Fere libenter homines id quod volunt credunt.
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個性とはなんですか
2007年07月01日 (日) | 編集 |
美しさが勝利を生む

Janko Tipsarevic

@Getty Images


テニスに限らず、スポーツの世界では「個性」が重要視される。大衆の心をつかむ、わかりやすい、キャラクター。ただゲームやプレーがうまい下手だけではない何かが求められる。特に個人スポーツであるテニスにはこの個性がクローズアップされる傾向が強い。人気の高さはランキングとは比例しない。


テニスにおいて個性を構成する要素には、こういうものがあると思う。
①プレーそのものやそのスタイル、強さ、成績
②プレー以外のジェスチャー、感情表現、人生観、行動パターン、インタビューなどでのコメント
③容姿、ファッション
④ゴシップ、プライベート
⑤本業以外でのパフォーマンス(芸能活動含)

②の代表はジョン・マッケンローやジミー・コナーズなどか。とくに個性的なキャラ代表として今でも語り継がれている。もちろんマッケンローのボレーの技術など①の要素が一番強いといいたいところだけど、やはり…時に審判に暴言を吐いたり試合中にどう考えてもマナー違反ぎりぎり、みたいな「悪童」ぶりがその個性を形作っている面は否めない(笑)。決して好ましい行為ではないにもかかわらず、それが彼らの「個性」としてある意味容認されていたというような印象があるんだけども。今のテニスファンの何%がリアルタイムで彼らを見たことがあるんだろうか。それくらい昔の選手なのに、彼らのキャラクターは色あせることなく今も強烈にテニス界で生き続けている。

そして対照的だったのがビヨン・ボルグ。「アイスマン」と呼ばれたこの男は、感情を全く表に出さない選手、とよく伝えられる。私も実際の現役ボルグを知らないのでよくわかんないんだけど。すごい対照的なキャラだね、前の2人と比べると(笑)。でもやはりボルグはウィンブルドン5連覇、フレンチ3連覇、そしてフレンチウィン3連続制覇、といった①の部分が強い。

史上最強選手として名高いサンプラスも、①パターンである。彼のプレーぶりの素晴らしさは今でもそうだしあと20年経っても語り継がれるだろう。しかし一方で、現役時代はよく、個性がない、おもしろくないという批判を浴びていた。あれだけのすばらしいプレーをしていたにもかかわらず。それは、サンプラスが試合中ほとんど表情を変えることなくもくもくとプレーしていたからだろう。いつも犬みたいに舌をべ~と出してプレーしていたのが記憶にある(^^)。そしてサンプラスのライバルのアガシは③の代表格ですね。そして強烈なリターンとライジングショット、という①ももちろん。その①におけるサンプラスとの違いがまた個性を際だたせ、2人の試合は魅力あるものとなっていた。

そしてサンプラスとよく比較される現王者、ロジャーフェデラーもまた、①パターン。最近でこそファッション雑誌に登場したり他の要素があるけどもやっぱり基本的にはプレーのすごさが前面に立っている。そしてサンプラス同様、あれだけの強さがあるにもかかわらず、地味とか個性がないとか言われることがときどきある。王者もまた、試合中わりと静かにプレーするからかしらん。といっても、ロジェ君の場合は、決してもくもくとプレーするタイプではないと感じるが。静かにやっているのは調子よくいっているときだけで、あまりに強くてほとんど調子よいからそう見えるけども、形勢不利になるとキレたり叫んだりすることは結構ある。そういう劣勢の状況下ではナダル君やルビチッチ、ミルミルなどのほうがずっともくもくしているように思う。

どうもテニス界では、試合中に感情をあらわにして激こうすることが個性的で、静かにポーカーフェイスでいることが個性がない、という考え方があるらしい。

それを無理やり否定するつもりはないけども、私の考えはちと違う。感情を表さないのは、感情がないのではなく、それを抑えているだけだ。ヒステリックにラケットを投げたり叫んだり派手なガッツポーズをする人と同じくらい、憤りや喜びの感情はあるはずだ。同じ人間なのだから。それを、あえて出さないところに美学を感じるのだ。

ナダル君は、もちろんフレンチ3連覇、クレーでの圧倒的な強さで①の部分が際立っているけどそれ以外の要素もまた多いよね~。③なんかとくに。そして④も。②もあるね。ポイント間のルーティーンワークの多さは確かに個性的か。そして特にその生い立ちや島で大家族と住んでいるとかそういうラファエルナダル物語みたいな話がほんっとにたくさん語られてきた。だから最近はもうそういう話はうざくなってきた。やはり、そのプレースタイル、特に回転を生かしたボールの強さやフットワーク、守備の強さ、進化していくサーブ、そしてフィジカルの強さなどやはり①の部分が最も注目され評価されているし、見ていてもおもしろい。

アンディも個性的ですねー。①といいたいところだけど…最近は…どっちかというと…⑤とか…④…?シャラポワとうんぬん話とか…なんだかあんまりテニスと関係ないとこでの話題が多いような…でもそんなアンディもおちゃめで好きだなあ。でもやっぱり、ロジェ君にボコボコにされるのを見ると、がっくりくるんだよな…でも、テニス界で最も人々に愛されているのは、フェデラーでもナダルでもなく、アンディ・ロディックではないかと思う。アメリカ人だしね。マルちゃんやゴンちゃん、サフィンなども個性的。

一方女子は男子に比べて、①よりも③とか④の要素がより強くなってくる。シャラポワやハンチュコワなどは、明らかに①より③の要素が強い。クルニコワは③のみ?そこまで言ったら失礼か。それでもマリアちゃんは申し分ない実績があるから①の要素もあるけども。ウィリアムス姉妹はまた違う意味で個性的ですねー。セレナは生涯グランドスラムも達成してるし①の部分が強いけど、同じくらい③とか④が強い。家族も超個性的だしね。

最近の女子で個性的といえば、やはりヤンコビッチ。いやーヤンコって超おもしろい。なんだか変わってる~。でも決していやな感じはしない。ヤンコビッチの個性は、セルビア出身というところでより際立っている。悲惨な過去を乗り越えてのサクセスストーリーという背景もまたひとつの個性。その悲しい過去をひきずって悲劇のヒロインになることなく、あっけらかんとしたあのラテン系のノリがすばらしい。久々に表れた強烈キャラとしてこれからテニス界をひっぱっていってくれるであろう。化粧もキャラも濃い。でも顔自体はうすめ?なんだか超失礼なこと書いているような気がする。誉めているのです。

イバノビッチは、どちらかというと③の要素が強いかな。シャラポワやバイディソワとよく引き合いに出されるほど魅力的なイバノビッチだけども、ウィンブルドンでも、「あなたが史上最も美しい選手と言われていますが?」みたいな質問をされていたようだ。美人に生まれるとこういうプレーと関係ないところで騒がれる。それも個性のひとつだけども、これが選手にとって吉と出るか凶とでるかという側面もある。

もちろん容姿や言動で注目されるのも、本職のテニスのプレーが素晴らしいからであるというのが大前提。イバノビッチは一昨年から頭角を現していたし、ヤンコは今年だけで4つ優勝、そして2人ともフレンチで大ブレイク、セルビア旋風の主役となった。

こう考えると、セルビア人って個性的ですね。ジョコビッチがすごく普通の人に見える(笑)。そして、新たに超個性的な人物がテニス界に現れた。とっても前からいた人だけど、今まではランキングが低くて気づかなかった。去年は名前さえまともに読めませんでした。いや~この人はすごいですね。①ももちろん、②も③も④もある。





その人とはそう、冒頭の写真で出しているとおり、セルビア人のヤンコ・ティプサレビッチ。金曜日の3回戦で、んもうすんごい大熱戦の末第5シードのゴンちゃんを破りました。これで対トップ10選手連敗記録が8でストップし、初のトップ10に対する勝利、そして初のグランドスラム4回戦進出を決める大きな1勝となりました。

その3回戦のゴン戦で初めてまじまじとティプサレビッチを見ました。
ティプサレビッチって、かっこいい!!…やっぱそこかよ…イケメンに弱すぎる…。ま、ハースやロペス君みたいに万人に通用するイケメンではないかもしれないけど、かなり男前だと思います。少なくとも私は相当好きなタイプである(笑)。ATPのプロフィールの写真とかさぁー、超かっこいいじゃん。

彼はまず容姿がかなり個性的です。かっこいい…いやそういうことじゃなく。それはさっき言った。
彼は目じりのあたりに2つ、そして唇の下に1つ、ピアスをつけている。男性でも耳にピアスをする人は珍しくないけど、さすがに顔にというのはあまりいない。そして、両手に彫られた刺青。半そでのテニスウェアを着ると肌があらわになる左手の前腕部分に、大きな文字で、しかも日本語で、こう書いてある。

「美しさが世界を救う」。

ドストエフスキーの小説「白痴」の一節を引用したものらしい。

なんで日本語なのだ?でもなんだかちょとうれしい。
彼はこのドストエフスキーやゲーテ、ニーチェなど人間の精神を扱った作家を好んで読むらしい。そしてこの白痴という小説は、内なる美が世界を救うという信念を持った主人公がその美学ゆえに精神を蝕まれて悲惨な最期をとげるというお話だ。そしてこの言葉から人生についていろんなことを考えるようになったというティプサレビッチ。刺青やピアスもそのひとつの表れなのかな。アガシが奇抜なファッションで話題になったのが遠い昔のようだ。今は体そのものがアレンジの対象になっている。

右手には、これも日本語のカタカナで、家族の名前の最初の1か2文字が書いてあるようだ。そして首にはネックレスみたいなのが複数かかっているし、ラケットのストリングは真っ赤。これはウェアじゃないから別に違反じゃないんだろうね(笑)。そしてジュニアの頃の写真見ると髪の色がすごいことになっている。今は髪は普通だけども。彼は装飾にとてもこだわりを持っている人なんだろう。

そういえば、全仏でサフィンを破った後彼は、サフィンについてこんなことを言っていた。

「彼はテニス界で最も才能あるプレーヤーだ。僕が思うに…少し語弊があるように聞こえるかもしれないけど、彼にとってテニスは、おもちゃみたいなものなんだと思う。興味を持っているときは、誰もかなわない。でも、一旦興味を失ってしまうと、その才能をプレーに発揮することができなくなってしまうんだろう。」

う~む…。なんだかすごく辛らつに聞こえてしまうけど、別にサフィンをけなしているわけではないと思う。でも、非常に的確に表現しているように思う。私はかつてサフィンを刹那的な選手だと書いたことがあった。それと同じことを意味しているように思う。人間の心理学や精神といったものに精通しているティプサレビッチならではの表現だと感じた。

そしてもちろんセルビア人として子供時代は困難な生活を送った。このあたりは全仏のときにいろいろ書いてある。このあたりは④にあたる部分かな。そして③は際立っているし、②はさっきのコメントなど。そして①はもちろん、この試合で十分発揮された。


いやしかし…すごい試合だった…これは1、2セットは見逃して、3セット目から見たんだけども。特にファイナルセットの攻防はすごかった!ティプサレビッチはフレンチでサフィンを破った選手として記憶に新しいから強い人だとは思ってたけど、あのときは放送もなかったので、サフィンをストレートで破るとはこの人は相当神がかりに調子がよかったに違いない…などとと勝手に失礼なことを思ってましたが。全然違った!この試合を見て、サフィンが負けて当然だとわかりました。

ティプサレビッチのテニスは典型的な東欧系のテニスって感じですね。フラット系で早い展開でストロークをがんがん打っていくタイプで、バックも両手打ちでクロスにもストレートにも強い球が打てる。ゴンちゃんのバックを攻める中での不意打ちのバックのストレートは効果的に決まってましたね。ネットプレーはあんまり巧い感じはなかったかな…基本的にストロークプレーヤーか。ダビデンコにスタイルがちょっと似ていると思った。ちなみに憧れの選手はアガシとカフェルニコフ、だって。なるほど~納得。


しかも、プレー見ていてますます好きになった。すごく精神的にタフで、我慢強い。苦しい場面でもじっと我慢してキープしていく。うまくいかないとラケットを叩きつけて派手に悔しがるゴンと対照的に、ティプサレビッチのほうはポイントとられてうまくいかないときでも静かに耐えている。そこらへんも私好み(笑)。そしてゴンちゃんのバックを丁寧に攻めて、ゴンが我慢できずに先にミスするこ場面がたくさんあった。この2人は、2週間前のクイーンズで一度対戦していて、そのときも超接戦で、このときはゴンちゃんが逆転勝ちしてたんですね。しかもティプサレビッチにはマッチポイントもあって負けてしまった。すごく悲しかったろうけども、このとき彼は2つの教訓を得た。それがこの試合に生きることになる。

前哨戦で対戦してまたここで対戦するというのもまたすごい偶然だけども、これがティプサレビッチにとっての幸運だったのかもしれない。クイーンズの教訓を実践する機会が早くも訪れたのだから。それは、とにかくゴンの弱いバックを攻め続けること、そしてゴンちゃんをできるだけベースラインに釘付けにしておくこと。それがゴンに勝つために必要なことだった。そしてティプサレビッチは見事にそれを実践した。

4セット目雨の中断のあとゴンちゃんが盛り返したのは、強引にでも先に仕掛けてネットに出て行ったことがそれまでうまくいっていたティプサレビッチのリズムを狂わせたことが原因にあった。そしてファイナルセット、先にティプサレビッチはブレイクして2-0にしたんだけどもさすがに勝ちビビリしたのかよくわかんないけどミスが重なってゴンに逆転されてしまった。あれよあれよという間にゴンが5ゲーム連取。あぁ~もうだめだ~やっぱりこれがランキングの差なのかぁ~サフィンは勝てなかったけどやはりゴンは強かった…でもティプサレビッチよくがんばったよ…おつかれ…と、すっかりティプサレビッチ応援してた私はもう気落ちしちゃってテレビ消してしまったんだけども。

そしてしばらく経って、どりどり他の結果でも見るかとネットつけてみたら。

Janko Tipsarevic (SRB) beat Fernando Gonzalez (CHI) 6-3, 3-6, 6-4, 4-6 8-6.

ぎょえ~っ!テ…ティプサレビッチ勝ってる…8-6…?さっき2-5だったが…し、しまったぁ~!あわててテレビをつけたら5-5になっていた(録画放送)…とほほ…一番おいしいとこ見逃した…わあぁぁぁなんてバカだなんだぁあああたしは~。

その見逃したゴンのサービス・フォー・ザ・マッチはなかなかおもしろい展開だったようですね。どうやらゴンちゃんがchokeぶりを存分に発揮したようである(- -)。それも2つのホークアイ失敗を絡めて…そんな機械ごときに頼ったりするからだよ!お客さんからも失笑がわいていた、とのことである…ゴンorz…。

でも5-5からは最後まで見ましたよ~。結果わかってたからスリルはあんまりなかったけど。崖っぷちから復活したティプサレビッチはもう迷わなかったですね。崩れることはありませんでした。最後サービスエースで勝利を決めた直後、直立不動で一瞬戸惑って、じわ~っと笑顔になった場面はすごくよかった(^^)。本当にすばらしい勝利です。ゴンちゃんは本当に悔しかったでしょうね…でも最後コートを立ち去るときに一人で行かずティプサレビッチを待っていた姿は好感もちました。

いや~しかしティプサレビッチかっこよかったわ…まだ言ってる。とにかく精神的な強さにすごく感銘を受けた。んもうすんごくしんどい場面を何度も何度も切り抜けて…5-6ではゴンにマッチポイントが先に来ていたんだけども、その大ピンチもゴンのバックを攻めて切り抜けた。あのときのゴンのスライスのへなちょこミスはあとでステファンキさんから雷が落ちそうな感じだな(- -;)。クイーンズではマッチポイントを握っていて負けて、ここでは逆パターンで勝つとは。ドラマみたいな展開だ。事実は小説より奇なり。

やっぱ何事も簡単にあきらめちゃいかんのだなあと思いました。ひたむきにがんばる姿は会場のお客さんの心もつかんだようで、終わった後はスタンディングオベーションで大きな拍手がティプサレビッチに送られていました。精神的に強くて、さわやかで、かっこいい!こんな3拍子そろってたらもう当然好きになりますよって。次も応援してるよ~がんばっておくれ。


個性とはなんだろうか。よく日本人には個性がないとかアメリカ人は自己主張が強くて個性的とか、いろいろ言われるけども。目立ちたいとか単なる自己主張とは違うように思う。やはりそれは、今までの生い立ちや、背負ってきた人生をどう表現するのか、ということなのかな。よくわかんないけど。それえはファッションなどあえて見せる部分もあれば、発する言葉などでふとした瞬間に自然と垣間見える瞬間もある。それは、誰でも持っているもので、個性がない人などはいない。

そして、どんなにとんでもなく人とは違った変わった個性があっても、どこか1部分でも共鳴するところがあるものが、支持されていくのではないかと思う。あんなスーパースターでも、自分と同じ人間なんだ、と感じることができる瞬間があるということが、大切なのかもしれない。身体能力は全く違っても、ね。ファッションを真似たりすることはその表れであると思う。
それにしても、世の中には本当に、いろんな人がいるもんですね。。。


Interview-Janko Tipsarevic(Roland Garros)
Appliance of science works against Gonzalez on the long haul to defeat(The Times)
Interview-Janko Tipsarevic(Wimbledon)
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