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カニャス、2年間の出場停止
2005年08月10日 (水) | 編集 |
今年2月21日に行われたアカプルコでの大会の際の検査で、尿から薬物が検出されていたことが6月に判明し、これまで大会の出場を見合わせていたカニャスでしたが、昨日調査の結果とカニャスに対する処遇が発表されました。

7月20日、21日に、Tennis Anti-Doping Programの会議が召集され、そこでカニャスの主張も行われたわけですが、満場一致で、違反という結論に達し、以下の処分が下されました。

2007年6月11日までの2年間、ATPツアーへの試合の出場停止。ITF管轄のデ杯やグランドスラムも含まれます。また、これまでの560のシングルスと95のダブルスマッチで得たポイントは剥奪され、さらに27万6千ユーロの罰金が課せられました。

この4年間で、アルゼンチン選手のドーピング検査陽性がこれで4人目。最初は2001年のチェラ。ステロイドのメチルテストステロンが検出され、3ヶ月の出場停止。同じ年にコリアが、やはりステロイドの一種であるナンドロレンの代謝産物が検出され7ヶ月の出場停止と9万8千ドルの罰金。2003年にはプエルタ君が、これもステロイドのクレンブテロールが検出され、2004年途中までの9ヶ月間出場停止。そして今回。明らかに前の3人よりずっと重い処分。アルゼンチン選手に集中して処分がなされているという事実が、無関係であるとは思えない。2年間という厳しい処分は、致し方ないのでしょうか。

今回のカニャスの場合、前の3人と決定的に違うところが1つある。それは、検出された薬物が、ステロイドではなくハイドロクロロサイアザイド、という利尿剤の一種だったことです。この薬は、その名の通り排尿を促進させ、腎不全や心不全による水分負荷や高血圧の治療薬として使われます。日本でも、医師の処方箋により投与されているようです。

WADAの2005年度版禁止薬物リストに基づいて、利尿剤の試合前後の服用は証拠隠滅の恐れがあるとして、かたく禁じられています。

カニャスのコメント。「ATPはミスを犯した。これはアカプルコの大会全体のシステムの欠陥だ。大会関係者が、ATPで許されているとして薬を僕に持ってきたんだ」。「こんな厳しい処分だなんて考えもしなかった。100%正確に機能していない、欠陥だらけの、そして本当にミスを犯したシステムを信用して、正しいことを葬りさろうとしてるんだ」。

アルゼンチンの大選手、おそらくカニャスの名前の由来でもあろうかと思われるギジェルモ・ビラスのコメント。
「アルゼンチンテニス界にとって悲しいことだ、そしてとても厳しい処罰だ。しかし、複数のアルゼンチン選手のこのような状況によって、我々はマスコミから厳しい目を向けられている」。


実際現役の選手やOBの中にも、アルゼンチン選手の活躍に疑問の目が向けられているのは事実。しかし、カニャスが本当に故意に違反をしたのかどうか、ということは、あまり議論しても仕方のないことだと思う。それは本人にしかわからないことだし、周りがあれこれ憶測するのは間違っている。やってなければ当然無実を主張するし、もしやってても、同じようにやってない、と主張するだろうからね。本当の真実は、本人の心の中にしかない。

去年のアテネ五輪でのハンマー投げのときや、MLBの薬物使用疑惑など、こういう話を見るたびにいつも思う。もちろん決してやってはいけないことだし、それに無実の被害者がでないように偽陰性や偽陽性を阻止するちゃんとしたシステムを確立させる必要があるのも確か。そして、最終的には自分自身の問題なのじゃないかと。つまり、こういうことである。「いかさまをやってまで成功して、それでも満足感が得られるのか?」。

今ちょうど世界陸上があってるけど、テニスも含めて世界のいろんなスポーツ選手の中で薬物をやっている人は確実にいるだろうし、それが明るみに出ず、検査をすりぬけて一生「偉大な選手」として人生を終える人も、ひょっとしたらいるかもしれない。しかし、それはルール違反をしてズルをして得た名声であり栄冠であり、本当の真実の成功ではない。そしてそのことを知っているのは自分自身だけ。周りからは賞賛され大いなる名誉も得られるだろうけど、自分自身だけは、それがまやかしであることを知っている。褒めてはもらえない。そんなんで満足できるのかね?そんなんでスポーツやってて楽しいかねえ?その人は一生、「ズルをした」という事実を一人で背負って孤独に生きていかなきゃならないのだ。とても辛いと思う。もしそれをなんとも思わないようであれば、とてもかわいそうな人である。

よく、テニスでも、特にクレーの試合とかで、自分に不利なコールを自ら認めることをすばらしいという人がいる。はぁ?何が素晴らしいの?そんなこと、普通の常識と感覚をもった人間なら当然の行為でしょう。インと分かっているのに自分に有利だからと知らん振りをして、その場はもし勝てたとしても、自分自身の満足感、達成感は得られないでしょう。目の前にある事実に目をそむけていては、人間として正しく生きていくことなんて、できない。

今回のこの決定が覆ることは、よほどの決定的な証拠がない限りないでしょう。だから、カニャスが本当に無実だとすれば、本当にとても辛い試練だと思う。周りからは厳しい目を向けられるだろうけど、でも、何も恥じることはない。少なくとも自分自身には清廉潔白、正直に、堂々と生きていける。こすいことをして自分にウソをついてコソコソ生きている人よりかは、ずっといい人生であると思う。そしてそういう人を神様は決して見捨てたりはしない。カニャスの場合もそうであって欲しいと願うばかりです。

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ここ何年かで急速に力をつけてきたアルゼンチン。コリアやガウディオ、ナルバンディアン、プエルタあたりが有名です。そして地味ですがもう一人有名なベテランがいます。そう、鉄壁の守備力を持つ男・カニャスです。11月で28歳になるカニャスの現役生活も終盤に差し掛かって.
2005/08/11(木) 23:38:52 | Tennis.info
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