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なにかと話題のTennis Channel Open
2006年03月01日 (水) | 編集 |
「今週行われる3つの大会の中で、どれが一番興味がありますか?」

このページを訪れた人にこういう質問をしたとしたら、10人のうち8人、いや9人かな、は、「ドバイ」と答えるだろう。しかし、天下のラスベガスに21年ぶりに戻ってきたこのATPトーナメントも、ドバイとは違った意味で注目すべきところがある。

去年はスコッツデールで開催されたこの大会、今年からラスベガスで開催されることになった。トーナメントディレクターでありテニスチャンネルの創始者でもあるSteve Bellamyは、んもうやる気まんまんで鼻息荒くこう語る。

「他のトーナメントと同じことをするつもりはない」。

とにかく他のトーナメントでは経験できないようなめくるめくパラダイスを提供し、かつテニスも楽しんでもらおうというのである。

そのパラダイスの中身とは。

ラケット競技のテニスが好きなら、似たようなラケット競技もウケるかも、という考えが正しいのかどうかはわからないが、大会期間中には、卓球やスカッシュの大規模なトーナメントも同時開催されるらしい。そして、アイスホッケーのトップ選手を招いてゲームが開催されたり、モトクロスのエキシビジョンもあるそうだ。

テニスだけでも、ジュニアや大学生の大会があり、そのほかサーブの早さを競うコンテスト(これは他の大会でもときどきみますね)、さらにラケットのガット早張り競争、なんてのもあるらしい。

スポーツだけではなく、ラスベガスならではの、シルクドソレイユやシーレンズ・オブTI、などのエンターテイメントはもちろん存分に楽しむことができる。音楽や芸術を楽しむ場所や、診療所なんかもある。


そして、このラスベガス大会の目玉のひとつが、「shougun21」。これは性別を問わず参加できるテニストーナメント。つまり男女関係なく開催される。そして、優勝なり上位に行った選手は、なんとATPおよび同時開催される女子の大会の予選に出場する権利を得るというものなのである。そしてサーブはオーバーヘッドなしで21ポイント先取。ちょうど卓球みたいな感じかな。

まだある。来年の大会では、いわゆるテニス版「American Idol」をやりたいと考えているそうだ。つまり、アマチュアプレーヤーを対象にトーナメントをやって、勝ち抜いた者に大会への出場権を与える、というもの。

とにかく試合以外の娯楽が充実している。大会側は、これを「Tennispalooza」と称している。

「この世界では、太古の昔から同じことしかなされてこなかった」。
「人生で変わらないものが3つあるとすれば、それは、テニスボールの値段と、マッチ箱の値段と、テニスの大会の中身さ」。

とにかく従来のやり方と違うことをしたいと考えているBellamy。「我々は世界最高のホテル、レストランを持っている。選手たちは今まさにポーカーゲームに興じているだろう。ここはスターが集まる場所なんだ」。とにかくエンターテイメントとしてのこのトーナメントのすばらしさを必死にアピールしている。

選手の反応はどうか。とりあえず地元のNo.1アンディは、まあ当たり前だけども、「とてもいい大会だ」と言っている。悪く言う理由は何もない。

そして、ここまで読んでくださった方に、さっきと似たような質問をもう1回してみることにする。

「今週行われる3つの大会のうち、行ってみたいと思うのはどこですか?」

この質問を10人にしたとしたら、やっぱり8人くらいが「ドバイ」と答えると思う。もちろん私もドバイだ。

Bellamyの話をいろいろ読んでいると、何かちょっとうまく説明できないのだが、正直言って素直に賛同できないというか、読んでいてあまりいい気分になれない部分がある。

もちろん大会を盛り上げるためにいろんな行事をとりいれるのはいいことだ。しかし、やっぱりBellamyは一番大切なものを忘れてると思う。

主役はあくまで選手。

私はこう思うんですが。たしかにいろんな競技や男女混合トーナメントやコンテストなど、面白いと思う。しかし、大会の一番大切な部分は選手が最高の環境で最高のプレーができること、やっぱそれなんじゃないかな。すきな選手が出て、いい試合がたくさん見れれば、お客さんはそれだけで十分満足なのだし、自然といい大会になると思う。それに、奇をてらった趣向は、目新しさはあるけど、すぐに飽きられる。Bellamyの話を聞いてると、どう考えても選手が主役になっていないような気がする。

では選手が主役になって大会が盛り上がるためにはどうすればいいのか。

やはり人気のあるトップ選手にたくさん出場してもらうというのは大切な要素だ。だからこそどのトーナメントも高額のアピアランス・フィーを払っている。いくらお金がかかっても、トップ選手がくればお客さんも増え、大会の収益はあがって結局黒字にもなるわけだし。

それから、やはり環境面の整備は当たり前のことですが大切なことである。コートの質や状態を常に上質なものに保ち、選手から「ここのサーフェスでプレーしたい」と思ってもらえればしめたもの。

資金には限りがある。どこにお金をかけ、どこを節約するべきか。そこに、トーナメントディレクターとしての手腕が問われる。

去年のジャパン・オープン、男子は直前になりトップ選手が次々に欠場し、トップシードのマリアノ・プエルタは大会中にドーピング疑惑が発覚する始末。競った試合もあり結構おもしろかったけど、やはりIS GOLDの大会としてはちょっと淋しいものを感じずにはいられなかった。

出場義務があるマスターズシリーズだって磐石ではない。来週から始まるインディアンウェルズの大会、Pacific Life Openは、まさに今日、IMGとの買収話がやっとまとまったようだ。なんだかいろいろ複雑な経緯があるようで読んでもいまいちよくわからない部分がたくさんあるんだけど、IMGが持っている権利を大会側が買うことと、大会が行われる部分の土地を買うことでなんとか現地でのTMSの続行が可能になったようだ。

TMSマドリッドでは、一昨年から、モデルをボールパーソンに起用した。あれは個人的には大嫌いだが、話題にはなったし、大会のアピールにはなっている。どの大会も、生き残るためにあの手この手を必死で使ってくる。

そこへいくと、ドバイは近年大変に成功している大会のひとつと言えるのではなかろうか。

今週開催されているドバイのトーナメントは、全豪優勝以来の試合となるNo.1のロジャー・フェデラーに加えてNo.2のラファエル・ナダルというトップ2人が参戦。ちなみにこの2人が同じトーナメントに出場するのは去年の全米以来である。これだけでも十分大注目なのに、それに加えて怪我で戦列を離れていたマラト・サフィンの6か月ぶりの復帰戦に、歩く現役レジェンド、アンドレ・アガシも去年のTMC以来の復帰戦。まちがえました。アガシはデルレービーチに出てました。これで盛り上がるなという方がおかしい。マスターズシリーズさえしのぐとも思われる豪華でハイレベルな布陣である。いい大会にならないはずがない。

去年のロッテルダムも大いに盛り上がった。やはりNo.1のロジャー・フェデラーと、絶好調のイバン・ルビチッチとの決勝戦は、ファイナルセットタイブレークという大変な熱戦になった。やはり、いい選手が、いいプレーをし、いい試合になれば、大会は自然に盛り上がり、大成功する。そして去年のドバイもフェデラーVSルビチッチで大変盛り上がった。さて今年のドバイはどうなりますか。


ラスベガス大会にとっては、このドバイと同時開催というのはちょっと運が悪かった。ラスベガスといえば超地元のアガシはラスベガス開催が決まるずっと前にドバイへの参戦の契約を結んでいたため今回のラスベガスへの出場は最初からありえない話だった。そういえば、1年前アガシは初めて参加したこのドバイという街に非常に感激し、「来年も絶対くる」みたいなことを言っていた。それは、裏をかえせば、アガシを一年前から決心させるほど、このドバイというトーナメントには魅力があるということだ。それは何か。もちろん中東という土地柄もあるでしょうが、それだけはない、たくさんの経験を積み重ねいろんな大会に出場してきたアガシをも引き付けて離さない特別な何かがこのドバイにはあるに違いない。


対照的に、このラスベガスは、いい大会になるようにと関係者が懸命にエンターテイメントの充実を図ってきたにもかかわらず、肝心の参加選手がおさむいことになっている。最も期待されていたアンディが、サンノゼ、メンフィスと痛い敗戦による傷心のためか、「疲れた」といって欠場。それに加えて先週は優勝し、アメリカでの人気も高いハースがこちらは連戦の影響でしょうか、やはり欠場。ハースは来週からのTMSにそなえてのことのようだ。娯楽に力を注ぎ込みアピールする大会をあざ笑うかのような欠場ラッシュ…。そして今や一番ホットな選手、18才のアンディ・マレイと地元期待のジネプリはともに1回戦敗退。

もちろん、トップシードにはレイトン・ヒューイットがいるし、地元のスター、ジェームス・ブレイクもいる。豪華メンバーのドバイと比べてしまうとどうしてもお寒い感じがしてしまうこのTennis Channel Openだが、この大会が成功するための一番の要素、それは、モトクロスのエキシビジョンでもなけりゃアイスホッケーのゲームでもない。レイトンとジェームス君が勝ちあがって決勝で対戦することである。というわけで今週はこの2人を特に応援している。2人ともがんばれ!

まだこのラスベガスは今年が1回目。今回はいろいろ反省点も最後には出てくるだろう。ラスベガスの大会が華やかさだけでなく、テニスの大会として真に成長して多くの人に愛されるようになることを願っている。そして、いつかアガシが参戦してくれるようになればいいね。


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