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新解さんとともにテニスを語ろう
2005年12月08日 (木) | 編集 |
これってカテゴリ「テニス一般」でいいのかな…極めて不安だ。
「新解さん」と聞いてピンとくる方は、なかなかツウな人かもしれません。数年前からひそかなブームになっている辞書、「新明解国語辞典」。今年タモリさんの番組でも紹介されていたらしいので、知ってる人も結構多いかもしれません。
そう、知る人ぞ知る、という表現がぴったりのこの辞書、単なる言葉の意味を記すという辞書の枠を大きく越えて(はずれて?)主幹の山田忠雄先生の独自のワールドが展開されているのである。現在第六版まで出版されており、書店に今並んでるのはこの六版だと思います。しかし、マニアにとっては、「第四版」がいわゆるひとつのターニングポイントといいますか、この辞書を他の辞書と決定的に変えた革命的なものだと言われている。当然もう店頭では売っていません。

んで、「そういえばうちにある辞書も新明解じゃなかったっけなあ…」と思って見てみると、おぉ第四版ではないか!もう十年以上本棚に放ってて見向きもしなかったが…捨てなくてよかった(笑)。たしか受験勉強してたころに買ったんじゃなかったっけ。それにしてはあまりよく覚えてないなあ。それに未だにわりときれいである。…つまりあんまりちゃんと勉強していなかったということか…。

この辞書の研究については、有名な赤瀬川源平さんの「新解さんの謎」をはじめとした多くの著作がありますので、それをぜひご覧くださいませ。というわけで、せっかくなのでテニスについてこの辞書に語ってもらいましょう。
ではさっそく。

テニス[tennis]庭球。

それだけかい。んじゃあ。

ていきゅう【庭球】 
で中央を仕切ったコートの両側に陣を取った競技者が、ボールをラケットで打ち合うスポーツ。テニス。

網って…まあたしかにそうではあるが…漁業じゃあるまいし。んで、「陣を取った」って(笑)そういう意味あいなのかあれは?それじゃあ自陣を離れることになるからコートチェンジできないね。

なんの変哲もない辞書にしては、意外にテニス用語もしっかり記述してあるのがおもしろい。

フォアハンド [テニス・卓球などで]利き腕の側で打つこと。

ん~だいたいは合っているが、正確にはちと違う。利き腕じゃないほうでフォア打つ人もいるもんね。(こういうのを重箱の隅をつつくと言う)

バックハンド [テニス・卓球などで]利き腕を反対側にまわして打つこと。

苦しいな…バックハンドの打ち方を知っている人は、「ああなるほど」て思えるけど、バックハンドなんて見たこともない人にとっては、何に対して反対側なのか、まわすってどういうことなのか、なかなか解釈が難しいに違いない。

セット ②幾つか取ればその試合の最終勝利が決まる、試合の一区切り。(例)フルセット

な~んかアバウトだなあ。

ガット[gut=腸] ラケットの網や楽器の糸に張ったりする、丈夫な糸。[もと、羊の腸などで作った]

丈夫という割りにはよく切れるけども。しかしトリビアネタですなあ。ガットが「腸」と意味するものとは恥ずかしながら初めて知りました。しかし今はほとんどナイロン製だと記憶している。 ということは、バイオリンのあれも、ガットって言うのか?なんか違う気が…。


くどくど言っている間に試合が始まりました。さぁサーブをしましょう。

トス[toss=軽く投げ上げる] ①(略)②(略)
③[テニスで]サーブのためにボールを片方の手でほうり上げること

いやいやいや、ほうっちゃいけませんて。打ちやすいところにそっと上げなくちゃあ。

サーブ[serve]:
[テニス・バレーボールなどで]先に攻める側からたまを打ち出す・こと。

「たま」って…また古風な表現ですなあ。せめて漢字にしておくれ。


おっ!サービスエースが決まった!

サービスエース[service ace]:
[バレーボール・テニス・卓球などで]相手が受けることできない見事なサーブ(による得点)。

「受けることができない」と普通なら書きそうなものなのに、あえて「が」を「も」にしているあたりがなかなか味わい深いものを感じるのですがどうでしょうか。つまり、ただ返せないのではなく触ることすらできないというのが「エース」であり、そこらへんの山田先生のこだわりがあの「も」という助詞に表されているという気がしてならない。うぅむ、山田先生実は意外にテニスに詳しい人物なのか…? そして「見事」とお褒めの言葉をいただきました。

山田先生がテニスに詳しいのではないかと私が疑う理由は他にもある。

デビスカップ[Davis Cup] アメリカのデービス氏が寄贈した大銀杯。また、その争奪を目的として行われる、国際テニス試合の通称。正称は、「国際ローン・テニス選手権大会」。略称は、デ杯。

へええ!一介の国語辞典にこれほどまでに詳しくデ杯のことが書かれてあるとは思わなんだ。デビスカップを知っている人って、そうたくさんはいないと思うぞ…ちゃんとデービスさんも登場しているし、ご丁寧に略までも。いたれりつくせり。ところで「大銀杯」…そういう呼び方だったとは。思わぬところでデ杯の正式名称を初めて知った私であった。(でも合ってんのかなこれ)

デ杯がらみでこんなのもあった。

ゾーン(造語)[zone]①地域。例「デ杯東洋ゾーン

ゾーンの用例にまでデ杯のこと書くなんて。山田先生よっぽどデ杯がお気に入りと見える。実際WG以外の国は○○Zoneって言うもんなあ。お見事です。しかし、「デ杯東洋ゾーン」て…その用例はどうなんでしょうか。…聞いたことないんですけど。これはいわゆる「Asia/Oseania Zone」のことですよねえ、きっと。

スマッシュ[smash] [テニス・卓球などで]相手のコートに、たたきつけるように激しくボールを打ちおろすこと。

リアルな表現です。

ロビング[lobbing,lob=ゆるく打つ] ①[テニスで]相手の頭上を越えて行くような高い球を打つこと。②[卓球で]相手のコートにゆるく高い球を返すこと。ロブ。

わざわざテニスと卓球と分けて書いてあるところに、新明解のこだわりを感じます。しかも、ロブじゃなくて「ロビング」というあたり、ちょっとツウ気取り?そしてここではなぜかいきなり「球」と漢字表記になっている。どういう基準で使い分けているのだろうか。

おっ、いいショットが決まった!
ウィニングショット[和製英語]①[テニスで]それによって必ず勝つという、得意の打ち方。決め球。

大方テニスや卓球やバレーなどまとめてあるのにここでは「テニスで」と断定してある。その割には…あんまり使わないんじゃないかな…言うなら「ウィナー」じゃないでしょうか…。「おぉ素晴らしいウィニングショット!」…う~む、やはり違和感あり。

もうひとつ違和感のあるテニス用語を発見。
ネットボール[net ball][テニス・バレーボールで]ボールがネットに引っかかること。また、ネットにさわって入ったボール。

…それを言うなら「コードボール」じゃないでしょうか…。(実際あちらではこうも言うのかもしれません)しかも、「さわって」て、なんか生々しい。痴漢じゃありませんので。

ちなみに、これは和製英語らしい。
ネットイン [テニス・卓球などで]ボールがネットに触れて、相手方のコートの中に入ること。

バレーボールを抜かしてますね。明らかに手抜きしている。

試合は白熱戦、なかなかゲームが決まりません。
ジュース[deuce] [卓球・バレーボール・テニスなどで]1セット(1ゲーム)の勝負が決まる直前に同点となって、あと続けて2点とらなければ勝ちとならなくなること。

ごっくん。

ジュース・アゲン[deuce again] ジュースを繰り返すこと。

ごっくんごっくん。


スポーツマンシップ [sportsmanship]フェアプレーをし、勝負にこだわらない、明るい健康な態度・精神。

なるほど。勝ち負けより大切なものがあるということですね。

試合で大切なのは、やはり「攻めの姿勢」です。
せめる【攻める】 [戦闘・試合・論争などで]圧倒的な勢いで相手方の陣営に迫ったり相手の無防備な所や弱点をねらったりして打ち負かそうとする。(積極的に攻める・じわじわと攻める)

ひどい…スポーツマンシップのかけらもないではないか。しかもじわじわと…どう考えても明るくはない。

しょうぶ【勝負】 (命や生活をかけて)勝ち負けを争うこと。また、その勝ち負け。(例)「勝負の世界のきびしさ」

そう言われると何も言いかえせない…たしかに命や生活かかってるとなあ。

じゃくにくきょうしょく【弱肉強食】 [弱い者が強い者に征服される意]弱者を滅ぼして強者が栄えること。

反撃にあわないように完全に滅ぼすことが必要なのですね。恐ろしいまでの勝利への執念。

しゅうねん【執念】 そうしようと思い込んで、その実現を片時も忘れない心。(例)「執念を燃やす・恐るべき執念」

恐ろしさはもう十分伝わってます。

しかし思い込みも度が過ぎるとこういうことになる。
【執念深い】 自分の欲望を達成しようという気持ちが異常に強く、陰湿な感じを与える様子

選手のみなさん気をつけましょう。


おっとそうこうしているうちについにマッチポイント!
マッチポイント[match point] [テニス・卓球・バドミントンなどの終盤戦で]もう一点取れば勝ちが最終的に決定する得点チャンス

さすがの新明解もマッチポイントとなると興奮するらしい。

そしてついに優勝!カップを手にしました。
しょうはい【賞杯】 優勝者などの栄誉を記念するために与えられる金属性の置物。多く、両手付きのジョッキを象る。カップ。

おお確かに。そういえばたいがい優勝カップって両サイドに持ち手がついてますもんね。さすが新明解、細部にまでチェックを怠らない。

しょうはい【勝敗】 勝つか負けるか。

そのまんまじゃないですか。

(例)「勝敗は時の運

あり?そんなアバウトなことでいいんですか?さっきと話が違う。

ちなみにこの引用はすべて「第四版」からのもので、第五版、第六版との違いもなかなか面白いみたいです。(過激すぎる表現で削除されているのもあるようですが)みなさんのお持ちの辞書にも意外にこういう楽しみが隠れているかもしれませんよ…うふふ…。

そういえば私はよくこの「ちなみに」を使うなあ。
ちなみに【《因みに】 少々本筋から離れた事柄を今まで述べた事柄に関連して、参考までに言い添える時に使う言葉。

以後気をつけます。
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