2006年02月16日 (木) | 編集 |
Open 13(マルセイユ)
今日のタイトルを見て、カンの鋭い方は誰のことを言っているのかすぐに分かったかもしれませんね。ではその今日の主役からまずは。
Fabrice Santoro(FRA) 6-4 7-6(3) ④Thomas Johansson(SWE)
今年になっていいことと悪いことがいっぺんにどっと襲ってきている感じの師匠サントロ。昨日はまた師匠にとってすばらしい一日になりました。シード選手のトーマスを初戦でストレートで破りました。トーマスも好きな私としては多少複雑な気もしますが。これでトーマスに対して2連勝だそうです。トーマスは、先週のアルゼンチンでのデ杯がとてもきつかったということをサントロのブログの中で語っている。それがちょっと響いてしまったのかな。真夏のアルゼンチンから真冬のフランスだもんね…時差もあるでしょうし。
今週のブログ
なんといっても、サントロは今週のブロガーですから。これはちょっと注目だなあ。そういうわけでここからはちょっとそのブログネタを中心に語っていくこととする。前回のブロガーのじゃこ君が途中で負けてしまったとき、ブログはどうなるのかと思っていましたが、やっぱり負けたらそこでブログは終わりになるのね…あたりまえか…。しかしヨーロッパの大会の選手が続けてブロガーになってますね。来週あたりは南米とかの大会に出てる選手にやってもらいたいなあ。
400勝
サントロはこの試合で、なんとキャリア400勝を達成しました~!おめでとう!今年はGS初のベスト8にこれと、いいことが続きますね。(まその間に悪いこともあったわけだが…)最初に勝った相手は誰?と聞かれていたみたいだけど、さすがに覚えてない、と…でも「その人はきっともう相当年とってるだろうね」。
この400勝の間に、テニスは大きく変わった、とサントロはしみじみと語っています。みんながすごくハードヒットするようになり、スライスを打つ選手はとても少なくなった、と…そういう時代だからこそサントロみたいな選手が貴重なんだよね。どの勝利が一番かという質問にはなかなか答えづらそうだったけど、対戦しておもしろかった選手としてアラジの名前があがっていました。アラジも魔術師みたいにラケットくるくるまわすもんなあ。あれをまた見たいなあ…。
超地元
フランスでの大会ということで地元だけど、特にサントロはこのマルセイユから車で一時間足らずのところで育ったらしい。そして両親や親戚もみんなすぐ近くに住んでいてこの大会は毎日応援にきてくれている。それは選手にとってとても心強いものだよね。試合の最中もサントロはいつもファミリーボックスのほうを見てエネルギーをもらっていたそうな。
歯医者さんへレッツゴー
サントロのブログはこういう書き出しで始まっている。「ATPツアーに出ている最中にいきつけの歯医者へ行くことはめったにできないことだけども、僕は今日そうする予定なんだ」。それだけ地元中の地元、ということなんだね。今はジュネーブに居を構えているというサントロ、そこもマルセイユから車で4時間あればいけるらしいけども、それでもやはりなじみの歯医者さんに行くにはちと遠い。それならば今一番近くにいるこの時期を逃す手はないよね(笑)。歯医者って、やっぱ慣れてるとこがいいもんね。それは私も気持ちがよくわかる。
そして実際月曜日に歯医者さんへ行って、特に何も問題なかったらしい。でも試合前に抜歯とかはさすがにできないだろうしね(笑)。やはりテニス選手も歯は大切です。足や手を怪我してプレーできない、ていうのはふつうにありだけど、歯が痛くてプレーできない、ていうのはちょっとかっこ悪いもんね…。「歯くらいちゃんとしとけ!」て突っ込みそう。
他の選手とのふれあい
このブログ毎週みてておもしろいのは、よく他の選手と練習したり話をしたり、ていうところ。やっぱテニスは一人じゃできないしね。いつもいつもヒッティングパートナーを同行させるっていうわけにもいかんだろうし、一人でサーブの練習ばっかりする、ていうのも寒いしね。サントロは火曜日にはナダル君と一緒に練習したそうです。もちろんこないだのエキシビジョンのことも書いてました。やはり現地ではナダル君は復帰戦ということもあり一番の注目になっているようで、サントロも気になるらしい。ナダル君は復帰できるのがとてもわくわくしているし同時にとても緊張する、とサントロに語っていたようだ。でも、サントロは、「僕には彼は100%のように見える」と書いてくれてたのがうれしい。ほんとにい?それ信じていいのか?んで、「キャリアが終わるまでには一度公式戦で対戦したい」と結んでいる。ぜひぜひ。今週そうなってくれたらうれしいんだけどなあ。
そして昨日の試合前にはルビチッチと1時間半ばかり練習したそうです。それから、対戦したトーマスとも、試合でコートに出ていくほんの5分前までしゃべってたそうな。トーマスとは結構仲がいいらしい。
でもさすがに他のフランス選手のことはまだ書いてないね。やっぱまだほとぼりが冷めてないし気まずいのかなあ…。
Arnaud Clement(FRA) 3-6 6-4 6-0 ⑤Richard Gasquet(FRA)
⑧Sebastien Grosjean(FRA) 2-6 7-5 6-3 Gael Monfils(FRA)
Paul-Henri Mathieu(FRA) 5-7 6-3 6-4 Jerome Haehnel(FRA)
んではその他のフランス選手をまとめて。地元だしどうしても数が多いからこゆふうにいきなり同国対決になる。そしていずれも第1セットを失ってからの逆転勝ち。ガスケ君は、やはり先週のデ杯が影響してしまったようだ。厳しいアウェーで厳しいドイツとの対戦、勝つために身も心も消耗しきってしまっていたようです。最後は力がでなかった、と。クレメンは、ダブルスだからシングルスよりは消耗も少なかったかな。そして、「チームで共にたたかった仲間とこうして対戦するのはタフだね」。若いガスケ君らしいコメントです。そこらへんは、グロージャンやクレメンのほうが気持ちの切り替えはまだまだ上というところかな。
マシュー君は、飛行機ぎらいのアーネルにこちらも苦戦しました。昨日モンフィス君と組んでダブルスをやったのが体力的に響いてしまったようです。そして、デ杯も出場はなかったもののサブとして控えていなければならなかった。それだけでも十分しんどい。今日は足が重かった、そうです。でも、マシュー君は今週ランキングが35位と、自己最高記録を更新しました。
SAP Open(サンノゼ)
①Andy Roddick(USA) 6-3 6-4 Guillermo Garcia Lopez(ESP)
デ杯での体調不良が大変心配されたアンディですが、無事にこのサンノゼに登場してきました。ここは2連覇中だし、相性もよさそうだから、ここで調子を取り戻してほしいと思います。昨日の初戦、出来としては「平凡」だったそうですが、要所要所をきちんと締めてあまり危ない場面もなくストレートで勝ち抜きました。初戦をこうやってスムーズに勝ち進むのはとてもいいことだと思います。
スペインの課題
昨日のアンディの相手は、大勢の他のスペイン人がマルセイユや南米に出ている中で孤軍奮闘アメリカでがんばっているG-ロペス君。なかなか健闘してるよね、2週間前はデルレービーチでアガシにも勝ってるし。
スペインは、先週のデ杯で惨敗し、またも大きな宿題をつきつけられました。思えば、去年のスロバキア戦もおんなじだった。この一年で、あまり進歩していない、という厳しい見方もできる。しかも負けた腹いせにミンスクのサーフェスにいちゃもんつけてるとこまで去年と変わってない。「ブラチスラバより速かった」「あんなコートは将来使えなくなる」…往生際悪いよ(笑)。何を言っても、君らが負けたことには変わりないんだから。
んでナダル君までこう言っている。「スペインのために言ってるんじゃなくて、テニスのために」だそうですが。「ITFはルールを変えるべきだ。グラスとハードとクレーだけをデ杯で使えるようにするべきだよ。他のは速すぎる。それは、テニスじゃない」。…かわいいなあ。他の人がこんなこといったら、「なにふざけたこと言ってんだこいつ」と吐き捨てるところであるが…ナダル君が言うと許せちゃう♪一生懸命チームをかばっている君は本当にかわいらしくていじらしい…。しかし。うーんそれでもやはり私はその考えには反対だな。
そりゃー相手を倒すために自国に有利で相手に不利なサーフェスを選ぶのは当たり前。そこからすでに戦いは始まってるのさ。クロアチア戦でオーストリアや去年のアメリカがミスをしたように、コートサーフェスを選ぶのはホームチームにとってとっても大切なことなのさ。ベラルーシは1回戦勝つために真に正しい選択をしたのであり、その意味でも勝利に十分値する。
三つ子の魂百まで
監督のサンチェスによれば、スペイン選手は基本的に打ち方がインドアやカーペット向きではないそうだ。「スペイン選手は、体全体を使ってボールを思いきり叩く。しかしインドアに慣れている選手は、そういう打ち方をしない。手首を使ってボールを弾き飛ばす、みたいな感じだ」。それはインドアに適応させるために自然に体が覚えた打ち方なのでしょう。「だから最初から僕らにはハンディキャップがあるんだ」。
子供のころに育った環境は大人になって何年たってもずっと強い影響力を持ち続ける。スペインはもちろんクレーコートがたくさんあるが、逆に、インドアの速いサーフェスをもつ施設は少ない。そして、選手自身も、ランキングポイントを稼ぎやすいクレーコートのほうに出たがり、速いサーフェスがますます遠くなる。今回のデ杯も、あのサーフェスに慣れるに十分な準備期間がとれなかった。でも「一年に一回の試合のために、1か月前から準備しろとは言えないしね」。ベルちんのコーチが言います。
地道な努力
そんな中、クレー以外のサーフェスでこつこつと腕を磨いているスペイン選手もいる。ロペス君やベルちんは今回このマルセイユに出ているし、ナダル君も、クレースペシャリストにはなりたくないという強い意気込みでハードも、そしてグラスへの意欲も強い。そして、彼らに比べると地味だけどもこつこつがんばっているのが、G-ロペス君じゃないかと私はひそかに思っている。去年はグラスでもなかなかがんばっていたという印象がおぼろげながらあるんだけども。そしてこの北米シリーズも。アガシに勝ちましたね!なかなか上までいけないからあまり注目されないけど、結構がんばってると思うけどなあー。こういう選手の存在はとても貴重だと思う。スター選手が多いスペインだからこそ、特に地元メディアはこういう地味な人にスポットを当ててほしいんだけどな。ナダル君もいいけどさ。
アメリカのサーフェス選び
そして今度は流れよくアメリカの話。4月の2回戦、早くも1回戦が始まる前から5会場の間で誘致合戦があってるようです。今回のサーフェス選びの鍵となるのは、「グラス」。アンディが、グラスでやりたいと言っているのだ。「僕の発言がどれだけ影響力があるのかなあ」ていうようなことを言っている(笑)。…これは主張してもしても言うことを聞いてくれないオーストラリアテニス協会に嘆くレイトンを意識しているのかしらん…。
対戦相手がチリということもあるんでしょうが、このところデ杯でやや精彩を欠いているアンディとしては、一番得意なグラスで思いきりやりたい、という気持ちは強いでしょうね。ハードはみんな結構やれるけど、グラスはある意味クレーよりもスペシャリスト性が高い。アンディはその最たるところにいるのだから。
んで5つの候補地のうち、グラスの施設があるのが、Scottsdale, Thousand Oaks、そしてMission Hills。カリフォルニアのこのMission Hillが今のところ結構有力、という記事がある。USTAの会長がそう言っているらしいので、こりゃ間違いないかも。
ホームチームにとって、サーフェス選びは本当に大切であると同時に大きなプレッシャーでもある。うまくいけばベラルーシのように大成功するが、オーストリアみたいに失敗することもある。もちろんサーフェスだけで勝負が決まるわけじゃないけど。サーフェスをひとつ誤ると、大勢の国民の目の前で相手に白星を献上することになる。それは選手にとってはたえ難い屈辱でしょう。
アメリカVSチリの開催地は、今週中には決まるそうです。
Yeu-Tzuoo Wang(TPE) 6-3 7-5 ⑤James Blake(USA)
あれっ。負けてる…う~む。「格下の相手にも安定して勝てるようになった」てこないだパトリック・マッケンローさんにほめられたばっかりなのに。どうやらミスがめちゃくちゃ多かったみたいですね。「できるだけ小さい思い出にしたい」って(笑)。まあそういうこともあるか。今度ナダル君と対戦するときもこういう感じでいってもらいたいもんなんだけど。しかし台湾のWangさんがんばりましたね。同じアジア人にできるんだから、日本人にもこういうことぜひやってほしいです。
あ、そうだ!さっきサントロのところで歯の話をしたけども、そういやジェームス君のコーチだか友人だかのベイカーを金歯にするっていう話があったなあ。あれどうなったのかなあ?あれからもうずいぶん日にちが経ってるからもう先延ばしは許されませんよ。金歯早くみせてえ~。んでNellyの「Grillz」を歌ってほしいなあ。
あとマッケンローのことも書きたかったけど、もう十分長くてこれ以上書くとパンクしそうなので、この話は明日以降に…。
COPA TELMEX(ブエノスアイレス)
Ruben Ramirez Hidalgo(ESP) 7-5 6-2 ② Guillermo Coria(ARG)
げっっ。ままま負けている…がああん。コリア…ううう…せっかく得意のクレーに戻ってきたのに…しくしく…。ナルが直前で欠場してコリアが実質第1シードだったのに…。ラッキールーザーで入ってきたこの人(読めない…)に負けてしまうとは。この人はなかなか調子よさそうです。チリでもガストン君に勝って準決勝まで行ってますね。ちょっと去年のプエルタ君状態?
結構相手にも隙があったようなのですが、コリアがそのチャンスを生かせませんでした。「彼のサーブの不調で優位に立てなかったのはしくじってしまった」。でもやはり相手はファインプレーだった、と最後はたたえています。あ~あ…。
⑤Carlos Moya(ESP) 4-6 6-3 7-6(4) Nicolas Massu(CHI)
これは昨日の大一番でした。モヤちんは1995年、ニコちゃん1号は2002年、ともに優勝経験のある2人の対決がこんな早いラウンドであるなんて。
第1、2セット互いにとりあって、勝負のファイナルセットもがっぷり4つでついにファイナルタイブレ。そして最初のポイントをとったモヤちんがなんとか粘るニコちゃんを振り切って、この大会5回目のQF進出を決めました。「ミスターインクレディブル!」…あ、ミスターはいらんか。まさにインクレディブル、という感じですモヤちん。「タイブレークが運良く僕の流れになってくれた」。いやいや実力だす。
ニコちゃん残念だったけど、結構調子よさそうですね。チリでは同胞のゴンちゃんに勝っていたし。
関連記事
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Ljubicic Takes Down Srichaphan in Three Sets(ATP)
Roddick `average,' but he passes(Mercury News)
Nadal's sole searching the key to his return(The Times)
Cup hopes perish on fast Minsk court(El Pais)
Spanish abhor the fast lane(El Pais)
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Mission Hills in running to host Davis Cup match(The Desert Sun)
Second-seeded Coria falls in Copa Telmex(AP)
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今年になっていいことと悪いことがいっぺんにどっと襲ってきている感じの師匠サントロ。昨日はまた師匠にとってすばらしい一日になりました。シード選手のトーマスを初戦でストレートで破りました。トーマスも好きな私としては多少複雑な気もしますが。これでトーマスに対して2連勝だそうです。トーマスは、先週のアルゼンチンでのデ杯がとてもきつかったということをサントロのブログの中で語っている。それがちょっと響いてしまったのかな。真夏のアルゼンチンから真冬のフランスだもんね…時差もあるでしょうし。
今週のブログ
なんといっても、サントロは今週のブロガーですから。これはちょっと注目だなあ。そういうわけでここからはちょっとそのブログネタを中心に語っていくこととする。前回のブロガーのじゃこ君が途中で負けてしまったとき、ブログはどうなるのかと思っていましたが、やっぱり負けたらそこでブログは終わりになるのね…あたりまえか…。しかしヨーロッパの大会の選手が続けてブロガーになってますね。来週あたりは南米とかの大会に出てる選手にやってもらいたいなあ。
400勝
サントロはこの試合で、なんとキャリア400勝を達成しました~!おめでとう!今年はGS初のベスト8にこれと、いいことが続きますね。(まその間に悪いこともあったわけだが…)最初に勝った相手は誰?と聞かれていたみたいだけど、さすがに覚えてない、と…でも「その人はきっともう相当年とってるだろうね」。
この400勝の間に、テニスは大きく変わった、とサントロはしみじみと語っています。みんながすごくハードヒットするようになり、スライスを打つ選手はとても少なくなった、と…そういう時代だからこそサントロみたいな選手が貴重なんだよね。どの勝利が一番かという質問にはなかなか答えづらそうだったけど、対戦しておもしろかった選手としてアラジの名前があがっていました。アラジも魔術師みたいにラケットくるくるまわすもんなあ。あれをまた見たいなあ…。
超地元
フランスでの大会ということで地元だけど、特にサントロはこのマルセイユから車で一時間足らずのところで育ったらしい。そして両親や親戚もみんなすぐ近くに住んでいてこの大会は毎日応援にきてくれている。それは選手にとってとても心強いものだよね。試合の最中もサントロはいつもファミリーボックスのほうを見てエネルギーをもらっていたそうな。
歯医者さんへレッツゴー
サントロのブログはこういう書き出しで始まっている。「ATPツアーに出ている最中にいきつけの歯医者へ行くことはめったにできないことだけども、僕は今日そうする予定なんだ」。それだけ地元中の地元、ということなんだね。今はジュネーブに居を構えているというサントロ、そこもマルセイユから車で4時間あればいけるらしいけども、それでもやはりなじみの歯医者さんに行くにはちと遠い。それならば今一番近くにいるこの時期を逃す手はないよね(笑)。歯医者って、やっぱ慣れてるとこがいいもんね。それは私も気持ちがよくわかる。
そして実際月曜日に歯医者さんへ行って、特に何も問題なかったらしい。でも試合前に抜歯とかはさすがにできないだろうしね(笑)。やはりテニス選手も歯は大切です。足や手を怪我してプレーできない、ていうのはふつうにありだけど、歯が痛くてプレーできない、ていうのはちょっとかっこ悪いもんね…。「歯くらいちゃんとしとけ!」て突っ込みそう。
他の選手とのふれあい
このブログ毎週みてておもしろいのは、よく他の選手と練習したり話をしたり、ていうところ。やっぱテニスは一人じゃできないしね。いつもいつもヒッティングパートナーを同行させるっていうわけにもいかんだろうし、一人でサーブの練習ばっかりする、ていうのも寒いしね。サントロは火曜日にはナダル君と一緒に練習したそうです。もちろんこないだのエキシビジョンのことも書いてました。やはり現地ではナダル君は復帰戦ということもあり一番の注目になっているようで、サントロも気になるらしい。ナダル君は復帰できるのがとてもわくわくしているし同時にとても緊張する、とサントロに語っていたようだ。でも、サントロは、「僕には彼は100%のように見える」と書いてくれてたのがうれしい。ほんとにい?それ信じていいのか?んで、「キャリアが終わるまでには一度公式戦で対戦したい」と結んでいる。ぜひぜひ。今週そうなってくれたらうれしいんだけどなあ。
そして昨日の試合前にはルビチッチと1時間半ばかり練習したそうです。それから、対戦したトーマスとも、試合でコートに出ていくほんの5分前までしゃべってたそうな。トーマスとは結構仲がいいらしい。
でもさすがに他のフランス選手のことはまだ書いてないね。やっぱまだほとぼりが冷めてないし気まずいのかなあ…。
Arnaud Clement(FRA) 3-6 6-4 6-0 ⑤Richard Gasquet(FRA)
⑧Sebastien Grosjean(FRA) 2-6 7-5 6-3 Gael Monfils(FRA)
Paul-Henri Mathieu(FRA) 5-7 6-3 6-4 Jerome Haehnel(FRA)
んではその他のフランス選手をまとめて。地元だしどうしても数が多いからこゆふうにいきなり同国対決になる。そしていずれも第1セットを失ってからの逆転勝ち。ガスケ君は、やはり先週のデ杯が影響してしまったようだ。厳しいアウェーで厳しいドイツとの対戦、勝つために身も心も消耗しきってしまっていたようです。最後は力がでなかった、と。クレメンは、ダブルスだからシングルスよりは消耗も少なかったかな。そして、「チームで共にたたかった仲間とこうして対戦するのはタフだね」。若いガスケ君らしいコメントです。そこらへんは、グロージャンやクレメンのほうが気持ちの切り替えはまだまだ上というところかな。
マシュー君は、飛行機ぎらいのアーネルにこちらも苦戦しました。昨日モンフィス君と組んでダブルスをやったのが体力的に響いてしまったようです。そして、デ杯も出場はなかったもののサブとして控えていなければならなかった。それだけでも十分しんどい。今日は足が重かった、そうです。でも、マシュー君は今週ランキングが35位と、自己最高記録を更新しました。
SAP Open(サンノゼ)
①Andy Roddick(USA) 6-3 6-4 Guillermo Garcia Lopez(ESP)
デ杯での体調不良が大変心配されたアンディですが、無事にこのサンノゼに登場してきました。ここは2連覇中だし、相性もよさそうだから、ここで調子を取り戻してほしいと思います。昨日の初戦、出来としては「平凡」だったそうですが、要所要所をきちんと締めてあまり危ない場面もなくストレートで勝ち抜きました。初戦をこうやってスムーズに勝ち進むのはとてもいいことだと思います。
スペインの課題
昨日のアンディの相手は、大勢の他のスペイン人がマルセイユや南米に出ている中で孤軍奮闘アメリカでがんばっているG-ロペス君。なかなか健闘してるよね、2週間前はデルレービーチでアガシにも勝ってるし。
スペインは、先週のデ杯で惨敗し、またも大きな宿題をつきつけられました。思えば、去年のスロバキア戦もおんなじだった。この一年で、あまり進歩していない、という厳しい見方もできる。しかも負けた腹いせにミンスクのサーフェスにいちゃもんつけてるとこまで去年と変わってない。「ブラチスラバより速かった」「あんなコートは将来使えなくなる」…往生際悪いよ(笑)。何を言っても、君らが負けたことには変わりないんだから。
んでナダル君までこう言っている。「スペインのために言ってるんじゃなくて、テニスのために」だそうですが。「ITFはルールを変えるべきだ。グラスとハードとクレーだけをデ杯で使えるようにするべきだよ。他のは速すぎる。それは、テニスじゃない」。…かわいいなあ。他の人がこんなこといったら、「なにふざけたこと言ってんだこいつ」と吐き捨てるところであるが…ナダル君が言うと許せちゃう♪一生懸命チームをかばっている君は本当にかわいらしくていじらしい…。しかし。うーんそれでもやはり私はその考えには反対だな。
そりゃー相手を倒すために自国に有利で相手に不利なサーフェスを選ぶのは当たり前。そこからすでに戦いは始まってるのさ。クロアチア戦でオーストリアや去年のアメリカがミスをしたように、コートサーフェスを選ぶのはホームチームにとってとっても大切なことなのさ。ベラルーシは1回戦勝つために真に正しい選択をしたのであり、その意味でも勝利に十分値する。
三つ子の魂百まで
監督のサンチェスによれば、スペイン選手は基本的に打ち方がインドアやカーペット向きではないそうだ。「スペイン選手は、体全体を使ってボールを思いきり叩く。しかしインドアに慣れている選手は、そういう打ち方をしない。手首を使ってボールを弾き飛ばす、みたいな感じだ」。それはインドアに適応させるために自然に体が覚えた打ち方なのでしょう。「だから最初から僕らにはハンディキャップがあるんだ」。
子供のころに育った環境は大人になって何年たってもずっと強い影響力を持ち続ける。スペインはもちろんクレーコートがたくさんあるが、逆に、インドアの速いサーフェスをもつ施設は少ない。そして、選手自身も、ランキングポイントを稼ぎやすいクレーコートのほうに出たがり、速いサーフェスがますます遠くなる。今回のデ杯も、あのサーフェスに慣れるに十分な準備期間がとれなかった。でも「一年に一回の試合のために、1か月前から準備しろとは言えないしね」。ベルちんのコーチが言います。
地道な努力
そんな中、クレー以外のサーフェスでこつこつと腕を磨いているスペイン選手もいる。ロペス君やベルちんは今回このマルセイユに出ているし、ナダル君も、クレースペシャリストにはなりたくないという強い意気込みでハードも、そしてグラスへの意欲も強い。そして、彼らに比べると地味だけどもこつこつがんばっているのが、G-ロペス君じゃないかと私はひそかに思っている。去年はグラスでもなかなかがんばっていたという印象がおぼろげながらあるんだけども。そしてこの北米シリーズも。アガシに勝ちましたね!なかなか上までいけないからあまり注目されないけど、結構がんばってると思うけどなあー。こういう選手の存在はとても貴重だと思う。スター選手が多いスペインだからこそ、特に地元メディアはこういう地味な人にスポットを当ててほしいんだけどな。ナダル君もいいけどさ。
アメリカのサーフェス選び
そして今度は流れよくアメリカの話。4月の2回戦、早くも1回戦が始まる前から5会場の間で誘致合戦があってるようです。今回のサーフェス選びの鍵となるのは、「グラス」。アンディが、グラスでやりたいと言っているのだ。「僕の発言がどれだけ影響力があるのかなあ」ていうようなことを言っている(笑)。…これは主張してもしても言うことを聞いてくれないオーストラリアテニス協会に嘆くレイトンを意識しているのかしらん…。
対戦相手がチリということもあるんでしょうが、このところデ杯でやや精彩を欠いているアンディとしては、一番得意なグラスで思いきりやりたい、という気持ちは強いでしょうね。ハードはみんな結構やれるけど、グラスはある意味クレーよりもスペシャリスト性が高い。アンディはその最たるところにいるのだから。
んで5つの候補地のうち、グラスの施設があるのが、Scottsdale, Thousand Oaks、そしてMission Hills。カリフォルニアのこのMission Hillが今のところ結構有力、という記事がある。USTAの会長がそう言っているらしいので、こりゃ間違いないかも。
ホームチームにとって、サーフェス選びは本当に大切であると同時に大きなプレッシャーでもある。うまくいけばベラルーシのように大成功するが、オーストリアみたいに失敗することもある。もちろんサーフェスだけで勝負が決まるわけじゃないけど。サーフェスをひとつ誤ると、大勢の国民の目の前で相手に白星を献上することになる。それは選手にとってはたえ難い屈辱でしょう。
アメリカVSチリの開催地は、今週中には決まるそうです。
Yeu-Tzuoo Wang(TPE) 6-3 7-5 ⑤James Blake(USA)
あれっ。負けてる…う~む。「格下の相手にも安定して勝てるようになった」てこないだパトリック・マッケンローさんにほめられたばっかりなのに。どうやらミスがめちゃくちゃ多かったみたいですね。「できるだけ小さい思い出にしたい」って(笑)。まあそういうこともあるか。今度ナダル君と対戦するときもこういう感じでいってもらいたいもんなんだけど。しかし台湾のWangさんがんばりましたね。同じアジア人にできるんだから、日本人にもこういうことぜひやってほしいです。
あ、そうだ!さっきサントロのところで歯の話をしたけども、そういやジェームス君のコーチだか友人だかのベイカーを金歯にするっていう話があったなあ。あれどうなったのかなあ?あれからもうずいぶん日にちが経ってるからもう先延ばしは許されませんよ。金歯早くみせてえ~。んでNellyの「Grillz」を歌ってほしいなあ。
あとマッケンローのことも書きたかったけど、もう十分長くてこれ以上書くとパンクしそうなので、この話は明日以降に…。
COPA TELMEX(ブエノスアイレス)
Ruben Ramirez Hidalgo(ESP) 7-5 6-2 ② Guillermo Coria(ARG)
げっっ。ままま負けている…がああん。コリア…ううう…せっかく得意のクレーに戻ってきたのに…しくしく…。ナルが直前で欠場してコリアが実質第1シードだったのに…。ラッキールーザーで入ってきたこの人(読めない…)に負けてしまうとは。この人はなかなか調子よさそうです。チリでもガストン君に勝って準決勝まで行ってますね。ちょっと去年のプエルタ君状態?
結構相手にも隙があったようなのですが、コリアがそのチャンスを生かせませんでした。「彼のサーブの不調で優位に立てなかったのはしくじってしまった」。でもやはり相手はファインプレーだった、と最後はたたえています。あ~あ…。
⑤Carlos Moya(ESP) 4-6 6-3 7-6(4) Nicolas Massu(CHI)
これは昨日の大一番でした。モヤちんは1995年、ニコちゃん1号は2002年、ともに優勝経験のある2人の対決がこんな早いラウンドであるなんて。
第1、2セット互いにとりあって、勝負のファイナルセットもがっぷり4つでついにファイナルタイブレ。そして最初のポイントをとったモヤちんがなんとか粘るニコちゃんを振り切って、この大会5回目のQF進出を決めました。「ミスターインクレディブル!」…あ、ミスターはいらんか。まさにインクレディブル、という感じですモヤちん。「タイブレークが運良く僕の流れになってくれた」。いやいや実力だす。
ニコちゃん残念だったけど、結構調子よさそうですね。チリでは同胞のゴンちゃんに勝っていたし。
関連記事
Player's Blog, F.Santoro
Ljubicic Takes Down Srichaphan in Three Sets(ATP)
Roddick `average,' but he passes(Mercury News)
Nadal's sole searching the key to his return(The Times)
Cup hopes perish on fast Minsk court(El Pais)
Spanish abhor the fast lane(El Pais)
Davis Cup might return to Winston-Salem(Winston Salem Journal)
Mission Hills in running to host Davis Cup match(The Desert Sun)
Second-seeded Coria falls in Copa Telmex(AP)
Moya Triumphs in Battle of Former Champions(ATP)
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