Fere libenter homines id quod volunt credunt.
  • 07«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »09
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


敗者の勇姿
2005年09月11日 (日) | 編集 |
全米オープンも、おおずめになりました。いよいよ最後の試合、男子の決勝戦を残すのみとなりました。それを迎える前に、ひとつだけ振り返ってみたいことがある。


今年は高校野球をやや熱心に見ていました。激しい接戦でサヨナラで勝負が決まったとき、私達がより目を向けるのは、抱き合って喜ぶ勝った高校の選手ではなく、フィールドにうずくまって動けない負けたほうの選手たち。肩を震わせながら相手高校の校歌を聴き、あふれる涙を拭きながらありったけの土をバッグに入れ、顔を涙でくしゃくしゃにしながらロッカールームに引き上げる…そんな敗者の姿がいつも大きくクローズアップされる。

勝負なのだから、どちらかが勝ち、どちらかが、負ける。視聴者に訴えかける力関係は、双方同じなはずなのに、私たちはなぜにこのように敗者に目を向けてしまうのでしょうか。

その謎を解く鍵は、一冊の本の中にある。柳田邦男さんの「言葉の力、生きる力」(新潮文庫)。柳田さんは、幼いころに読んだ「フランダースの犬」の悲しい話を涙を流しながら読んだ思い出から、ただかわいそうというのではなく、辛いことや悲しいことの多いままならない人生をどう受容するか、逆境を恨むのではなく、肯定的な意味をどう見出すかについて考えさせてくれる物語だとこの話を評した。それを、ある児童文学者に、センチメンタリズムと一刀両断に切り捨てられたことに疑問を呈し、こう主張している。

「少年時代に他者の不幸に悲しみを感じ涙を流すという経験をするのを排除して、”明るく、楽しく、強く”という価値観だけを押し付けると、その子の感性も感情生活も乾いたものになってしまう」。

大人になってからもそれは同じだと思う。大の大人がみんなそろって、タイタニックに、セカチューに、韓流ドラマに涙する。それは、役者に共鳴して涙を流すことによって、感性がより豊かになれるからだ。スポーツの世界でも、それは同じこと。少年たちの涙に象徴される悲しみは、清らかで、美しく、私たちの感性を豊かにしてくれる。だから高校野球はみんなに愛される。

テニスについても私はそれと同じものをみる。選手はたいがい大人だから、さすがに高校球児のように負けて大泣きすることはないけれど、その苦悩に満ちた、哀愁ただよう姿は、球児たちの涙と同じ種類の悲しみの象徴であり、常に私の心を揺さぶりつづける。プロであれ、アマチュアであれ、スポーツの基本精神は、同じであるはずだから。

だから、今回、あえて、敗者たちの姿を改めて見つめてみることにする。男女それぞれ128ドロー、つまり、今までで計253の負けが生まれた。自分の力を出し切れなかった悔しさ、力を出し切った充実感、思うように体が動いてくれないもどかしさ、がんばってもがんばっても報われない無力感…そこには様々な敗北の姿がある。

確かに、結果が求められるプロの世界、勝負の世界は、厳しいものです。そこには、センチメンタリズムなど入り込む余地は、ない。敗者に肩入れすることを、無意味なセンチメンタリズムと切り捨てたければ、それもいい。

好きな選手、懸命に応援していた選手が負けてしまったとき、悲しい思いをした人はたくさんいたはず。あぁせっかく忘れかけてたのに…なんて思ってるそこのあなた。すいません(笑)。でも、その悲しみは、捨てずに大切にしたほうがいい。なぜなら、悲しんだり喜んだりすることこそが、人生を豊かなものにするのであり、その気持ちが選手一人一人を支えているのだから。

「悲しみの感情や涙は、実は心を耕し、他者への理解を深め、すがすがしく明日を生きるエネルギー源となるものなのだ」。-柳田邦男(「言葉の力、生きる力)


スベトラナ・クズネツォワ

1回戦敗退
2-6 3-6 Ekaterina Bychkova



「これで私を不安にさせるものがなくなった。誰も何も言わなくなる。」


ガストン・ガウディオ

1回戦敗退
6-7(9) 2-6 4-6 Brian Baker

「彼がいいプレーをした、それだけだ。僕には、何もできなかった。」


ティム・ヘンマン
1回戦敗退
4-6 2-6 2-6 Fernando Verdasco

「難しいシーズンだった。この夏は何も結果が、でなかった。でも、僕の目標は、もっともっと改善していくことだ。だから、正しいことをしていれば、きっといい結果がついてくる」。


森上亜希子

1回戦敗退
7-6(0) 0-6 ret. Nicole Pratt

「何やねんストレスって感じです。情けないです。皆さんにご心配をおかけしましたが、大丈夫です。また頑張りますので応援宜しくお願いします。」 (「テニスジャパン」より)


アンディ・ロディック
1回戦敗退
6-7(4) 6-7(8) 6-7(1) Gilles Muller

「負けた後にこんな気分になった試合は思い出せないよ。ここでプレーするのが好きなんだ。この1週間、最高の練習ができたのに。正直言って、今、ちょっとショックなんだ。」


スコビル・ジェンキンス

2回戦敗退

4-6 5-7 4-6 Rafael Nadal

「一歩前進できた。No.2相手にこれだけやれて、すごく自信になったよ。」


アレクサ・グラッチ

2回戦敗退

0-6 2-6 Jelena Jankovic

「彼女はとても速かった。ジュニアでは普通にウィナーになるボールが返ってきた。」


アンディ・マレイ

2回戦敗退
2-6 6-7 6-2 7-6 0-6 Arnaud Clement

「2セット目から最後までは、とても楽しめたよ。いい試合だった。ただちょっと疲れちゃったんだ」。


ファブリウス・サントーロ

2回戦敗退
5-7 5-7 6-7(2) Roger Federer

「今日以上のいいプレーは、僕にはできないよ。」


ラファエル・ナダル

3回戦敗退
3-6 6-4 3-6 1-6 James Blake

「今夜マジョルカに帰ろうと思う。いいプレーをしたと感じることはできなかった。それが許されるときじゃ、なかった。」


テイラー・デント

3回戦敗退
3-6 6-3 7-6(2) 2-6 5-7 Lleyton Hewitt

「この1年半の間に負けた試合の99%が今日と同じ理由だった。サーブがよくなかった。それが腹立たしいんだ。」


セレナ・ウィリアムス

4回戦敗退
6-7(5) 2-6 Venus Williams

「こんなに早く当ったことは今までなかった。だから、ちょっときつかった。」


リシャール・ガスケ

4回戦敗退
3-6 6-3 7-6(8) 3-6 0-6 Robby Ginepri

「痛みと半分戦わなくてはいけなかった。ベスト8に進出することはすごいこと。でも、僕はそれ以上の成績を残せることを望んでるんだ。」(リシャール・ガスケ Fan&Blogより)



ダビド・サングネッティ

4回戦敗退
6-4 6-7(4) 4-6 2-6 David Nalbandian

「娘に、まだパパはやれるんだ、プレーしてるんだって見せたいんだ。悪くないことだよね。」


ナディア・ペトロワ

準々決勝敗退
5-7 6-4 4-6 Maria Sharapova

「このゲームをとれば、彼女を崩せると思った、そして勝てると思った。」


ギジェルモ・コリア

準々決勝敗退
6-4 1-6 5-7 6-3 5-7 Robby Ginepri

「マスーとの試合の後で、どこもかしこも傷ついた。でもグランドスラムの準々決勝だから。精一杯やるだけさ。」


リンゼイ・ダベンポート

準々決勝敗退
1-6 6-3 6-7(6) Elena Dementieva

「ニューヘブン勝って、この何試合か調子が上がってきて、そして今日こんなプレーをすることになるなんて思ってもみなかった。」




ジェームス・ブレイク
準々決勝敗退
6-3 6-3 3-6 3-6 6-7(6) Andre Agassi

「普通は負けて楽しいっていうことはあんましないと思うんだけど、今日はすっごく楽しかった。信じられないくらいにね。」



マリア・シャラポワ
準決勝敗退
2-6 7-6(4) 3-6 Kim Clijsters

「持っているものは全部出しきった。第2セットはよく戦ったけど、最後は力尽きてしまったわ」。



ロビー・ジネプリ
準決勝敗退 
4-6 7-5 3-6 6-4 3-6 Andre Agassi

「誰とやっても戦える。誰と一緒にコートを歩いていても、おびえちゃいけない。僕には明るい未来がある。」


メアリー・ピアース
準優勝

3-6 1-6 Kim Clijsters

「準備はできていた。楽しみにしてた。勝ちたかった。でも、今日は私の日じゃなかった。」



”時に夢やぶれ 涙溢れ まだある先進むべき明日へ 弱さを見せる 怖さも癒える ありのままで俺で居れる
抑え込んだ感情なら今だそう ありのまま生きるなら今だぞ 涙の数だけ大きくなれる訳 そこに本当の自分があるだけ”

-♪ケツメイシ「涙」

スポンサーサイト

コメント
この記事へのコメント
ついに最後の一人も決まった…
>kyokaさん
このコリアの写真、なかなかナイスでしょ!Getty Imagesでコリアの写真を何にしようかいろいろ見てて、これを見つけて、「!」と一瞬でピンときました。こういう、コートを去っていく後姿の写真ってあまりないですよね。ふつうに打ってるのはいっぱいあるけど。しかも相手は地元選手、大歓声の中一人孤独にコートを去っていくコリア…おぉぉこれはもう哀愁ただよいまくりだ!てことで、迷わずこれを選んじゃいました。

決勝戦もいい試合になりましたね。最後の一人も決まってしまいました。ここにアガシの写真を追加するかは検討中です。
2005/09/12(月) 18:48:40 | URL | さっち #-[ 編集]
コリアの写真・・・。
考えてみれば、最後の1人以外、みんな負けを経験するんですよね。(1大会の中で、という意味で)

男子決勝の前にいろいろと考えさせられました。この2週間でいろんなドラマがあったんですよね。それに男子の決勝でまた大きなドラマが起きるに違いない。

ひとつ聞きたいことが。さっちさん、どうしてこのコリアの写真を選んだのですか?後姿がなんとも哀愁じみていて、ちょっとツボでした・・・。(笑)しかも不意打ち。笑わせていただきました。
2005/09/11(日) 21:20:39 | URL | kyoka #4A6q7cVk[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。