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ひまわりと月見草
2009年05月28日 (木) | 編集 |
「王や長嶋がひまわりなら、俺はひっそりと日本海に咲く月見草」。

日本人なら誰でも?知ってる、楽天監督、野村克也さんの言葉。野村さんは貧乏だった少年時代、家計を助けるため新聞配達などの仕事中、月の光の中で咲いているこの花を見て不思議に思っていたそうです。そして2500本安打(か600本塁打のどっちか定かではないのですが)を、がらがらの観客席の中で達成したときに、自らの境遇を子供時代に見た月夜に咲く花にたとえたのでした。

月見草は、日暮れから白く花が咲き始め、月の輝くころにピンク色に代わり、朝にはしぼんでしまう。昼に咲くことは、ありません。

4日目 シングルス

Maria Sharapova 6-2 1-6 8-6 (11)Nadia Petrova

21世紀になって、WTAをロシアが席巻するようになって久しいですが、その中でいち早く頭角を表したのが、ペトロワでした。2003年、76位で臨んだ全仏、1回戦で優勝経験者のセレス、4回戦ではカプリアティを撃破しベスト4入り。世界に名乗りをあげたのです。
しかし翌2004年、栄冠をつかんだのは、同じロシアの別の人でした。ウィンブルドンで、新生シャラポワが優勝。スター誕生の瞬間でした。そして全仏でミスキナとデメンティエワが、全米でクズネツォワとデメが決勝進出。ロシア時代の幕開けです。

完全に置いてきぼりを食らったペトロワは、徐々にフェードアウトしていきます。そんな彼女をメディアも神様も見放していく。トップ10選手にも関わらず、タイトルが全くとれません。
そんな彼女に神様が思わぬチャンスをくれました。2005年リンツでの大会、決勝に勝ち進んだペトロワはシュニーダーと対戦、セット1-1になってファイナルセット、シュニーダーが手を怪我をしてしまい、思うようにプレーできなくなりました。そしてペトロワが勝利し、WTA初優勝をついに、勝ち取ったのです。

人生何がきっかけになるかわからない。もちろんペトロワのプレーはよかったんだろうけど相手が手負いになり棚ぼた的要素もあった優勝ではありましたが、この1勝が彼女を変えました。2006年ドーハで優勝。その年のクレーシーズンは、Amelia Island, チャールストン、ベルリンと優勝を重ね前哨戦を制し、気がつけば全仏直前、優勝候補として大きく注目される存在となりました。

やっと彼女にも春がきたか…ところが非情な運命がおそいかかる。ローランギャロスでの練習中に臀部を痛めてしまいました。体が思うように動かないまま迎えた1回戦、日本の森上選手に、敗退しました。

「人の運命は変えられない」。
LOST(ドラマ)で誰かが言っていた。本当にそうなのか。月見草が、ひまわりになることは、許されないのだろうか。

それ以降のペトロワはまた以前に逆戻り。勝てなくなり、やる気を無くし、度重なる怪我、コーチを雇っては解雇の繰り返し。テニスをやめてほかの仕事をすることも考えたそうですが。
しかし、もう一度がんばろうと立ち上がります。徐々に調子を取り戻し、以前のペトロワに近づいてきました。去年はイーストボーンで決勝進出、シンシナティでは優勝。そしてダブルスにも力を入れており、今年はMattek-Sandsと組んでシュトルットガルトと、チャールストンと優勝。そうやってダブルスで得た技術を、シングルスでも生かすこともできる。

実は2009年はアクシデントもありました。髄膜炎にかかってしまい、ニュージーランドの大会を欠場。全豪出場も危ぶまれましたが、なんとかよくなり出場、ベスト16に進出。
神様はどこまでペトロワに試練を与え続ければ気が済むんだろうか。しかし今の彼女には、困難にぶつかっても折れない強い芯がある。

以前はラケットをよくへし折り、かんしゃく持ちとして知られていたペトロワ。最近は精神的に大きく成長したとのことで、感情をコントロールする術を身につけた。同じコーチとじっくり取り組むようになり、古傷の臀部の怪我ともうまくつきあっている。そしてキリスト教関連のNGOハビタット・フォー・ヒューマニティの親善大使としても活動しています。

マイアミかどっかでは地元のフットボール選手と仲良く(イベントです)写ってたりしてましたね。写真だけの印象ですが、以前に比べて表情がとても柔らかくなったような感じがする。テニス人生の酸いも甘いも知り尽くした、経験者だけが持つことを許される深みのあるその表情がとても印象的でした。現在ランキング11位。気がつけばトップ10返り咲き直前。

そして迎えたローランギャロス、2回戦。フルセットの接戦で、ペトロワは敗れました。
怪我からの復活で接戦を制し、まぶしい歓喜の笑顔のシャラポワ。その横をひっそりと去っていくペトロワ。

シャラポワがひまわりなら、ペトロワが月見草、というたとえが正しいのかはわかりません。ONと遜色ない実績を残した野村さんの場合と違い、シャラポワは実績でもずっと上回っているし。でも、プロとして、人生の大部分をテニスに注いできた、その価値は同じであるはずです。

月見草は、またしても、ひまわりにはなれなかった。人は運命から、やっぱり逃れることはできないのだろうか。
でも忘れないでほしい。誰かが必ず、あなたのことを、見ています。月夜に咲く花を見ていた野村少年のように。



Christophe Rochus 6-3 6-1 3-6 6-4 Fabrice Santoro
Arnaud Clement 6-3 3-6 6-4 6-1 Dmitry Tursunov
Josselin Ouanna 7-6(2) 7-6(4) 4-6 3-6 10-8 (20)Marat Safin


36才になるおじちゃん軍団の隊長、サントロ師匠。ついに引退を表明し、今年が最後のローランギャロスとなりました。昨日の雨のため2日がかりとなったこの試合ですが、ロクス兄に敗れ、師匠のローランギャロスは、最後のページを閉じました。

マジシャン、というニックネームをサントロにつけたのは、サンプラスでした。92年のことです。それから今日まで、本当にその魔術で男子テニス界をわかせてくれました。両手打ちから繰り出される独特のボールさばきは、本当に魔術師と思えるほど奇抜でみんなをあっと言わせてくれました。ATPでの存在感は大変なものでした。何人ものビッグプレーヤーがカモになってきたことか…特にサフィンは、よくやられていましたね…そんなサフィンがまたかわいかったりするんですが。でもサフィンはおそらく、師匠の引退を本当に残念がっているのではないかと、勝手に想像します。

師匠にはいろいろな伝説があります。師匠とクレメンが2004年にこの全仏で戦ったときの試合時間は、393分。最後のセットは16-14。男子5セットマッチ最長記録をつくりました。2006年には、56回目のGS挑戦で初のベスト8入りを決めました。その8強をかけたガストン君との試合はフルセット、かかった時間は227分。そして1965年のオープン化以降、GSシングルス出場67回という記録を作り、今回を含めてGS43回連続出場という、杉山さんには及びませんが男子現役選手では最長記録も更新中です。

でも記録だけじゃないよね。師匠のプレーそのものが、伝説だった。おつかれさまでした。いいプレーをたくさん見せてくて、ありがとう。まだ今シーズンは続いています。これから先も、最後の一花を、咲かせてください。

師匠同様今年が最後のローランギャロスとされているサフィンも、今日が最後となってしまいました。フルセットの大熱戦…ナダルくんの試合の録画放送を横目でみながらスコア追ってましたが、だんだんすごいことになっていって最後はスコアに釘付けでした。そして勝ったのは…オウアナ?読み方もわからん。初めて見た名前。ジェームスブレイク2世かという風貌ですが。次のゴンちゃん戦が見られると、いいな。
サフィンも、おつかれさま。これが現役最後のクレーの試合になるのかな。。。やっぱりやめるのやーめた、とかいうことに、なったりは、しないかなやっぱり。

かつてサントロとの死闘を繰り広げたクレメンは3回戦進出です。ツルちゃんは…欠場って書いてなかったっけ?あれは何かの間違いだったのか…。クレメンも今年32歳になります。もうすっかりおじちゃん軍団の仲間入り。でもイケメンぶりは変わらず。

(25)Na Li 6-1 6-4 Timea Bacsinsky
Michelle Larcher De Brito 6-4 6-3 (15)Jie Zheng


中国勢は明暗分かれました。ウィンブルドンなどの活躍もあり中国No.1の座を獲得したJie Zhengのほうがこのところは注目を浴びていましたが、今大会はNo.2のNa Liが成績では上回りました。日本人選手も敗退し、Na Liはアジア勢生き残りただ一人ということになりました。やはりアジア人にとって欧米の壁は厚い。
ところで中国はラケット競技が大変得意な国で、卓球もそうだけどバドミントンもかなり強いらしい。強すぎて他の国が全然ついてこれないため、外国がやる気をなくして競技としての存在感がなくなるのではないか、とまあぜいたくな心配事を抱えているみたいです。なんともうらやましい。

(17)Stanislas Wawrinka 6-1 6-1 6-2 Nicolas Massu
(10)Nikolay Davydenko 4-6 6-3 6-0 2-2 中断 Diego Junqueira
(14)David Ferrer 6-3 5-7 6-4 3-6 6-2 Nicolas Kiefer
(31)Nicolas Almagro 6-7(4) 7-6(5) 6-3 6-2 Ernests Gulbis


昨日の1号につづき、今日はニコちゃん軍団がそろいぶみ。ちなみに上から2、3、4、5号です。マスーは1号だったような気がする…忘れたので、まいいか。
2号は、スタン君にストレートで敗退。アテネオリンピック金メダリストのチリの英雄が、散りました。
4号は、フェレル君とフルセットの戦いになりましたが最後に力尽きました。フェレル君も、結構フルセットが多い選手ですよね。
5号は、昨年南米のクレーで大暴れし、この全仏では要注意人物として注目が集まっていました。今年は昨年に比べると、あまり結果がでていませんが。ベスト8に輝いた昨年に続けるか。
3号は、最後の試合で、日没サスペンデッドになってしまいました。だから明日にしようかと思ったけど、ニコちゃん軍団まとめて書きたかったので、今日書いちゃいました。


Nadia Petrova, A Player To Watch-Again(on the baseline)
Fabrice Santoro(ATP)
月見草の詩:野村克也
これが本当の「月見草」
月見草-Wikipedia

今日の一曲
yelle.jpgJe veux te voir/Yelle

今回RG期間中フランス人アーティスト特集を行っていますが、4日目にして初めてフランス語で歌う人登場。なんか個性的な感じの人ですね…彼女もそいえば去年サマソニにきてた。彼女はインターネットでこの曲が最初ブレイクしたのですね。なかなかヘビーな歌詞だそうですが、フランス語でさっぱりわからないので気にしない。これは…歌なのか…Nelly系の歌うラップといってもいいのかな…なんとも不思議な曲。Lady Gagaとはまたちょっと雰囲気違うけど、日本でもPerfumeが売れたし、テクノは最近の音楽業界のキーワードかもね。




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2009/05/29(金) 11:19:54 | | #[ 編集]
名前特集もいつか
あれえ、nicoさんからきたコメントが反映されていない…。
コメント通知メールで内容は受け取りましたので、とりあえず返信をば。

>nicoさん
2006年のペトロワの活躍はほんとすごいものでした。今のサフィーナみたいな感じでした。それだけに、あの怪我と1回戦敗退は本当に残念でならなかったのです。(勝ったのが森上さんだったので多少複雑ではありましたが)

そうですね、そういえばnicoさんもニコちゃん軍団(^^)
ニコちゃん軍団は一応7号まで今います。6号が紅一点のバイディソバ、7号はフランスのDevilderです。ニコラスって世界共通の名前なんですね。ニコラス・ケイジとかいるからアメリカ人の名前かと思ってましたが、ヨーロッパでもよく使われているようです。蛇足ですが、あとヨーロッパで結構多い名前は、Alexanderなんですよね…よっぽどあの大王が憧れの存在なんでしょうねえ。
2009/05/28(木) 20:15:03 | URL | さっち #jQoqE9no[ 編集]
筋書きのないドラマ
>あいこさん

泣かせてしまってすいません(汗)携帯でこんな長文を読むのは大変だったでしょう…。
実は白状すると、ペトロワが勝つと予想して書いてたんですよね。いままで乗り越えられなかったのが、いろんな経験をして、今度こそのりこえてひまわりに…めでたしめでたし、という流れを考えてたんですが…その筋書きが狂ったw
オチどうしよう~としばし悩んであのように落ち着かせたわけですが。でもこうやって見ると、やっぱりこういう結果になる運命だったのかとも。

最後らへんのあのチャンスボールが決まってたら…ふつうに打てば楽に決まってたはずなのに。そこが難しいとこなんでしょうね。
めげずにこれからも戦っていってほしいですね。ほんと、師匠みたいに自分のペースで、これからも末永くやっていってほしいと思います。

2009/05/28(木) 20:06:39 | URL | さっち #jQoqE9no[ 編集]
朝から・・・
さっちさん、おはようございます。
・・・こんな内容だとは思わないものだから通勤時にケータイで読んだら朝から泣かされてしまいました。涙がぼたっと落ちてきて、今日は髪を下ろしてきて良かった~と心底思いましたよ。
で、コメントを書くために再読していたら、また、涙。
光が強烈であればあるほど影もまた濃くなる。影が濃ければ光もより強くなる。できれば光の中にいたいけれど、そうなれる人はやっぱりはじめから決まっているのでしょうか。
シャラポワのようにはなれないかもしれないけれど、男子のサントロの選手の様に長く続けていって欲しいです。

>月見草は、またしても、ひまわりにはなれなかった。人は運命から、やっぱり逃れることはできないのだろうか。
でも忘れないでほしい。誰かが必ず、あなたのことを、見ています。月夜に咲く花を見ていた野村少年のように。

これですよ、これに泣けました。今も泣いてます。鼻も出ちゃってますけど・・・(笑)
2009/05/28(木) 09:55:25 | URL | あいこ #8iCOsRG2[ 編集]
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