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ダークサイドを見つめて
2009年09月05日 (土) | 編集 |
(2)Serena Williams 6-3 7-5 Maria Jose Martinez Sanchez

今大会サフィーナ以上に優勝候補と目されているセレナ、ここまで順調です。セレナはよく序盤でてこずることがありますが、今大会は、まだセットもおとしておらず、昨日は第2セットややスコアが競りましたが大事に至らず勝ったみたいですね。

セレナは今季GS2勝、他の大会はこけるとはいえ、今年もすばらしいシーズンを送っています。グランドスラムも通算11勝。今回優勝すれば、キング夫人にGS優勝回数で並ぶのだとか。栄華をほしいままにしているように見える彼女ですが、これまでのキャリアは山あり谷あり、まさに波乱万丈といっていいものでした。日テレの「いつ見ても波乱万丈」に登場してほしいくらい。そしてプレーだけではなくその言動はマスコミの格好の標的となってきました。最近inside tennisに組まれた特集の中で、その波乱の自分の足跡について、プライベートなことも含めて赤裸々に語っていました。

とにかく読み応えありまくり、長くて難しくて、なかなか読み砕くのが難しくてすべてを理解できていませんが、それを読んでおぼろげながら感じたことは、セレナの栄光の軌跡は、強烈なその反骨精神から形づくられてきた部分が大きいということです。

カリフォルニアのComptonというインナーシティで生まれ育ったセレナ。貧困層が中心で、犯罪率も高く、ドラッグ、ギャング、人種差別への反発、暴力がうずまき、子供にとって環境がいいとはいいづらい地域ではありましたが、それでも両親のもとすくすくと育ちました。「みにくいあひるの子」だったというセレナ。しかもおとなしい童話のアヒルとは大違い、お姉ちゃん達の貯金箱を壊したり、お父さんにボールをぶつけたり、とにかくやんちゃな子だったそうです。
そんなセレナをいつも守ってきたのが、姉のビーナスです。擁護し、サポートし、ときには苦言を呈する。白鳥のように美しく、やさしく、優雅な姉の存在は、大切な存在であると同時に、羨望、あるいは嫉妬に似た複雑な感情をアヒルに呼び起こします。

「ビーナスがいなかったら、私は成功するのにもう少し時間がかかったと思うわ。そして成功しだしてからも、常に姉を見ていた。彼女がグランドスラムを獲れば、私の闘争心にが燃え上がった。彼女が早く練習にいけば、私も負けずに早くいった」。

ビーナスの成功が、セレナのモチベーションとなりました。それは、元気づけられる、勇気づけられるといった美しい面だけではない、姉に対する激しい対抗意識でもありました。ビーナスの世界ランク1位の快挙は、家族にとって大きな喜びでしたが、同時にセレナの闘争心の火に油を注ぐものでもありました。


ウィリアムス姉妹は、Indian Wellsがとても好きでした。地元アメリカ、しかも故郷に近いカリフォルニア。しかし慕っていたその地から裏切られたのが2001年。

準決勝で姉妹対決となりましたが、試合開始の数分前に、ビーナスが怪我を理由に棄権、と発表されました。
ビーナスは本当に怪我をしていたのに、とセレナは主張します。試合開始2時間前に、ツアーの慣習どおり、トレーナーにプレーできないと伝えましたが、誰もこれをまともに受け取らず、大会側もなんの発表もない。開始直前になって、「どうして(棄権の)発表をしないのかしら。2時間も前に言ったのに。」とビーナスがつぶやいていたそうです。

しかしそんなことは知るよしもない客さんは、楽しみにしていた試合直前にいきなりビーナスの棄権を知らされました。ちょうどそのころ、タブロイド紙に、父親が彼女ら姉妹の対決で八百長をさせているという、親族による根も葉もない発言が掲載されていて、タイミングが悪すぎました。観客の怒りが爆発。そしてその怒りは当然、翌日のキム・クライシュテルスとの決勝戦で、妹のセレナに対してぶつけられました。

セレナの行動すべてに対して、心無い、攻撃的な暴言が会場全体から飛び交いました。「ニガー」「コンプトンに帰れ」etc…。見上げたセレナの目に入ってきたのは、ほとんどが、年配の、裕福そうな、白人たち。さすがのセレナも、14000人からの攻撃に対して立ち向かうのは辛かった。

「涙が出そうになったけど、彼らを喜ばせたくなかったから。」

そしてフルセットでキムを破り、優勝しました。
「もしクリス・エバートがJeanne(エバートの姉妹)との試合で棄権しても、誰もブーイングはしなかったはずだし、八百長してるなんて言わなかったでしょうね。誰も、ブロンドの青い目の少女にブーイングはしない」。

それ以来、ウィリアムス姉妹はIndian Wellsの大会には出場していません。


セレナは2002年ごろ、NFLのスター選手と交際していました。しかしほどなく別れがきました。それはきれいなものとはほど遠く、セレナは恋人に無残な形で捨てられ、そのことで大変なショックを受けたそうです。
「彼は私の心を引き裂いた。(中略)何より、そのことによって私自身が自己嫌悪に陥らされたことが、最悪なことだった。」。
2人の間に何があったのかは知りませんが、女としてのプライドを傷つけられたセレナはその男に、目には目を、を実行します。
「私にとっての解決策は、テニスだった。その人物に、後悔させたかった。そして、私の姿がいたるところで目に入るようにしたかった」。
活躍することで、メディアに取り上げられ、始終元カレの目に成功する自分が映るようにしたかった。

元恋人を見返すためにプレーするというのが不純な動機であることは、セレナにも十分わかってます。しかしその後彼女は、2002年の全仏から4大会連続グランドスラム優勝、「セレナ・スラム」を達成させました。

セレナにはトラブル、悲劇がつきまといます。2004年の全米ではカプリアティ戦で史上最悪といってもいい誤審に泣かされ、この事件が後に今のチャレンジシステム導入につながりました。2003年の全仏ではエナン戦でサーブのモーションをめぐる行き違いで観客から大ブーイング。ギャングの抗争に巻き込まれ家族が死亡。現在はサフィーナをめぐるランキングシステムの是非の火種となった。他にも数えればきりがない。こういう星のもとに生まれてしまったということなのでしょうか。

のちに成績やモチベーションが下がりうつ状態で家にひきこもっていた時期を思い出し、彼女はこう自己分析しています。
「私は自分の気持ちに正直でいられなかった。実際のところ、自分自身に正直でいたことなんてなかった。そしてそれがトラブルのもとになっていたのよ」。

自分自身を幸せにできないというのに、どうして他人を幸せにすることができようか。セレナが今までやってきたことは、表向きは、スポンサーを喜ばせ、家族に勝利をもたらすこと。でもその実態は、自分自身に潜む悪魔と向き合い、それを踏み台にすること、だったのです。

一度は100位圏外に落ちて、どん底を味わった後、気が付きました。今までテニスがある生活が当たり前だった。しかしそれが奪われた後、真剣にテニスをやりたい、怪我を治したい、と考え、自らテニスというものを初めて謙虚にとらえ、取り戻しにいった。ほんの小さな心境の変化が、下降線だったセレナのキャリアの向きを、変えました。

セレナのプレーは、パワフルで、力強い。でも、真の力強さは、弱さやもろさを熟知したところに宿る、と感じます。今のセレナの輝きには、いろんなものが積み重なっているのだなあと、改めて深い感慨を覚えた今日この頃です。


(2)Andy Murray 6-2 3-6 6-0 6-2 Paul Capdeville
Taylor Dent 6-4 5-7 6-7(1) 7-5 7-6(9) Ivan Navarro


セレナが大作になってしまったので、あとは少々はしょり気味に…。
昨年以上の大きな期待を背負ってマレーくんが登場。2回戦はCapdevilleにややてこずった感じですが、最後は突き放し危なげなく勝利しました。

そしてデントがフルセットで最後はタイブレーク11-9か!勝ちました!!ナバロさん乙です…デント勝った…うれしい(^^)。怪我から復帰してきたデント、ウィンブルドンのときは予選からだったけど、今回はWCをもらっての出場です。そしてその期待に十分に応えてくれています。

そして!次の3回戦ではいよいよマレー君と対戦します。相手に不足はありません。失うものはない精神で、おもいっきりぶつかっておくれ。デントがんばれ!!

(6)Juan Martin Del Potro 7-6(6) 6-3 6-3 Jurgen Melzer
(10)Flavia Pennetta 6-1 6-1 Alexandra Wozniak

前哨戦好調の2人は順調です。デルポは第1セットは接戦となりましたが、勝負強さをみせた後は順調にいきました。
ペネッタは2タコありの今度はこれですか…モレスモを一蹴したウォズニアックに…上には上がいる…。なんか全仏のサフィーナみたいですね。ペンネッタにとっては、次のズボナレワ戦が、真価が問われることになるでしょう。

(26)Francesca Schiavone 4-6 6-2 6-2 (8)Victoria Azarenka
(22)Daniela Hantuchova 6-2 6-2 Vania King


アザレンカ負けたのか…スキアボーネはベテランで実力者、エナンなんかも結構苦しめられてました。トップ選手にとっては危険な選手ですね。
ハンチュコバは堅実なプレーでキングを退けました。これはWOWOWであっていたので見てましたが、ラリー自体はキングも結構互角に打ち合ってたし、すばらしいウィナーも結構あったような気がしますが。しかしやはり、ベテランハンチュの試合運びのうまさというか、勝負どころで一気にポイントを重ねゲームに結びつけるあたりは、さすがだなあと思いました。キングは前日のウダンの大金星に刺激されてちょっと気負ってしまった感じもあったかな。

(16)Marin Cilic 4-6 2-6 6-0 6-3 6-0 Jesse Levine
(24)Juan Carlos Ferrero 1-6 3-6 6-4 6-2 6-4 Philipp Petzschner


2人とも2セットダウンからの逆転勝ち。レビンはつぶやき隊なのでちょっぴり応援してましたが…さすがに敗戦後のつぶやきもがっくりしてるみたいですが、でもダブルスがんばるよ!と元気についってくれていた。
チリッチはウィンブルドンのハース戦以来なんかちょっと元気がないような気がする。前哨戦もイマイチだったしなあ。やっぱ1シーズンの中にも波があるのは当然だと思います。この全米でその流れを変えられるか。
全米準優勝経験者のフェレロ、ランキングは当時より下がりましたがハードコートでの強さは健在です。この2試合を見ていると、3セットマッチに比べて5セットはやはり番狂わせは起こりにくいものなのだなあと感じます。シードダウンが相次ぐ女子と対照的に、男子はチリッチをはじめトップ16がそろって3回戦進出です。

Love, Lies, Depression, Death and Deliverance(InsideTennis.com)

今日の一曲
joni.jpgIf/Joni Mitchell







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コメント
この記事へのコメント
Re: ダークサイドを見つめて
>あいこさん

こんにちは~。昨日は大波乱だらけで、おなかいっぱいです…。
セレナはいつも自分を鼓舞して自己主張が強いですが、その裏にはいつもビーナスの存在があったり、いろいろ辛い目にもあったりして、自分に自信がないからその裏返しなのかなー、なんてちょっぴり感じたりもしました。
でも、これだけのキャリアを残してるのだから、十分自信もっていいですよね~。順調にいってまた姉妹対決なるんでしょうか。でもキムもいますし、わかりませんねー。

ビーナスはおそらくセレナのことを誰よりもわかっているんでしょうね。ビーナスがウィンブルドンの表彰式のとき妹を見ていた暖かい視線がとても印象に残ってます。
2009/09/06(日) 16:14:37 | URL | さっち #jQoqE9no[ 編集]
セレナとヴィーナス 陰と陽
こんにちは。土曜日は朝から一日中外に出ていたのでテニス観戦そのものから離れていましたが、ラファは無事勝ったんですね。嬉しい。
次の試合は観戦したいところです。がんばりまっす!
セレナの記事、読みました。ついったでも盛んに自叙伝発売をアピールしてましたね(笑)キャリアだけを見れば素晴らしいですが、やはり色々あったんですねぇ・・・。
すぐ上の姉ヴィーナスとセレナは陰と陽に思えます。セレナが陰でヴィーナスが陽。今度はヴィーナスがセレナのことをどう思っているのか(いたのか)、いつか本心が聞きたいものです。
2009/09/06(日) 12:23:16 | URL | あいこ #8iCOsRG2[ 編集]
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