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フェデラーの挑戦
2007年04月23日 (月) | 編集 |
優勝おめでとう

すべてはこの瞬間のためにこそ

Rafael Nadal

@Yahoo!sports


Masters Series Monte Carlo

決勝

②Rafael Nadal(ESP) 6-4 6-4 ①Roger Federer(SUI)

ナダル君モンテカルロ3連覇達成!おめでとう~こりゃうれしい。まさかなぁ…ストレートでロジェ君に勝てるとは…今までもロジェ君にはクレーで何度か勝ってるけど、ストレート勝ちは初めてじゃないか?どう考えても、王者がリードするとしか思えなかった。過去の対戦でもそういう感じのが多かったですしね。ロジェ君が第1セットで走ってナダル君がどこかでチャンスをつかんで攻略する、ナダル君が勝つとしたら1セットおとして2セットとりかえしてファイナルセットに懸ける、…という図式を描いてたんですが。

どーんと王者にぶつかっていってほしい、と前日書きましたが、どーんとぶつかっていったのは、ナダル君じゃなくて王者ロジェ君のほうでした。今日の王者はとにかく正攻法というか、ほとんどハードヒットでどんどん強いボールを打ってきた。第1ゲームから飛ばしに飛ばしまくって早い攻めでウィナーの連続。あ、こりゃまずい…あぁ…去年のローランギャロス決勝思い出した。あのときも第1セットは王者が最初圧倒したんだよなあ。。もちろんこの日は3セットマッチだから最初から飛ばしていこうという気持ちはあったでしょうが。

しかし…ちょっと飛ばしすぎじゃないか?大丈夫かいな…そんなに最初からがんがんいったら息切れしちゃうぞ?と敵に塩を送る心配をしながら見守っていたら。やはり。ロジェ君の攻撃をしっかり受け止めてじっくり構えていたナダル君が徐々に王者を押し返すようになる。最初のウィナーはすっかり減って、今度はエラーの連続。

チャンスを見逃さずつかまなければ、勝てる相手ではない。それは両者ともに言えることだった。最初にチャンスをつかんだのは、王者でした。第…何ゲームだったかな…とにかく最初にブレイクチャンスをつかんだロジェ君、デュースの後2回ほどありましたっけ?しかしいずれも押し切れませんでした。自らのエラーで帳消しにしてしまう。ここぞというときに決めきれない。普段の王者なら、他の選手相手になら軽くやってのけるのに、なぜ今日はそれができないのか。

王者がここでブレイクできなければ、次はナダル君にチャンスがくると思っていたら、その通りになりましたね。第9ゲームで、15-40と絶好のチャンス。そして、最初は逃しましたが、残っていたチャンスを確実につかんで、第1セットを決定的にするブレイクをあげました。

サービス・フォー・ザ・セットというのは鬼門なものでよくブレイクバックされたりするけど、今日のナダル君は磐石でしたね。ゲーム中はポイント先行されてもあわてず、ヤバそうになったらいいサービスでうまく逃れる。王者がいつもやっていることを今日はナダル君ができました。ストロークの打ち合いでも王者の強いショットを拾って拾ってひろいまくって、ミスを誘う。いつものじわじわ作戦が徐々に王者を蝕んでいく。対戦しててロジェ君めっちゃイラついてただろうな…(^^)でもそれが彼のやり方だものね。

王者がネットプレーや緩いボールなどの作戦を使わずどんどん打ってくるのは、ナダル君としたら願ったり叶ったりのことだ。ストロークの打ち合いならば、クレーならば絶対に負けない、という自信はナダル君は当然あったはずだ。そしたら王者のほうからその打ち合いをしてきた。それは当然ナダル君のペースになる。

第2セット、王者にしては珍しく戦略を変えてこなかった。あえて変えなかったのか?変える余裕がなかったのか?これでますますナダル君は勢いづいて、自分からも攻撃する場面が多々みられました。特にフォアの逆クロスとか…すごかったな…。解説の丸山さんがおっしゃっていた通り、ナダル君のテニスは基本的に「受身」のテニス。相手の攻撃をしっかり守って、守りきって、最後にカウンターパンチを食らわす。でも、それに加えて「自分から攻撃する」ということをハードコートで学んだ。それを今年はクレーでも生かすことができている。このあたりは、去年からまた進化しているということなのかな。

今度は序盤でブレイクを奪って王者に心理的にさらにプレッシャーをかける。どこかでブレイクバックのチャンスもあったかと思うけども、追いつくどころか、ロジェ君はサービスゲームをキープするのも精一杯という状況でした。最後のほうは、ダブルフォルト連発するし、主審とやりあう場面もありました。明らかにいつもの王者ではなかった。

王者が2セット目の中盤、苦しんでブレイクピンチをしのいでやっとこさキープしたとき私はちょっと心配になりました。これで流れが変わるんじゃないかと…ブレイクチャンスをものにできなかったナダル君が今度は逆に…?いたたまれなくなって部屋を片付け始めた(笑)。心配でじっと見てられない!しかし今日はそんな心配は杞憂でしたね。次のゲームも、そしてサービス・フォー・ザ・マッチも。あぁこういうとこでよく破られるんだよな…でも今回も無事でした。今日は全く隙がなかったですね。サーブの力が向上したのがその一因でしょうか。いずれにしても、ナダル君は普段どおりのテニスをやった。そして去年よりさらに強くなってクレーコートに戻ってきた。それは言ってもいいでしょう。

王者のボールがバックアウトして、コートにひざまずくナダル君。ラケットを持ったまま勝利の喜びをかみしめる。かわいかったなぁあの仕草。この瞬間を味わうために、一生懸命我慢してがんばっているんだよね…よかったぁ~!私も安堵で力がへなへなと抜けてしまいました。いつ巻き返されるか心配で心配でねぇ…。あーもう疲れた。なんでこんなに疲れる試合ばっかり見させられるんじゃ。まあそれが彼のスタイルだから…はぁぁ~。





ロジェ君はなぜ、ハードヒットを最初から最後まで貫いたのか。たくさんの引き出しを持っていると言われる王者、作戦はたくさんあったはずだ。ネットプレー、ドロップショット、ループボール、スライス、アングルショット、世界で一番戦略豊富、しかも試合の状況に応じて自由自在にそれを変えられる選手、それが、今日の王者は、執拗に打っていた。バックでスライスを使う場面はほとんどなかった。しかも、38のエラーのうち半分がフォア。自分の一番得意なショット、他の選手も誰もが欲しいと訴える「フェデラーのフォアハンド」が、今日は機能しなかった。自分でもそれがなぜかよくわからないという感じのようですが。

終わったすぐ後は、王者にしてはもったいない戦いだったかな、という感じもしないでもなかったけど、時間が経った今思うのは、私は、ロジェ君がむしろそれを望んでそうしたような気がする。今まで何をやってもナダル君には勝てなかった。どんな策を講じても、倒すことができない。それならば、いっそ、小細工をせず、正攻法で、力と力の勝負をしたい、と、と思ったのではないか、と。戦う男ならそう考えたくなるときも、あるのじゃないかな。

ナダル君を「one dimensional」と言い切る、そしてそのナダル君に勝てない「multi dimensional」な自分。だからこそ、ロジェ君は、たくさんある引き出しに自ら鍵をかけ、封じ込めて、自分も「one dimensional」になって、彼と同じ土俵に立ち、作戦に頼らずにどこまで自分の力が通用するか、挑戦したかったのではないだろうか。クレーのナダル君相手にそれが難しい挑戦だとわかっていても、ロジェ君にはナンバー1としての意地がある。自分の力がどこまで通用するか、試したかったのではないか。。。敗戦後のインタビューではそういうことは読み取れなかったけど…やっぱ考えすぎかな。違うか(^^;)。私の勝手な邪推ですので。放置放置。

文字通り、当たって砕けろの精神でいって、砕けたわけだけども。モンテカルロなら、それがまだ許される。ローランギャロスではないから。今回の敗戦を教訓にして、きっとまた王者は立ち上がってくる。でも、ナダル君に勝ちたいのなら、今日みたいな戦い方ではだめだということもわかった。

ナダル君の鉄壁の守りは、すさまじい。どんな場所にも追いつく超人的なスライディングとフットワーク、ボールがいくつ入っているのかと思わせるたくましい筋肉、そして、どんな厳しい逆境にもまけない、気迫、精神力。たとえロジェ君でも力だけではとても打ち破れない。それを強引にやろうとして今日はうまくいかなかった。でも、ロジェ君には、ナダル君が持ってないものをたくさんもっている。いいサーブ、プレーの幅、ネットの技術、戦術の妙。柔よく剛を制すという。力でだめなら技で勝負だ。引き出しの鍵はやっぱり開けなくちゃならない。

今回は悪い結果になったけども、勇気を持って正攻法で挑んだ王者のプレーは、私はすばらしいものだったと思う。そして、王者の挑戦にひるむことも逃げることもなく腹を据えて向かい合って、受け止め、見事に跳ね返したナダル君、本当に見事でした。次はどこで対戦するかな?対戦してほしいような…してほしくないような…(^^;)。でも次の対戦はとりあえずもう決まってます。5月2日に、半分グラスで半分クレーという妙なコートでのエキシビジョン。あれはなんなんだ一体?でもちょっとおもしろそうね。これなら気楽に見れそうだ(笑)。


今日の1曲
Over My Head(Cable Car)/The Fray


デンバー出身の4人組の2005年のデビューアルバムが大好評で、翌年には日本デビューも果たしました。「こころの処方箋」という邦題がつけられているように、心の琴線に触れるメロディーラインが秀逸。代表曲のこの曲は去年のビルボード年間13位を記録する大ヒットとなっています。ピアノの音色がまさに萌え~という感じで(笑)。癒されます。PVに出てくる男の子がとってもかわいい。これもまた萌え~(笑)

今朝出勤のときに車の中でたまたまこの曲をかけて聴いてたとき、この決勝戦のロジェ君がかぶって見えたんだよね。歌詞の意味は恋愛の話だから本編から全くずれてるんだけども、「Over My Head」という言葉は、まさにこの日の王者にぴったりだった。

「Over My Head」。自分の頭の上を越えてる、つまりどうしようもない、お手上げ状態、ていう意味なんだけども。グラスやハードでは完璧なプレーぶりで他を全く寄せ付けない王者が、こうやってなすすべなく敗れ去るのは正直複雑な気分がする。この2年間の王者の土への意欲や思いの強さは、計り知れないものがある。

もちろん、忘れてはいない。私の中ではナダル君がNo.1だということを。だからまあ今回の結果はもちろん私にとってはうれしいことであるのは確かだが。でも、ナダル君の鉄壁の守備という固い大きな壁にぶつかって苦しんで、それでも生涯グランドスラムという夢にむかってもがき続ける王者の姿は、彼もやはり悩める一人の孤独な戦士なのだと感じずにはいられない。

I never knew
I never knew that everything was falling through
That everyone I knew was waiting on a cue
To turn and run when all I needed was the truth
But that\'s how it\'s got to be
It\'s coming down to nothing more than apathy
I\'d rather run the other way than stay and see
The smoke and who\'s still standing when it clears and

Everyone knows I\'m in
Over my head
Over my head
With eight seconds left in overtime
She\'s on your mind
She\'s on your mind

(知らなかった すべてが失敗してるってことを
みんな順番を待ってると思ってた
必要なら引き返す
真実を知ったなら
でもなるようになったときの話だ
無関心なままなら 何も考えなくていい
自分で歩き出して 解ったんだ
曇ってるなら 立ち止まるけど
それも晴れるまでだ

みんなわかっている 僕がもう限界だってこと
ロスタイムは8秒しかないのに
彼女はすでに君の思惑通り)


(聴いてみる)


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コメント
この記事へのコメント
王者の意外な一面
>のびたさん

フェデラーファンの人がそうおっしゃってくださるのは、なんだかうれしいことです。あんなにハードヒットに徹する王者はなかなか普段みませんからね。いつもは技を繰り出す華麗なロジェ君ががむしゃらに頑張っていた、という感じで王者の新たな一面を見た気がします。

…とはいっても、やはり引き出しを開けられるのはこちら(ナダル)側としてはちょっと困るわけで…ほんと、次はどういうプレーを王者がしてくるか恐いですねー。でもラファならきっとまた跳ね返してねじ伏せてくれるでしょう!

2007/04/26(木) 02:52:36 | URL | さっち #jQoqE9no[ 編集]
フェデラーファンの友人がいます。ネットに興味をもってくれないのが残念なのですが。
その友人に、さっちさんの仮説(ハードヒットでいこう)を教えたら…
『わたしも同じことを考えていた♪』
ですって。

わぉ~。
次回の対戦のときには、どんなふうなスタイルになっているのでしょう?
楽しみでもあり、恐怖でもあります。
2007/04/26(木) 00:53:09 | URL | のびた #6sE4Mctc[ 編集]
進化しつづけるラファ
>のびたさん

どうもありがとうございます。どうなんですかねぇ…本人は全く違うこと考えてたりして(笑)まあ想像ですので。でも、あんなに百戦錬磨の王者だし、単に策がなかったとはどうしても考えられなくて。

たしかにロジェ君の連勝記録が途絶えたのは、本人としては残念だったでしょうが、ひとつ試合するたびにあれこれ言われなくて済むし、ちょっと楽になった部分もあるかもしれませんね。その点ナダル君はまだ連勝記録は続いているわけですが、あくまでランキングはNo.2だし生涯グランドスラムを目指していることで注目されている王者の存在もあって、それほどプレッシャーを受けていないような気もします。

やはりハードコートで戦略を変えているのがいい方向にクレーで出ているな、と決勝戦を見て思いました。ただベルディヒ戦を見るとやはりクレー以外のコートではまだ厳しそうな気もしましたが…。でもとりあえずまあ今はクレーだしいいか(笑)。

ローランギャロスまでまだまだ長い道のりですが、今の調子を維持、いやもっと高めて、最高の状態で乗り切って最高の結果を出してほしいですね!それにはもちろん怪我しないことが一番ですよね。それを私も祈っています。そういう意味ではTMS決勝が3セットマッチになったのはよいことかもしれませんね。
2007/04/24(火) 03:15:46 | URL | さっち #jQoqE9no[ 編集]
>ロジェ君は、たくさんある引き出しに自ら鍵をかけ、封じ込めて、自分も「one dimensional」になって、彼と同じ土俵に立ち、作戦に頼らずにどこまで自分の力が通用するか、挑戦したかったのではないだろうか。

これ、すごい解析だと思います。
思わず、激しく同意しています!
ひとつだけ付け加えるとすれば、カニャスに負けたことで、連勝記録の更新、という足かせがなくなったわけで、
RG優勝に向けて試動し始めた、ってことなんでしょうね。

ラファはハードコートでの勝利に向けて、必死にトレーニングを積んだようだけど
クレーコートでもその成果が出ているのは、
これまた嬉しいです!!

どうかこれ以上、怪我しないでほしいです!
2007/04/24(火) 00:25:00 | URL | のびた #T5DPT7Jo[ 編集]
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