドーハでの最終戦を途中棄権、いいシーズンの終わり方とはあまり言えませんでした。そして脊髄を痛め、ドクターからは全豪に間に合うかどうかわからないといわれて、ファンをやきもきさせたものでしたが。回復がかなり順調にいったようで、1ヶ月前はドクターから全豪は大丈夫と、太鼓判をおされたとか。

「最終戦のためにいろんなことをやってきて、結局怪我でプレーができなかった。とても悲しかったわ。でも怪我はどうしようもないしね。もっと体重を落とさないといけないといういい教訓になった、そしてそれからはもっと体に気を使うようになった」。
たしかに、昨年とくらべるとややほっそりした印象がありますね。

昨年は、1位でありながらグランドスラムを獲れなかったことで、セレナの発言から広まった真のNo.1は誰か問題の渦中に置かれて騒がれて、どんどんプレッシャーに追い詰められていきました。

「去年の終盤は疲れ果ててしまった。コートで、楽しんでプレーすることができなかった」。
「いつも自分を追い詰めていて、よし、やらなくちゃ、ていう感じ」。
「今は、調子も戻ってきてるように思えるし、コートでのひとつひとつの瞬間を楽しむことができている」。

キムやエナンが復帰してきたことで彼女らに注目がいって、少し気持ちが楽になったかな。今回粛々と勝ち進んでいるという印象です。

かつてキムとエナンがトップにいた数年前は、ベルギーVSウィリアムス姉妹、という構図がありました。そこに割って入ってきたのが、ロシア勢。クズネツォワやデメンティエワ、ミスキナなどがグランドスラム決勝に出るようになり、そしてシャラポワのウィンブルドン優勝。姉妹はスランプに陥りキムは引退し、エナンは病気で離脱、完全にロシア勢の天下となりました。その後はエナンが復活し対抗しましたが、そのエナンもついに、引退。それを決定づけたのが、サフィーナによるベルリン大会での当時1位だったエナン撃破でした。それ以降サフィーナは女王への道を突っ走っていきました。

しかし、めぐるめぐるよ時代はめぐる。あれだけ幅をきかせていたロシア勢に陰りが見えてきます。シャラポワの怪我と不振、セルビア勢の台頭、そしてウィリアムス姉妹の復活。ロシア選手たちはグランドスラム上位進出はしても、優勝になかなか手が届かない。サフィーナも1位にはなったけどたびたび姉妹にグランドスラムを阻まれるうちに怪我や不振で成績がふるわなくなる。そうこうしているうちにキム、エナンがまた戻ってきて、再びベルギーVSウィリアムス、の構図になりつつある。以前のように、サフィーナやロシア勢がそこに再び割って入っていくことはできるのか。

エナンの復活について、サフィーナはこう話しています。
「彼女は偉大なプレーヤーよ、彼女をすごく尊敬している。コートに戻ってきてくれてうれしい」。
ある意味エナンを踏み台にして栄光へたどり着いたサフィーナにとって、エナンの復活は、成長した自分を見せるよい機会となるでしょう。果たしてこの全豪での対戦があるでしょうか。勝ち進めば、準決勝。先に負けるわけには、いきません。


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選手を支えるスポンサー企業の新しい試み
2010年01月22日 (金) | 編集 |
(9)Fernando Verdasco 6-1 6-2 6-2 Ivan Sergeyev

1回戦苦しんだベルダスコですが、2回戦は危なげなく勝利。昨年はこの大会ベスト4。マレーくんを破り、準決勝ではナダルくんとすさまじい熱闘を繰り広げたのが、ついこの間のように思い出せます。
昨年は全豪以降も、安定した成績を出し続けトップ10に定着。優勝はニューヘブンひとつでしたが、とくにマスターズ1000では安定して上位進出しポイントを重ね、年末は最終戦への出場も果たしました。
このベルちんの活躍にはある秘訣がありました。


企業スポンサーは、契約する選手にラケットやウェアなど道具を提供し、大会にボールや資金を提供します。しかし最近ではそれだけでない、スポンサーとしての新しい役割を模索している企業があります。

多数の契約選手をかかえるアディダスは、数年前から、選手を育成する独自のプロジェクトをスタートさせました。
発起人となったのは、Sven Groeneveldさんというオランダ人のベテランコーチ。そして、アンドレ・アガシのトレーナーだったGil Reyesと、同じくアガシのコーチをしていたDarren Cahillさん、スーパーザイザーとして元プレーヤーのJim Lathamさんらがメンバーに加わっています。

「ミニテニスアカデミーみたいなものかな」。
契約選手に、より充実した環境やコーチングを提供するためのプログラム。ニックボロテリーをはじめテニスアカデミーは世界にいろいろありますが、一企業がこのようなことを行うのは今までにほとんどなかったことです。

といっても、ボロテリーやサンチェスアカデミーみたいに大掛かりな、選手まる抱えという本格的なものではありません。選手それぞれには別にコーチやトレーナーがいて、それにプラスして、という補助的な役割と位置づけています。

このスタイルには、当然疑問や批判の声はあるでしょう。自分のチームの本来のコーチ、トレーナー以外の人々とかかわることで、コーチとの信頼関係が崩れてしまうのでないかとか、いろんな人とかかわることで混乱してしまうのではないかとか。

「まず、優れた指導者の協力を得ることが必要だ」とLathamさん。
「そしてコミュニケーション能力の高い人でないとうまくいかない。多くの人が関わってくるからね」。

例えばエナンやマレーくん、ツォンガなど超トップの選手や、アメリカやスペイン、イギリス、フランスなど自国の手厚いサポートが受けられる選手は、それなりにお金もありしっかりしたコーチや環境があるからこのシステムの恩恵を受けることはないかもしれないけども、プロ選手全員がそういうことに恵まれているというわけでもないだろうし、いいコーチを雇えない人もいるだろう。そういう選手たちにとって、これはなかなかよい試みではないかと思います。

このプロジェクトの成功例として、昨年この大会をきっかけに大活躍したベルダスコがあげられます。彼はGil Reyesの教えを受けていて、Reyesさんが拠点にしているラスベガスに自分も新居を構えたいと、家を探しているとか。相当Reyesさんに惚れ込んでいるらしい。
「将来(このシステムが)どうなっていくかはわからないけど、僕にとってはもちろん、とても助けになったよ。Gilとの強い絆ができたし。もし彼じゃなかったらこんなに連帯感は生まれなかったかもしれないし、このやり方も気に入らなかったかもしれない」。

そしてウォズニアッキもこのシステムの恩恵を受けました。もちろん彼女にはお父さんという立派なコーチがいるのですが、このプロジェクトでいろいろお世話になったとのこと。特にGroeneveldさんが彼女のお世話をしたようです。
逆にこのシステムを利用してみたけどうまくいかず離れていった選手に、チェクフェターザ、コロレフ、ミルザ、バグダティス、などがいます。イバノビッチは成績は落ちてしまいうまくはいっていないけど彼女自身はまだGroeneveldさんと一緒にやっています。


「パートタイムでのコーチング」というのは、コーチの側にとっても負担が重くなくていいという面もある。Darren Cahillは、昨年だったかロジェ君のコーチをするとかしないとかでずいぶん話題になりました。実際1週間ほどドバイでお試しコーチをやったりしていた。しかし結局、2人の子供を育てるのとラスベガスが拠点のケーヒルにとって、フルタイムでロジェくんと世界を一緒に回ることが負担であり、断ったのでした。そして昨年3月から、アディダスのこのプロジェクトに参加しながらESPNで解説をやったり、ベガスでアガシの活動を支えたり、しています。

ときどきベルちんの試合でCahillさんがファミリーボックスにいますよね。いつのまにCahillなんて大物をつけたのか~って思ってたら、そういうことだったのね。

世界的な不況といわれている昨今、いかに契約した選手に活躍してもらうか、そのためには、契約を交わしてあとは待つだけ、でなく、自らの手で選手を育てていく。将来こういう企業が増えるのかもしれません。試行錯誤もあるでしょうが、いい形で発展していってほしいですね。


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