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薬物問題で大荒れのテニス界
2005年12月24日 (土) | 編集 |
今年のテニス界はいろんな出来事があったが、2006年にむけてまだ解決していない大きな宿題がある。ダブルス問題、スケジュール問題、そして、もう今年も1週間あまり、年の瀬も押し迫ってから、3つめの宿題をたたきつけられることとなった。今年7月にも問題になった、薬物問題である。

今年13位でシーズン終了したマリアノ・プエルタ、27歳。ノーシードからローランギャロス決勝という大きな晴れ舞台を経験した彼にとって今年はよいシーズンだったと言えただろう。9月までは。10月初旬、フランスのレキップ紙によって、プエルタ君がそのRG決勝戦後に尿から薬物が検出されたというショッキングな報道がされテニス界は一時騒然となった。

そしてそれから2ヵ月、みんながそのことを忘れかけていた12月も下旬になって、ITFから決断が下された。プエルタ君のRG決勝での尿検査から、エチレフリンというアドレナリン製剤が検出されたことを受けて、彼に8年の出場停止と、RG決勝以降の賞金とランキングポイントの剥奪という処分が下された。8年というのはテニス選手が受けた制裁としては史上最長である。

プエルタ君は2003年にも薬物検査陽性で9ヶ月の出場停止処分を受けている。喘息患者でもある彼はその治療のためクレンブテロールというステロイドを服用していたが、そのことを当局に手続きしておらず、治療のためのステロイドが違法とみなされてしまったのだ。そして今回も、やはり彼の不注意からくるものだった。

WADAの判断基準に沿ったやりかたであれば、2回薬物違反が発覚した場合はほぼ生涯にわたって選手生命を絶たれてもおかしくない。それが今回は8年という中途半端な数字になった。それがどういう理由でそうなったのか、そしてプエルタ君自身はこのことについてどう考えているのか、いろいろと記事があるので拾い読みしてみた。


プエルタ君サイドの主張

RG決勝戦の前日の夜、彼は寝ていてひどく喉が渇いたためそばに置いてあった一杯の水を飲んだ。しかしその水の中に入っていたのが、「エチレフリン」だった。低血圧に悩む彼の奥さんが治療として服用していたその薬を、プエルタ君本人が誤って服用してしまったというのである。

弁護士を通しての声明でも、とかくこの「間違って」を強調していたプエルタ君。実際、処分が生涯ではなく実質的にはほぼキャリアの終わりを意味するものではあるものの8年という期限付きであることを、この「故意ではない」ことが評価されたものだとしている。

「僕の立場はいつも、わざと、故意にやったのではないということだ。そして(処分の)決定もそれを反映したものとなった。エチレフリンは、僕の知らないうちにアクシデントで体の中に入ってしまったもので、妻が服用していたものだった。」

また、エチレフリンと似た構造を持ち、規制がやや緩いエフェドリンよりも彼の尿からのエチレフリンの検出濃度が低かったことや、身体能力を向上させるに必要な濃度を下回っていたことなども、処分が期限つきになった一因であろうという見方をしている。

そうはしながらも、当然やはりこのような処分は受け入れられないと、スポーツ裁判(?)に訴える構えもみせている。

ITF、WADAの声明

今年の10月から、薬物検査機構がATPからITFが独自にするように変わった。実際に処分を下したITFは、彼の、奥さんの薬を誤って服用した、というくだりは信頼性に乏しいとしながらも、エチレフリンが検出されたことについては「故意ではない」と認めている。つまり、検出されたのはごく微量であり運動能力を上げるために服用したのではなく間違って体内に入ったという判断を下した。それが、期限付きの出場停止となったのだろう。

そしてWADA(World Anti-Doping Agency)の代表であるDick Poundは、今回のことについてITFを高く評価し称賛しているそうである。「(薬物検査の責任が)選手の機構(ATPやWTA)などに属している場合、検査の機密性やずさんさなどがいつも問題となってきた。しかし、このような記録的な重い処分だ下されたことは、テニス界にとって大きな前進だ」。

「我々は、これからもITFと協力して彼らのスポーツがよりクリアなものになるよう努力していくつもりである」。


私は今回のこの処分は妥当なものだと思っている。「不注意」というのは言い訳にはならない。しかも、1回目ならまだしも、2回も、だからね。そりゃさすがに許してはくれんよ。
「わざとじゃない」ていうのが通用するんなら、じゃあわざとじゃなきやあ、間違って人を殺してもいいのかい?わざとじゃなきゃ、構造計算書を書き間違って耐震強度が低いマンションを作ってもいいっていうのかい?そりゃ違うだろ。しかも、他の人が飲んでいた薬を間違って服用した、だなんて、聞いてあきれる。決勝戦の夜なんてそんな大事なときになんでそんな紛らわしいものをそばに置いとくのだ?奥さんも奥さんだ。亭主が一番いい状態でプレーできるように最大限のサポートをしてあげるのが女房というものでしょうに。逆に足ひっぱってどうするのさ。

同じアルゼンチン選手のガストン君はこんなことを言っていた。「頭が痛くても、頭痛薬ひとつ飲むことができない」。みんなそれくらい気を使っているのだ。それが、間違えて飲んだなんて…薬物に対する意識が低すぎる。前回の喘息の薬のときもそうだけど、「間違えた」「忘れてた」ですまされる問題ではない。対戦相手にも失礼だ。そんな人はプロスポーツ選手の資格などない。

実際1年間のうちに2人、しかも同じ国の選手がこんなに重い処罰を受けるというのは尋常ではない。単なる偶然、ではすまされない。アルゼンチンテニス界はこのことをどう受け止めているのか。「不幸な出来事」じゃすまされない。これじゃあ、他のアルゼンチン選手まで色眼鏡で見られかねない。薬物に対する意識改革、教育、管理、見直すべきことは多々ある。わざとじゃなきゃ何をやってもいいなんて甘すぎる。プロであるのだから、そのような言い逃れは通用しない。

それから、ITFやWADAも、おめでたい集団だよな。10月にレキップ報道があってから約2ヶ月。薬物名まで露骨に公表されていたのに2ヶ月間も見て見ぬふり。その間にプエルタ君はデ杯の準決勝にも出場し、補欠とはいえ最終戦のマスターズカップにも出場したのだ。他の人が出場したくてもかなわない最終戦にね。そしてすべが終わったあとで、6月の検査で陽性だったから全部帳消しです、だと?2ヶ月も前に地元紙にスッパぬかれておきながら、「大きな前進だ」なんて平気で言うその無神経さ。笑っちゃうよまったく。その空白の2ヶ月の間、プエルタ君本人はもちろん、他の選手たちだってどんな気持ちでプレーしていたと思っているのか。誰のための、何のための検査なのか。

ローランギャロスの準決勝、フルセットでプエルタ君に敗れたニコちゃんは、どんな気持ちでこのニュースを聞いているだろうか。

そして、これだけで終わりかと思いきや、今度は女子で薬物問題が…あーなんだかとんでもないことになってきた。

カラタンチェワ問題

またレキップか…。12月20日にに、また今年のローランギャロスでの薬物検査陽性のスクープが。プエルタ君にHood、そしてこれで3人め。今度は女子。しかも15才のカラタンチェワ。3回戦ではビーナスを破り、4回戦で準々決勝でリホベツェワを破ったに破れた後の尿検査で、ステロイドのナンドロレンが陽性になったというものである。そして先週、カラタンチェワがITFの3人の審査委員と面会した、と報じている。

しかし同時になんと、カラタンチェワ自身は、そのステロイドの数値が高かったのは妊娠していたのが原因でその後流産したのだと主張していると同紙が伝えているのだ!なんだんだそりゃ…もうついていけん…。

カラタンチェワは、ITFと面会などしていないと否定し、記事にショックを受けているとしている。「フランス人は私が嫌いなのよ」と、記事がでたらめでありでっちあげであると主張。

これに対してITFはまただんまりを決め込んでいる。あくまでサンプルAとBがテストされて陽性が確定するまでは名前は公表しないという理由で。レキップの記事に対して肯定も否定もしないということである。プエルタ君のときと一緒だな。てことはきっと本当なのだろう。

ただし妊娠、流産の話は、カラタンチェワが墓穴を掘った可能性が高い。レキップ紙は「妊娠反応は陰性」とする検査機関のコメントを報道している。実際カラタンチェワが妊娠していた、あるいは流産したという証拠はどこにもない。検査陽性を正当化するための作り話という可能性は極めて高い。
たしかに妊娠初期はナンドロレンの尿中濃度は通常よりもかなり高くなるので、本当に妊娠していたならば自然に上昇してもおかしくない。しかし本当に妊娠したならばナンドロレン以外にもhCGなど他にも高くなる物質がある。そんなこと調べればすぐばれるのにね。

これもあと2ヶ月くらい音沙汰なしで、忘れたころに「検査陽性」で何か処分が下されることになるんだろうね。その間には全豪オープンも控えている。疑惑を抱えたままカラタンチェワが全豪をプレーするのを他の選手や人々はどう見るのだろうか。彼女はその好奇の目に耐えられるだろうか。

デ杯への影響

このプエルタ報道に黙っていられなかったのがオーストラリアテニス協会(TA)。今年デ杯でオーストラリアはホームでアルゼンチンに破れました。そのときダブルスを戦ったのが、他でもないプエルタ君だった。貴重なダブルスで星を落としたオーストラリアは、ローランギャロスの決勝以降に行われた試合なのだから結果は覆らないのかとITFに質問した。

しかし、あっさり。「選手が薬物問題にひっかかった際に結果を変えることができるのは決勝だけ」だって。あらら~オーストラリア残念。までも、たとえダブルスがそれで結果が覆っても3-2でアルゼンチンの勝ちなんだけどね…。

そういえば、決勝にすすんだベックのドーピングがどうとかいう話がありましたね…あれはどうなったのかな…ま結局ベックは決勝プレーしなかったので影響はないのだけども。そういうことをうやむやで終わらせないで欲しいものだ。じゃなきゃこの問題はまた出てくるよ。


関連記事
MARIANO PUERTA STATEMENT(sportinglife.com)
PUERTA BANNED FOR EIGHT YEARS(sportinglife.com)
Doping-WADA president acclaims eight-year ban on Puerta(Reuters.co.uk)
Doping: Teenage tennis ace accused(CNN)
Sesil Karatantcheva: I am Innocent(novinite.com)
Results to stand in Davis Cup ties(The Australian)
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コメント
この記事へのコメント
真相はいずこ…
>わかこさん

まあ私の訳がどこまで合っているのかはなはだ不安ではありますが、だいたいの流れはあんな感じだと思います。
カラタンチェワの話はどこまでが真実でどこまでが嘘か分からないのでなんとも言えませんが、だいたいガキのくせにてめぇが妊娠だの流産だの口にするなんぞ百年早いわ!とK-1ダイナマイトばりのとび蹴り食らわせたい感じですね。もし本当に作り話だとしたら、現実に流産や不妊で苦しむ女性に対して大変失礼な行為だと思います。
2005/12/26(月) 02:07:16 | URL | さっち #-[ 編集]
今回の話はそういう事だったのですね。
「薬物反応が出た」という事しか知らなかったので、さっちさんの記事でとても良く分かりました。

しかし、もうどこまでが本当でどこまでが嘘なのか分からないですね。
結局嘘をついた所で決定が覆る事はまずないんだから、せめて潔く認めてしまった方がいいのでは?と思ってしまいます。

カラタンチェバの妊娠云々の話は彼女の作り話なのでは?という印象が強いですが、もし嘘なのだとしたら薬物使用を隠すというそんな事の為に「妊娠した」「流産した」という話を使って欲しくないですね。
2005/12/26(月) 00:42:05 | URL | わかこ #-[ 編集]
>サントライズさん

そういえば大リーグでも以前ドーピングが問題になりましたね。あのときは、開き直って公然と薬物使用を正当化している選手もいて見ていてびっくりしました。みんなやってるからってそりゃないっしょ、ていうか。厳しい結果を求められるだけについそういうものに手を出したくなってしまうのでしょうか。でも他人はだませても自分自身は決してだませないんですけどね。
2005/12/25(日) 08:45:09 | URL | さっち #-[ 編集]
今回の件に関する詳しい記事ありがとうございます。

誤って飲用。。。確かにあきれますね。しかも2回目ですからね。

テニスだけでなく他のスポーツでもドーピングは大きな問題となっていますね。
テニスの処分が一番厳しいのではないでしょうかね。大リーグは確か数試合出れないだけの処分だったような。。まあ大リーグは使ってる人が沢山いるっていうことでそういう処分になっているのだと思いますけど。。
2005/12/24(土) 15:00:29 | URL | サントライズ #-[ 編集]
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