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「温故知新」のウィンブルドン
2007年06月24日 (日) | 編集 |
これももう見納め?

Wimbledon's covers team charge onto the pitch to protect the court as rain delays play

@BBC sport



いよいよ明日からウィンブルドンが始まりますね。正直私の中ではあまり気もちが盛り上がっていない…しかしそれも今日限りだろう。明日から試合が始まればなんだかんだで盛り上がっていくのだろうから。

今年のウィンブルドンは改革の年になっているようである。まずは、早くから話題になっていた男女の同額賞金。これがきっかけとなり全仏の賞金額まで同じになってしまったのだから、ウィンブルドンのもつ影響力の計り知れない大きさを感じる。イギリスが男尊女卑なのかどうかはよくわからないが、少なくとも早くから男女同額になっていた全米や全豪に比べると垣根ははるかに大きかったはずだ。それを乗り越えたことに大きな意義を感じる。

そして、ウィンブルドンといえば、雨。降雨時のスタッフによるすばらしいコートカバーの手さばきは一種の芸術のようなもので、ウィンブルドン名物のひとつとなっていたのだが、それがあと数年したら見られなくなりそうだ。センターコートに新しい開閉式の屋根を建設中とのこと。長年雨によるスケジュールの遅れに悩まされてきた大会側も、全豪での成功により屋根のとりつけを余儀なくされたというところなのか。

この屋根については、反対意見も根強いけども。私もどちらかというとあまり好ましいことではないと思っている。サンプラスは、ウィンブルドンのセンターコートに屋根をつけることに、かつて猛反対していた。今はどうなのかわからないけれど…しかし、この方向はもはや変えられそうにはない。文明の力は素晴らしいけども、それとひきかえに大切な何かが失われていくような気がする。

そして文明の力といえば。これが試合結果に直結する一番の改革、ホークアイの導入。昨年全米でグランドスラムで初めて導入され、全豪でも使われてもはや珍しくなくなった。しかもウィンブルドンではセット内2回のところが3回と回数が増えることになるそうだ。もちろんタイブレークは別。そして、ファイナルセットでは6-6になるとさらに回数が増えるとのこと。

私はこのホークアイがはっきり言って嫌いだ。最初は、これはいいことだ!とあれほど大賛成してたのに(^^;)、ドバイでの一件以来、すっかりこのシステムが信用できなくなった。どこまで正しいのか全くわからないこのシステムをなぜこんなに重宝するのか?しかもこのシステムを導入し多用することで、人間の審判の質が落ちるのは避けられない。どうせ一生懸命見てもしょせん最終的な決定権が機械にあるのだから、それは質が下がるのは当然だ。しかもショーコート以外ではこのシステムは採用されず、質の落ちた審判員が他の一般コートで裁くことになる。

こんな否定的なことばかり考えているから、正直気持ちが盛り上がらないのかもしれない。

「私たちは常に伝統を守ろうと努力している。」All England Clubの重役を務めるIan Ritchieは言う。
「でも、同時に前進していくことも必要だ」。

2003年からは、センターコートで義務化されていた選手のロイヤルボックスへのおじぎや敬礼が必要なくなった。ただしエリザベス女王かチャールズ皇太子が在籍しているときを除いて…その2人は1968年以降ウィンブルドンを一度も観戦していない。

ウィンブルドンは他のグランドスラムとは決定的に何かが違う。他の3つがどうとか言う気はないけども、ウィンブルドンだけが持っている特別なもの、それは大切にしてほしい。全米や全豪のまねをすることを改革などといって欲しくない。


昨今のウィンブルドン事情を思うにつけ、私はアラン・ミルズさんのことを考える。2005年にウィンブルドンのレフェリーを引退した名物男。雨が振ると試合の中断を決定するために彼が登場して人々失望をさせ(^^;)、マッケンローとコナーズの試合でもたびたび登場して場をとりなす姿がみられた。賞金の話は別として、彼は、センターコートの屋根の建設やホークアイの導入を、どう感じているのだろうか。


なんで私がミルズさんのことを考えるのかというと。雨男として有名なアラン・ミルズさんには、こんな思い出があるからだ。

それは2000年のウィンブルドン決勝での出来事。サンプラスとラフターの試合。サンプラスが2-1セットリードして、第4セットも4-2と優位にたっていた。しかし、雨で試合開始が大幅に遅れたため、すでに薄暗くなり始めていた。一旦暗くなり始めるとつるべ落としとよく言うけれどあっという間に暗くなる。みるみるボールが見えなくなり、ミルズさんは気をもんでいた。

「どうかこのまま終わってほしい」。

もちろんサンプラスを応援していたわけではない。わずか数ゲームを戦うためにまた次の日に試合が延びてしまうことをできるだけ避けたかった。そしてミルズさんの願いが通じたのかサンプラスはそのまま2ゲーム連取して6-2でその試合を終わらせた。

「試合が終わった直後は、まるで花火大会やってるみたいだったよ」。当時を振り返って語るミルズさん。暗闇の中あちこちでカメラのフラッシュがたかれたからだ。
「ボールなんか打てる状況じゃなかった。だから私はラフターに向かって言った。”2-4のとき、中断を要請してもよかったんだよ。私は君に同意して試合を翌日にずらしただろう。”」

ラフターはただこう答えただけだった。
「いや、僕にとっても彼にとっても条件は一緒だからね」。

たしかにそのとき屋根や照明があれば、もっといい条件で2人ともプレーができたかもしれない。しかし、生きていく中では、今あるその状況で我慢しながらなんとかやっていかなければいけないというときがある。そして、そういうときこそ、人間の悪い面にも素晴らしさにも触れる瞬間である。今年、同じような状況があったとして、ラフターと同じ行動をとれる人が今の選手の中で果たしているだろうか。

そして、ウィンブルドンでも悪童ぶりを発揮していたマッケンロー。ミルズさんをたびたび困らせたみたいだけども、2人の間には深い尊敬の情があるようだ。
「私たちはとてもいい関係を保ってきたよ」。事も無げに語ってます。
「もちろん、(マッケンローが問題を起こして)コートに行かなきゃならないときは、嫌な気持ちになることはあった。みんなから、”彼とやりあうのは大変でしょ?”といわれたけど、そんなことはなかったよ。マッケンローという人は、自分の質問に相手が率直に答えれば、それが賛成であれ反対であれ、それについて文句をつけたりはしない。頭をちょっとかしげて、”わかった”と言ってプレーに戻るんだ。彼と口論をしたことなんて一度もないんだよ。まあ彼にはいろいろな名言があるけども、それは私がコートに行く前にだいたい発せられていたみたいだから、運が良かったのかな」。

人間同士でやることだから、難しい判定でもめることは当然ある。そういうときでも、頼るべき機械がないときでも、人間は知恵と機転でいつも切り抜けてきた。

賢い人間は素晴らしい道具をいくつも生み出し時代を進化させてきた。そしてその素晴らしい道具によって人間自体が退化している。今の狂った日本を見ているだけでもこれは明らかだ。スポーツの世界にだってありえることだ。すばらしい道具、便利なものを作れる時代になったのはいいことだけども、悪いことだって同じくらいたくさんある。それを認識せず盲目的に信じ込むようになれば、いつか必ずトラブルが起こるだろう。

古いものを守るのか、新しいものを取り入れるのか。今のウィンブルドンは、伝統と改革の狭間で苦しんでいるようにも見える。そういうときは、「温故知新」がいい。今までやってきたことを振り返ってよく検証すれば、これからすすむべき道はおのずと見つかる。ウィンブルドンがどういう道を見つけだしていくのか、今年の大会を見ながら期待しよう。

なんだか話がずいぶんずれてしまった…とりあえず明日からスタート、ということで。どこまで書けるかわかりませんが、よろしくおねがいします(^^;)。



Addition of replay among recent changes slated for Wimbledon(AP)
TORAY TENNIS/ 'Rain Man' Mills plays by the rules(asahi.com)
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コメント
この記事へのコメント
屋根
>のびたさん

コメントありがとうございます!いえいえ大丈夫ですよ~。

理屈で考えたらどう考えても屋根つけたほうが便利だしいいに決まってます。今日みたいに雨のときでも試合できるし、スケジュールが消化されるし、のびさんのおっしゃるように体力も消耗しないし健康にもよいし。全豪でもヒヒートポリシーで屋根が閉じることがありますね。ほとんどの人が屋根をつけることに賛成だと思うので、そのほうが正しいのだと思います。私もちょっと前までは屋根つけろ派でした(^^;)。

でも私は、雨の中断のときのスタッフの見事なコートカバーリングとか、再開を待っているときに以前クリフ・リチャードが歌を歌ってお客さんを楽しませたりとか、そういうことがなくなってしまうのがとてもさみしく感じるのです。他のグランドスラムではそれほど思わないんだけども、ウィンブルドンで雨が降って再開を待っている時間って、結構キライじゃないんですが…(そんなの私だけか…)

屋根をつけるのはセンターコートだけでしょうね。No.1コートにもひょっとしたらつくのかのしれませんが、他の小さいコートにはまずつかないでしょう。全豪と一緒ですね。まあ1つでもついてればずいぶん進行するでしょう。
今週はロンドンは雨が多いようで心配されてますが、まあ以前全米で3日か4日連続雨で全然試合ができない年があってそれでもちゃんと2週間で終わりましたから、大丈夫でしょう。でもミドルサンデーは返上かもしれませんね。
2007/06/25(月) 23:07:09 | URL | さっち #jQoqE9no[ 編集]
視点を変えてみると・・・
さっちさん、せっかく盛り上がろうとしているときなのに、
ウィンブルドンは今日も雨のようですね。残念!

さっちさんがセンターコートの屋根のことを書いていますので、思いついたことを二つ。
(さっちさんの意見にいちゃもんをつけようとしているわけではありません、決して!)

まず、屋根をつけることによって天然の芝の生育がどう変わるのかって心配。
確かセンターコートはウィンブルドン開催中の2週間しか使わなかったのでは?
350日くらいかけて育てている大事な芝が雨や風や日光が変わることで、生育の変化は避けられないと想像します。
選手の試合展開にどう影響するのか(あるいはしないのか)心配ですね。
芝の生育担当者ががんばってくれますように!

そして屋根をつけると楽になる人々について。
かつてわたしが通っていたテニススクールは、屋外にありました。その後、そこには屋根がつきました。
そのときコーチがしみじみ言いました。『これで俺たちコーチの寿命は10年は延びる!』
日光による健康へのデメリットは、そこで働く人々(審判etc.)にとってかなり大きいと思います。たまに観戦する人とか、テレビやパソコンで応援するわたしたちには想像できないものがあるんじゃないかな。
伝統も大事だけれど、それだけで反対するわけにいかないのかなって思います。
とはいうものの、屋根はセンターコートにだけdでしたよね?
他のコートは相変わらずアウトドア?
あんなに雨の多いロンドンで!?
この件については、ライブ映像の放送の権利を持っている放送局の影響がものすごく大きいのでしょうね、sigh

さっちさん、記事はできる範囲で書いてくれたら嬉しいです!
決して無理しないでくださいね。
2007/06/25(月) 22:01:39 | URL | のびた #T5DPT7Jo[ 編集]
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2007/06/29(金) 10:09:14 | たくさんの意見
「温故知新」のウィンブルドン今年のウィンブルドンは改革の年になっているようである。まずは、早くから話題になっていた男女の同額賞金。これがきっかけとなり全仏の賞金額まで同じになってしまったのだから、ウィンブルドンのもつ影響力の計り知れない大きさを感じる。 .
2007/06/28(木) 06:02:08 | トレンド情報
「温故知新」のウィンブルドン今年のウィンブルドンは改革の年になっているようである。まずは、早くから話題になっていた男女の同額賞金。これがきっかけとなり全仏の賞金額まで同じになってしまったのだから、ウィンブルドンのもつ影響力の計り知れない大きさを感じる。 .
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